腰痛は、今やおじいちゃん、おばあちゃんだけの病気ではありません。
実際ご相談していますと、若い方でも腰痛に悩まされている方が意外に多くいらっしゃいます。
腰痛持ちの若い方に多いのが、座りっぱなしのパソコン業務やお体の冷え、
運動不足・・・。
現代社会ならではの原因が絡んでいることが多く、まさに現代病のひとつとも言えそうです。
腰痛と言っても、ぎっくり腰から腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、骨粗鬆症など、原因によって程度も種類も様々です。
西洋薬の鎮痛剤や湿布剤はみなさんもよく使いますよね。
一時的に痛みを和らげる効果は抜群です。
胃薬をセットで服用することも珍しくはありません。
腰椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症のような神経を圧迫している場合は手術も必要なことがありますので、
痛みの程度や頻度によっては早めに整形外科に受診することも大切です。
腰痛に効く漢方薬ってあるの!?
漢方薬は、慢性化した腰痛や手術までには至らないケースなどに効果を発揮します。
◆◆◆◆◆ 漢方薬のメリット ◆◆◆◆◆
・胃腸が弱く鎮痛剤を飲めない方でも服用しやすい
・腰痛以外のお体の不調も同時に改善することがある
・証(患者さんの現時点での体力・抵抗力・体質など) に合った漢方薬は長期にわたって服用しても問題ない
などなど・・・
腰痛には補腎と活血の漢方薬を
腎の精気を養うことは骨の強化につながり、腰痛改善には欠かせません。
補腎強筋骨の働きのある杜仲や牛膝などの生薬を使った活絡健歩丸は腎虚による腰痛にはおすすめの漢方薬。
痛みが強い方は、お血をとる力のある水快宝を併用して。
重だるい腰痛では湿が関わっていることも多く、
補腎・去湿のはたらきのある益宝、
さらに活血のちからのある散痛楽楽丸などの漢方薬もよいでしょう。
辛い腰痛でお悩みの皆さん、ぜひご相談ください。
~中医学編~ 腰痛の原因は・・・
“ 腰は腎の府”と言われ、腎機能の低下は腰痛を引き起こします。
(中医学の腎=人間の生命の原動力)腎虚とは、腎の精気不足。
年を取ると腎の働きが弱くなり、腎精も低下します。
また、過労や長時間の同一姿勢、不規則な生活などでも腎精を消耗し、若者の腰痛や加齢によらない腎虚の腰痛の原因となります。
・血行不良による腰痛
風寒湿による気血の流れの停滞が腰痛の原因となることがあります。
特に、秋~冬にかけてのこの時期は痛みが増し、お風呂やカイロで温めると和らぐタイプ。
事故や打撲などの外傷、過剰な運動、日頃の悪い姿勢、ぎっくり腰なども、腰部にお血を停滞させて痛みの原因となります。
腰痛の時 温める? 冷やす?
基本は、ぎっくり腰のような急性の腰痛の場合は、炎症を抑えるために冷やして安静に。
一方、慢性の腰痛は温めて筋肉を柔らかくするのがポイントです。