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薬膳・養生・季節の対策 の記事一覧

節電かぜ予防には板藍茶を!!

まだまだ寒さ厳しい日が続いていますね。
昨年に続き、暖房節約で節電されている会社やご家庭も多いかと思います。

みなさん、かぜ予防は万全ですか?

“ 節電頑張りすぎてかぜ引いちゃった~ ”と薬局に駆け込んで来られたお客様も何人かいらっしゃいました。
良いことをした結果、かぜでお辛い思いをするなんて・・とても残念です。

そんな訳で今年もご紹介板藍茶!!

こんな暖房節約の今冬こそ、オススメなのが板藍茶
かぜやインフルエンザの予防や症状改善に、漢方薬の本場中国だけでなく、日本でも定番となっている板藍根を使った万能茶です。
板藍根は、かぜ、インフルエンザウイルスや細菌などの病原体を抑制する清熱解毒のはたらきがあるため、『漢方の抗生剤』とも例えられます。

また、外出時などに便利な板藍のど飴は、乾燥しがちな咽のケアや急な咳き込みには大活躍。
ハーブとレモンのすっきりした味なので、
大人はもちろん、お子様も美味しくかぜ予防できますよ。

みんな同じじゃない“かぜ”の症状

中医学では、かぜは自然界の邪気のひとつ、風邪(ふうじゃ)が身体に入り込むことによって発症すると考えます。
風邪はまるですきま風のように、体内に侵入しやすく流動的。

また単独ではなく、『寒邪・熱邪・湿邪・燥邪』の他の邪気と一緒に体内に侵入します。
このため、頭痛、発熱、寒気、節々の痛み、咳、喉の痛み、鼻水、胃腸不快感・・・など、
かぜの症状は人それぞれ、発症する範囲も様々。ひき始めから治りかけまでに症状が変化することもしばしばです。

かぜには葛根湯、かぜには抗生物質・・と言った治療ではなかなか治らないケース出てくるのはこのためです。
発症してしまったら、そのときのかぜのタイプや体質に見合ったお薬の選択が必要となります。

ひと言にかぜと言っても、症状は人によって違うんです!!

もし、お辛い症状が続くようでしたら一度ご相談くださいね

2012/01/18

秋の薬膳:豆乳のブランマンジェ梨のコンポート添え

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お盆も過ぎましたが、この猛暑はまだまだ続きそうですね。

これから秋になると気候が乾燥してきますが、中医学では秋前半の乾燥を“ 温燥”、後半の乾燥を“ 涼燥”と区別し、その治療方法にも違いがあります。

温燥に対しては、熱を冷まして潤いを与える治法、涼燥に対しては、冷えを取り、潤いを与える方法となります。

この豆乳のブランマンジェ梨のコンポート添えはどちらかといえば冷やす要素が強いので温燥の方に向くデザートです。

ブランマンジェはフランス語で“ 白い食べ物”という意味ですが、この白という色は、中医学の考え方の基本となっている五行学説という中国哲学の中で、肺と関係が深い色とされています。

今回はヘルシーな豆乳をベースに、肺を潤す作用の“ 百潤露”を入れてブランマンジェを作り、それに梨のコンポートを添えて、風邪で喉が痛いときでもすんなりと喉を通りそうなデザートを作ってみました。勿論牛乳を使って作っていただいても結構ですし、生クリームを一部加えるとり美味しくなります。

又本来アーモンドの粉やエッセンスを加えるもののようですが、今回はグランマニエを香りづけで使っています。これもお好みでラム酒や他の香りでどうぞ。梨の詳しい効能については、今月の漢方百科でご紹介していますのでどうぞご参考になさってくださいね。

材料:
①梨のコンポート 佐藤さん 豆乳フロマージュ
梨・・・2 個
白ワイン・・・300ml
水・・・150ml
蜂蜜・・・大さじ2
シナモンスティック・・・1 本
クローブ・・・3 個

②豆乳のブランマンジェ
豆乳・・・3 0 0 c c
蜂蜜・・・大さじ2
板ゼラチン・・・4 . 5 g( 1 . 5 g × 3 枚)
百潤露・・・4 . 5 g ( 1 . 5 g × 3 包)

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作り方:
1.梨のコンポートを作る。梨は縦4つに割り、皮をむ いて芯を取る。そのうちの3 切れにグローブを一個ず つ刺す。

2.ホウロウ又はステンレスの鍋に、梨。白ワイン、水、
ハチミツ、シナモンしスティックを入れて強火にかけ
る。

3.煮立ってきたら弱火にして、丹念にアクを取りながら、
15 ~ 2 0 分煮る。火を止めて、そのまま粗熱を取り、
冷めたら冷蔵庫で冷やしておく。

4.豆乳のブランマンジェを作る。鍋に豆乳、ハチミツ、
水で戻して水気を絞った板ゼラチンを入れて火にかけ
る。ゼラチンが溶けたら火からおろし、百潤露、グラ
ンマニエを加え、型に流し入れる。粗熱がとれたら冷
蔵庫で冷やし固める。

5.皿にブランマンジェを型から外して盛り、梨のコンポー
トをスライスして添え、ミントをあしらう。
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主な材料の効能
梨:甘微酸・涼/肺胃/生津・滋陰・清熱・化痰・止咳・生肌・解酒毒

白ワイン:辛酸甘・温/心肝脾肺/健脾・滋陰・理気・安神

蜂蜜:甘・平/脾胃肺大腸/和中・止痛・潤肺・止咳・潤腸・通便・潤膚・解毒

桂枝(シナモン):辛甘・温/肺心脾肝腎膀胱/発汗解肌・温通経脈・通陽化気・平衡降逆

丁子(クローブ):辛・温/肺胃脾腎/温中降逆・下気止痛・温腎助陽
豆乳:甘・平/肺脾大腸/補虚損・化痰・通淋・鎮咳・通乳・生津

《百潤露》
百合:甘・微寒/心肺/潤肺止咳・清心安神
北沙参:甘・微苦・微寒/肺胃/清肺熱・養肺陰・養胃生津
玉竹:甘・微寒/肺胃/養陰潤肺・生津止渇

2011/09/13

☆眠りによい香り

寝苦しい日が続く中で、よく眠れない…そんなお声もよく聞きます。
今日は、良い睡眠の助けとなるような、‘香り’についてご紹介したいと思います。

 

~香りのメカニズム~
香りの成分は欲求や、感情などに深く関わる大脳辺縁系に直接伝わります。
さらに視床下部へ伝わり、自律神経や内分泌系、免疫系に働きかけ、心身に影響していきます。

香りで気持ちが落ち着き、心身のバランスを取り戻すきっかけになるのは、香りが記憶と結びつき潜在意識に働きかけてヒーリング効果をもたらしたり、香りの成分の情報が、脳による神経伝達物質の放出に関わるからだと考えられています。
~中医アロマであなたに合う香りを~
中医アロマとは、香りを選ぶ際に、中医学の知恵を使っていくというものです。
漢方薬を選ぶように、一人一人の体質を見て香りを選んでいきます。 image

~タイプ別:眠りにおススメの香り~

あなたはどのタイプ?

①くよくよタイプ(心脾両虚)…疲労・夢が多い、食欲不振、寝つきが悪い

☆ラベンダー、スイートマジョラム

②ストレスタイプ(肝気鬱結)…イライラして眠れない、目が充血している、
脇や胸や張る、寝つきが悪い、夢が多い
☆ベルガモット、カモミールローマン、スイートオレンジ

③老化タイプ(心腎不交)…手足が熱っぽい、更年期障害、寝汗、口が渇く、
物忘れ、腰痛
☆ローズウッド、ゼラニウム、シダ- ウッド

~アロマを気軽に実践~

最後に、気軽にできるお薦めの方法をご紹介致します。

◆寝室でもアロマを…

枕の横に好きなオイルを1滴、ティッシュに含ませてみてください。

直接枕カバーにたらすとしみになることがあるので、ティッシュがオススメです。

◆ぬるめのアロマバスでリラックス

好きなオイルを計5滴、岩塩大さじ1または牛乳300ccに垂らして、お風呂に混ぜ入れます。

お湯が熱い場合は交感神経が興奮して眠れなくなることがありますので、湯温は38℃くらいがオススメです。

2011/08/04

梅雨の食養生 夏野菜のカレー・スパイシービーンズライス添えとハイビスカスティー

今年は早くも梅雨入りしてしまいましたね。

この時期になると、体が重怠くなったり、足が浮腫んだり、下痢をしたり、食欲が無くなったりする方はいらっしゃいませんか?中医学では、そのような状態は体の中に“ 湿邪”が存在していると考えます。

そして、袪湿といって湿邪を取り除く治療法を使います。食物の中でも利尿作用によって湿を取り除く食物があり、代表的な物をしては、ハトムギ、小豆、緑豆、とうもろこし、ナス、インゲン、セロリ等です。今回はそれらの食材を使ったカレーと、スパイシーライス、そしてハイビスカスティーをご紹介します。

1106_星星新聞.pdf - Adobe Reader

このレシピは料理研究家の辰巳芳子先生の本の中のレシピを参考にさせていただいたものです。辰巳先生のオリジナルレシピは中医薬膳学的に見てもとても理にかなっていて、素晴らしい物ですが、更に薬膳パワーをUPさせるようにアレンジさせていただきました。

カレーやスパイシーライスに使われるスパイス類は、体を温める作用の物が多く、一見暖かいこの季節に使うのはふさわしくないと思われるかもしれません。実は中医学の養生法として、”春夏に補陽し、秋冬に補陰す”という言葉があります。

これは、春夏の食生活は体を冷やす食べ物に偏りがちで体の中の陽気を損傷しやすいので、逆に補陽を意識し、秋冬の食生活は、体を温めようとして、熱性の食べ物に偏り、結果体の中に熱を溜め込みやすいので、今度は補陰を意識するようにすると、通年体内の陰陽のバランスを取ることが出来ると言う意味です。

辰巳先生曰く、“「作り方」は常識の範囲ゆえ、「材料」のみ紹介する”とのことですので、作り方は私流の簡単お気楽な調理方法を記載しました。

ですが、辰巳先生の本にもポイントとして記されている、ナスの下処理(作り方③)は必ず行ってくださいね、ナスの美味しさが断然違ってきますので。梅雨時の体調管理の為のメニューの一つとして、どうぞお役立て下さいね。ティーを添える。

~材料~

① 夏野菜のカレー(3,4 人分)
にんにく1 片、生姜1 片、玉ねぎ大1 個、ローリエ1 枚、トマト大1 個、セロリ1 本、インゲン1 袋、ナス1 袋、野菜ジュース200ml、カレー粉大さじ3 ~ 4、米粉大さじ1 ~ 2、ガラムマサラ、ナンプラー、塩、オリーブオイル、各適量

② スパイシービーンズライス
米1 合、ハトムギ*、緑豆*、小豆*、大麦(米粒麦)*、乾燥トウモロコシ*

*合わせて米の5 割~同量、オリーブ油適量、塩適量、ローリエ 1枚、カルダモン4 粒、 シナモン2 分の1 本、 クローブ4 粒、ハイビスカスティーパック1 袋

 

~作り方~

① 緑豆、小豆をそれぞれ固めに下ゆでしておく。米、ハトムギ、大麦、 乾燥トウモロコシを合わせ、通常炊飯の水量に浸しておく。

② 鍋に多めのオリーブオイルを入れ、スパイス類を入れて弱火で熱し、スパイスの香りを油に移した後、緑豆、小豆と共に浸水している米類に加えて炊く。

③ ナスを輪切りにして、切り口に塩を振り、7 分程置き、切り口に灰汁が出てきたら、水洗いし、水分を拭き取る。

④ にんにく、生姜、玉葱のみじん切りを多めのオリーブオイルでじっくり炒め、ナスやその他の野菜を適宜切って加え、ふたをして蒸らしな
がら炒めていく。

⑤ カレー粉、米粉を加えて更に炒め、野菜ジュースを加え、水分が足りないようなら水を加え、野菜に火が通るまで煮込む。

⑥ 炊きあがったスパイシーライス、カレーを皿に盛り、ハイビスカスティーを添える。 ティーを添える。

 

食材分析メモ( 性 味/帰 経/効 能 )1106_星星新聞.pdf - Adobe Reader

にんにく:甘・温/脾胃肺/温中・健胃・止咳・化痰・宣竅・解毒

生姜:辛・温/脾胃肺/化痰・止咳・解表・散寒・健脾・解毒・温中・止嘔

玉葱:甘辛・温/肺胃/和胃・降逆・化痰・理気・活血

トマト:甘酸・微寒/肝脾胃/生津・止渇・涼血・平肝・健胃・消食・解暑

セロリ:甘苦・涼/肝肺膀胱/平肝・清熱・利湿・治淋

いんげん:甘・平/脾胃/補中・補気・袪湿

ナス:甘・涼/脾胃大腸/清熱・活血・利水・消腫・健脾・和胃

ターメリック:辛・苦寒/心肝胆/活血止痛・行気解欝・涼血清心・利胆退黄

米:甘・平/脾胃/補中・補気・健脾・和胃

ハトムギ:甘淡/涼/脾肺腎/利水・滲湿・健脾・止瀉・清熱

緑豆:甘/涼/心胃/清熱・解毒・解暑・利水・解酒

小豆:甘酸/平/心小腸/利水・滲湿・清熱・解毒

大麦:甘鹹/涼/脾胃/利水・通淋・健脾・和胃

とうもろこし:甘/平/大腸胃/健脾・補気・和胃・調中・利水・利胆

シナモン:辛甘/温/肺心脾肝膀胱/散寒解表・温経通陽

クローブ:辛/温/肺胃脾腎/温中降逆・行気止痛・温補腎陽

ハイビスカスティー:酸/涼/心脾胃大腸/解暑・降気・利水・活血

2011/06/14

春のイライラに!サワースティックケーキ

ようやく厳しい寒さを乗り越えて、気持ちのよい季節になってきましたね♪
ですが、油断は禁物!この時期訳もなくイライラしてしまう、胸がつかえる、目が赤くなる、生理前の胸張り、お腹の張りがひどくなる方はいませんか?

そのような症状を中医学では“ 肝”の機能の失調からくるものと考えます。
“ 肝”は肝臓だけではなく、情緒、ストレス、自律神経などと深く関わる機能としての意味があり、春になるとその機能にトラブルを起こしやすいのです。そして情緒不安定になったり、肝と関わりの深い目のトラブルや、肝の経絡の走行している部位である胸や下腹部の気の欝滞による張りなどの症状となって現れます。

そのようなトラブル予防に、この季節は気の巡りを良くする食べ物を積極的に摂るようにしましょう!
例えば柑橘系の果物はその香りにも理気作用(気の巡りを良くする作用)が含まれ、香り、味の相乗効果が期待できます。

今回の薬膳はその柑橘系の生薬である仏手、陳皮
(今回の漢方百科この陳皮のご紹介をしています)や、レモンの皮、シークワーサーとみかん果汁をケーキに加えたものです。レシピは近頃流行のホットケーキミックス(HMと書くようです)のレシピ本を参考にさせていただきました。HMベースなので作るのも簡単、スティック状なので持ち運びも食べるのも便利♪なのでこれからの季節、屋外でのピクニックのデザートなどにも如何でしょうか?

~材料~

【 20 ㎝ ×25 ㎝のパット一台分 】1104_星星新聞.pdf - Adobe Reader
HM:150g
バター:120g
きび砂糖:70g
卵:3 個
レモンの皮のすり下ろし:一個分
粉糖:100g
シークワーサーとみかん果汁:大さじ2
養生茶(仏手・橘香茶):合わせて4g


~作り方~

1.バターを室温に戻して柔らかくし、砂糖を加えてホイッパーで
なめらかになるまですり混ぜる。
2.卵を溶いて、半量を少しずつ加えてその都度よく混ぜる。
3. HMを半量加えて混ぜ合わせる
4.卵の残り半量を少しずつ加え、HMの残り半量、レモンの皮、
養生茶を加えて混ぜ合わせる
5.パットにオーブンシートを敷いて生地を流し入れ、平らになら
し、2,3 回下に落とし、空気を抜く。
6.170℃のオーブンで20 ~ 30 分焼いてあら熱を取っておく。
7. 粉糖とシークワーサーとみかん果汁を混ぜてアイシングを作る。
8.あら熱が取れた生地にアイシングをかけ、アイシングが固まっ

 

~食材分析メモ( 性 味/帰 経/効 能 )~

仏手柑:辛苦酸・温/肝脾肺胃/舒肝和胃・行気止痛
陳 皮:辛苦・温/脾肺/理気健脾/燥湿化痰
レモン(皮):理気
シークワーサー:甘酸・涼/肝腎/理気・健胃・生津
小麦粉:甘・涼/心脾腎/養心・安神・清熱・止渇・補腎
バター:甘・微寒/肝脾肺腎/大・小腸/補五臓・補気・補血・潤燥・止渇
砂 糖:甘・涼/脾/潤燥・止渇・補中・補気
卵 :甘・平/肺脾胃心肝腎/滋陰・潤燥・補血・安胎

2011/04/04

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運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売