こんにちは!イスクラ薬局日本橋店の
中神洋和
です。
私は以前、バリバリの鍼灸師をしていました(◎_◎;)ですので今回から
現場で使用して効果のあった実践的な『ツボ』の話をさせて頂きます。よろしくお願いします。
今回は『ツボ押しでかぜ予防』です。
暦の上では、寒露(かんろ、10月8日~22日頃)を迎えました。寒露とは野草に冷たい露の結ぶ頃という意味です。秋の長雨が終わり、五穀の収穫は最盛期となります。空気が涼しく乾燥してくるため、かぜなど感染症が流行りやすくなります。そんなときに試していただきたいツボをご紹介します。
『列欠(れっけつ)』&『肺兪(はいゆ)』
毎年、秋冬になるとかぜをひいてしまう、または、かぜをひいてしまったかも?!と心配なときには「列欠(れっけつ)」と「肺兪(はいゆ)」を押してみましょう。「列欠」は拳を握り、親指だけを伸ばすと親指の付け根あたりにできる窪みから肘に向かって指2本分上がったところの骨の溝にあります。気持ちが良いくらいの強さで押して親指の外側が響くように刺激するのがポイントです。「肺兪」は顔を下に向けたときに出っ張る首の骨(第7頸椎棘突起)から下に向かい、3つ目と4つ目の背骨の出っ張りの間から指2本分(人さし指と中指)外側にあります。
『列欠(れっけつ)』&『肺兪(はいゆ)』の位置


「列欠」はかぜの症状(咳、のどの痛み、くしゃみ、鼻水、頭痛、悪寒、発熱)に効果があるツボで、気の巡りをよくし、のどや肺の機能を高めたり、全身の体表を守って邪気の侵入を防いでくれる効果があります。ちなみに気分が鬱々として晴れない時に、30分くらい指で刺激していると自然と呼吸が深くなり気分が晴れることもあります。
「肺兪」は肺を元気にして機能を高める効果があり、かぜの予防に役立ちます。中医学の古典『素問 生気通天論篇』にも「肺兪」と「風門(ふうもん)」(肺兪から背骨の出っ張り1つ分上にあります)に灸を常用するとかぜの予防によいと記載があります。「肺兪」周辺の皮膚に吹き出物やカサカサと乾燥がみられるなどの皮膚の異常、押すと痛みや心地よさなどの反応があるときは、肺が弱っている、または、肺に邪気が侵入していると考えられます。

★日頃から気をつけたいこと
かぜは現代医学では「感冒」や「かぜ症候群」といわれ、主にウイルス感染により、のどや鼻、気管支や肺に及ぶ急性炎症がおきた状態で、発熱、頭痛、全身倦怠感、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰などの症状があらわれます。
中医学でもかぜを「感冒」といい、自然界にある邪気の1つ「風邪(ふうじゃ)」が人体に侵入することによって生じる症状を指します。風邪(ふうじゃ)は他の邪気と結合する性質があり、寒邪(かんじゃ)や湿邪(しつじゃ)などを伴って口や鼻や皮膚から侵入し、呼吸器に直結する「肺」に最初に影響を及ぼします。
一般的なかぜ予防としては、下記の対策があります。
・外出後の手洗いうがいをしっかりする
・適度な温度(18~20℃)適切な湿度(50~60%)に部屋の環境を保つ
・人混みを避ける
・流行前のワクチン接種
中医学では下記の対策が予防につながると考えられます。
・平素から運動により身体を鍛える
・精神的にリラックスする
・五穀(米・麦・粟(あわ)・黍(きび)・稗(ひえ)・豆・麻など)、五果(すもも、あんず、なつめ、桃、栗)、五畜(鶏、羊、牛、馬、豚)、五菜(にら、らっきょう、わさび、ねぎ、まめのは)をバランスよく食べる。
このほか、顔や足裏のマッサージも効果的です。
ご参考になりましたか?
ツボの位置が難しくてわからなければ、店内でお気軽にお声をお掛けください。お待ちしております!!
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