こんにちは、柳沢です。
先日、雑誌“健康”の取材を受けました(^^♪ 生薬のポイント解説のような内容です。
300文字程度なので、ちょっとした内容ですが。。。編集部の方が、薬局に送ってくださいました。
店内に雑誌をおいて置きますので、よろしければ探してみてくださいね♪
イスクラ薬局(東京)
こんにちは、柳沢です。
先日、雑誌“健康”の取材を受けました(^^♪ 生薬のポイント解説のような内容です。
300文字程度なので、ちょっとした内容ですが。。。編集部の方が、薬局に送ってくださいました。
店内に雑誌をおいて置きますので、よろしければ探してみてくださいね♪
2015/03/03
こんにちは、柳沢です。
亀鹿仙は昨年末に新発売された、亀の甲羅を使った漢方です。美肌に良い亀ゼリーなんていうのもありましたよね~。亀ちゃんは体にとってもよいんですよ。良い症例も次々あがっていて、最近薬局で話題の亀漢方です。正確には、亀とスッポンと鹿の漢方(亀とスッポンと鹿のトリプル配合なんて効いただけで強そう)なのですが、他に亀系の漢方がなかったので、薬局内では通称『亀』と呼ばれています。
ということで(?)、今年のさだ吉先生への女性陣からのバレンタインデーのプレゼントは、この立体の亀チョコ!この亀を見つけた瞬間、これしかないとおもい即購入‼笑 そんな薬局で話題の『亀』のお話です。
イスクラの亀漢方、『亀鹿仙(きろくせん)』には鼈甲(べっこう)、亀板(きばん)、鹿角(ろっかく)という3つの腎を補う漢方が配合されています。鼈甲は、スッポンの甲羅のことで、ウミガメの甲羅(玳瑁・たいまい)とは違います。スッポンと聞くだけでも、なんとなく、元気でそう!と思いますよね☆
鼈甲や亀甲は、若返りの薬である“補腎薬”の一種で、生命力の源である『精』を補う生薬です。生殖機能の働きを助けて、女性ホルモンの働きをよくする力を持っているとされ、中国では更年期の予防や、不妊治療によく使われています。不妊治療中の方ですと、その方の状態により使う補腎薬はかわるのですが、鼈甲や亀甲は『腎陰虚、腎精不足』タイプの方に特におすすめです。
もう一つの代表生薬の鹿角(ろっかく)は、陽気を助け、血を養う力が有るとされ、鼈甲や亀甲の陰を補う力とのバランスをとっており、腎陽不足の方にもお使いいただけます。
中医学には、「孤陰不生、独陽不長(陰ばかりでも、陽ばかりでも、陰陽は成長できない)」という言葉があります。女性の基礎体温の低温期、高温期を見ても分かる通り、人の体には、陰と陽、どちらも必要で、両方があってこそお互いが成長でき、良い状態が保てます。
亀鹿仙の良さも、この陰と陽、両方を補いバランスをとる力を持っていることです。このおかげで、様々な体質の方にお使いいただけます。また陰と陽の相反する作用をもつ生薬が同時に配合されることで、お互いを引き上げる力をもっており、単体で使用するよりも強力な反応が期待できます。
例えば、
●基礎体温が全体的に高め、(低温期で36.5以上)、もしくは少し低いような場合。
●低温期が短く排卵または採卵までの日数が短い方(生理1日目から12日以内の排卵、採卵の方は早いです)
●採卵ができない、卵の育ちが悪い
●オリモノが少ない
●沢山もしくは長期のホルモン剤の使用により陰虚ぎみ(うるおい不足)になっている方
●仕事が忙しくて寝ても疲れが取れない方
●性欲低下、精子が少ない
また、鼈甲には
●軟堅散結(なんけんさんけつ)
●破瘀通経(はおつうけい)
の働きかがあります。軟堅散結とは、簡単に言うと、塊を柔らかくする、血の巡りをよくするので、子宮筋腫の方にもオススメです。もちろん、女性ホルモンのはたらきを助けるので、アンチエイジング、潤い不足で乾燥しやすい肌の方もぜひ(°∀°)b
話題の亀鹿仙のご紹介でした。
2015/02/16
こんにちは、柳沢です。昨日は13時から17時まで八重洲で、『中医五官病』の講座を受けてきました。昨日は耳鼻科領域で著名な先生トンの講義でした。トン先生には、昔から中医学を教えていただいてますが、わかりやすく、説得力があり、熱く素敵な先生です。(当店では月に1回先生の相談会を行っています。3月は3日が先生の相談会の日です。ご予約でほぼいっぱいですが、2月9日現在、あとお二人のみご案内可能です。お電話でご予約ください。03-3273-7331)
今回の講義で印象に残った先生のお話を以下に書きます。
『花粉症は花粉量や大気の汚染だけが原因ではない。食環境(高タンパク、高脂質、冷たい物のとりすぎ)、薄着の生活、ストレス、低体温もアレルギーを起こしやすくしている。』
『花粉症の8割9割が冷えが見られる。薄着の人も多い、冷たい物を飲んだり、和食も少なくパンばっかり食べてる人も多い。生まれつきの弱さじゃなくて、生活習慣による虚弱と冷えだよ。』
『同じところに住んでいても発症する人と、しない人がいる。環境の問題だけじゃなくて、自分で生活習慣を改善することが大事だよ』
皆さん、当てはまることはありませんか??
暴飲暴食で、胃腸の力が弱くなると、カラダを守るバリア機能が低下して花粉の影響を受けやすいカラダになってしまいますまた、服装にも要注意。女性の皆さん今日は寒いですが薄着で出かけていませんか?『おしゃれは我慢』ともいわれますが、健康の為にはよくありません。防寒対策をして出かけてくださいね。
花粉症の増加原因として言われていることは、
スギ花粉の増加
→戦後に大量植林されたスギが伐採されずに残り、さらに地球温暖化の影響をうけて春のスギ花粉飛散量が増えたこと
排気ガスや大気汚染
→汚染された大気中の多くの微粒子が抗体を産生しやすくし、舗装化された道路に落ちた花粉が再び舞うことも原因のひとつ。
食環境の変化、不規則な生活リズム、
→高タンパク・高脂肪、冷たいものを摂り過ぎる食生活、不規則な生活リズム、ストレス、薄着もアレルギーを引き起こしやすくする
住宅環境の変化
→通気性の少ない住環境がダニカビの温床をつくる
もちろん、環境因子も大きいです。自分ではどうにもならないこともあります。しかし、発症するか、しないかは自分のカラダの状態で変わります。
花粉症にお悩みの方は
●脂モノ、高タンパクのものを控える
●薄着をしない、冷たいものは避ける
ぜひ実践してくださいね。
トン先生のインタビューはこちらです⇒中医耳鼻科から見た日本の花粉症
2015/02/09
こんにちは、柳沢です。
節分がおわり、暦の上では今日から春です♪♪
土用は、立秋前の夏土用が有名ですが、各季節に入る前の18日は『土用』とよばれる期間です。
『土用』の間は、季節の変わり目で日照時間の変化、季節の変化を感じやすい時で、体調を崩しやすい季節です。(土用は特に胃腸に気をつけたほうたよい期間です)
土用があけて、今日からは『春』になります。春は、自律神経に要注意。春になるにつれ、日照時間が長くなり、体内リズムの乱れが生じ自律神経が乱れやすくなります。睡眠が不安定になったり、気分の落ち込み、イライラもでやすい時です。
漢方では、この季節は『気の巡り』を良くするものを使います。
●開気丸(かいきがん)
●逍遥丸(ようようがん)
などは代表的です。
また、食材でいうと、『香りのよいもの』は気の巡りをよくする力があります。
●柑橘系のもの(みかん、ネーブル、グレープフルーツなど)
●ジャスミン茶、赤ワイン
●春菊
●セロリ
などがあげられます。
今から、しっかりケアをして元気な春を迎えましょう(*^^*)
2015/02/04
こんにちは、店長の櫻井です。
基礎体温ってよく耳にする方もいらっしゃると思いますが、なかなか詳しくご存知な方は少ないようです。なので、漢方相談のさいに、私達が日頃どういったふうに基礎体温を見ているかをご説明いたします。
基礎体温は一般的に、起床時の安静な状態で測定した体温の事です。起きて直ぐ、まだお布団の中に入ったまま、極力動かずに計る体温なので、お手洗いに行ってから計ったり、朝ごはんを食べてから計ったり、夕方頃に計ってしまったのは正常な値とは言えません。また、基礎体温は連続して6時間以上の睡眠の後のものを記録してください。もし睡眠が少ない場合は体温に影響を与えてしまうため、基礎体温表にそう記録しておいてください。忘れてしまった日はブランクにして、線を引かないようにしましょう。
基礎体温表に記録する内容は、月経周期、月経量、月経時の痛みの有無や、腹痛の有無、不正出血の日数とその状態、オリモノの量の増減(もしあれば臭いや色なども)、性交渉、カゼ、服用中の薬(不妊治療薬を服用している場合は、その種類と服用期間も記入)など。
・基礎体温は、排卵がちゃんとあれば、プロゲステロン(黄体ホルモン)の作用により、黄体期に体温が上昇し、低温相と高温相の二相性を示します。
・低温相は大体36.5℃以下、36.3℃前後で推移し、高温相は36.7℃前後が望ましいです。
・低温相と高温相の差は0.3℃から0.5℃ぐらいが理想的です。
・低温相と高温相は14日間ずつあるのが理想で、排卵は月経初日から数えて14日目前後が理想的です。
・高温期がちゃんとあっても、期間が9日間以下なら無排卵の可能性もあるので、注意が必要です。
・低温相が36.5℃近くまたはそれ以上と高い日が続く場合は、卵巣機能が低下し、良い卵がつくられていない可能性が考えられます。そのほか、内膜症や筋腫、排卵誘発剤の影響でも低温相が高くなることがあります。
・低温相から高温相への移行期は、3日間以内にとどまることが望ましく、段階的に4、5日かかって高温相へ移行する場合は、排卵がスムーズにいっていない可能性が考えられます。
①低温期が長い
低温期が長い場合(月経初日から14日以上低温期が続く)は、卵の発育が弱く、良い卵がうまく育っていない可能性があります。中医学的には腎の陽気不足からくる冷えやエネルギーの低下(腎陽虚)、腎の気の不足による疲労感や疲れ(腎気虚)、肝の機能低下による気の巡りの低下、いらいら、抑鬱(肝鬱)、ドロドロとした流れにくい血(瘀血)、排出しきれていない不要な水分(痰湿)などの問題が考えられます。
②高温期が短い
高温期が短い場合(12日以内)は、腎の陽気不足による冷えや疲れ、血の不足、内膜の薄さ、冷え、月経量の減少(血虚)、生体エネルギーの弱さや黄体機能不全、卵巣機能低下(腎精不足)などが原因として考えられる。
③高温期がだけ低い
高温期がだけ低い(36.7℃以下)場合は、卵巣の機能低下、エネルギー低下、冷えや足腰のだるさや痛み(腎陽虚)、臓腑の機能低下や栄養不足(血虚)などが考えられます。
④低温期が短い
低温期が短い(12日以内)の場合は、状況は芳しくないです。良い卵を育てる力が残っていない(腎精不足)、必要な栄養に富んだ潤い(腎陰)が足り無いことや、身体の根本的なエネルギーや生殖にさけるエネルギーが尽き掛けていること(腎精毀損)、血の不足による冷えや臓腑の栄養不足(血虚)、潤いや血の不足からくる総体的な熱(虚熱)
⑤低温期が高い
低温期が高い(36.5℃以上が続く)のは、排卵誘発剤(クロミフェンなど)を使った影響や、内膜症などの炎症や筋腫などの影響によるもの(実熱)、栄養に富んだ潤いの不足(腎陰虚)、血の不足による栄養供給不足(血虚)、潤い不足から来る相対的な熱(虚熱)など。
⑥低温期から高温期への移行が遅い
低温期から高温期への移行が遅い場合は、スムーズに排卵できていない可能性がある。肝の機能低下による気の巡りの低下、血の巡りの悪さ、卵子を排出するエネルギーの不足などが考えられます。その他、卵胞の状態が悪いことも考えられるので、排卵期だけに注力するのではなく、低温相のケアも必要。
⑦基礎体温が全体的に低い
基礎体温が全体的に低いのは、冷え、腎のエネルギー不足、血の不足による栄養供給不足や冷え。
⑧基礎体温が全体的に高い
基礎体温が全体的に高いのは、栄養に富んだ潤いの不足、潤い不足による相対的な熱、余分なものが溜まっている熱など。ストレスによる熱などもある。
⑨基礎体温の変動が激しい
基礎体温の変動が激しい(ギザギザしていて、1日おきに0.3℃前後の変化がある)場合は、いらいら、ストレスなどにより、肝の気を巡らせる機能が低下し、気の巡りが鬱滞した状態。ストレス状態など。高プロラクチンでもなりやすい。
⑩一層性
一層性の体温は、多膿疱性卵巣(もしくは症候群)だったり、無排卵など。どろどろとした血の塊(瘀血)、栄養のある潤いの不足(腎陰虚)、根本的なエネルギーの弱さ(腎精不足)、免疫の問題などが考えられます。
中医学での「腎」とは成長、発育、生殖と深く関係している臓器。腎は生命エネルギーである「精」を蓄える場所。「精」とは、身体の根本エネルギーであり、生殖力の源。精は生まれた時に父母から譲り受けるものと、生まれた後に飲食と呼吸から生まれるものとがある。腎の精の不足は生命の力の弱さを示し、生まれながらにして精が弱いものもいれば、生活習慣や食習慣の偏りなどから消耗してしまっているものもあります。腎精は30代前半をピークに徐々に減り始めます。子宝相談では、この腎の精、いわゆるその人の根本的なエネルギーがどれぐらい残っているか、どれぐらい補えるかがとても重要な問題になります。腎と精については、こちら『小児の発育不全と中医学』や、こちら『美しい髪を育てる中医学』もご参照ください。
腎陰虚(栄養に富んだ潤いの不足)は体が細い人が多く、舌は赤くひび割れていることも多い。喉の乾きや目の乾燥、寝汗、ほてりなども見られるが、冷えを訴える場合も大くみられる。
上記のパターンは、わかりやすく特徴を書いたものです。実際には周期ごとに違うパターンがみられたり、複数のパターンが重なりあったりしていることが多くあります。その他の症状と合わせて考える必要がありますので、気になった方は専門家に是非ご相談くださいね。
2015/01/30