イスクラ薬局(東京)

ブログ日記 | イスクラ薬局 日本橋店BLOG

ブログ日記BLOG

湖南省中医薬大学での講義 【盆腔炎】

こんにちは、柳沢です。昨年の10月に、中国湖南省の湖南中医薬第一付属病院に研修に行った際、スウ教授から“盆腔炎”の講義を受けてきました。【湖南省に研修に行ってきました!】

10年以上続いている全国の先生方が不妊症を学んでいる会の研修だったのですがで、今度私が講義資料を発表するという大役を仰せつかり、何十回もこの講義を聞いていたのです。今日は、その講義内容、中国で学習してきたことをお伝えしようと思います。

(できるだけ簡潔にしておりますが、漢方の専門用語がいつもより多いので、読みにくいかと思いますが、よろしければお付き合いくださいね。)

 

~盆腔炎(ボンクウエン)~

中国では、“盆腔炎”という病名があります。女性の生殖器と付属器炎のことを指します。これらの炎症を大きなくくりで、“盆腔炎”とよびます。急性、慢性とわけて考えるのですが、今回は慢性の盆腔炎のお話です。盆腔炎、、聞きなれない言葉ですよね。日本語には直訳できない言葉です。

 

こんな症状は慢性の盆腔炎ととらえます

・子宮内膜症の感染症

・クラミジア感染

・卵管造影をしたら、卵管に水が溜まっている、

・卵管が強く癒着していた

 

盆腔炎の様子(写真がわかりづらくてすみません)

 

●どんな漢方をつかう?

清熱利湿活血通絡が基本となっていきますが、体質により、疏肝理気、健脾などをあわせていきます。盆腔炎となる原因が、主に4つのタイプにわけられますので、(湿熱瘀血・気滞血瘀・寒湿凝帯・気虚血瘀)体質により使い分けていきます。

実際の中国で使われている処方をみると、私たちが普段臨床で使用している漢方に入っている生薬も多くありました。(金銀花、夏枯草、黄耆、白朮など)日本では、薬事法の関係で自由に生薬を使えないところがもどかしいですが、これらはいつも使っているモノで応用できます(^O^)

●病院で漢方以外の治療もうけられる

中国の病院では、病棟で西洋治療+東洋治療ができます。こちらの病院では、入院患者さんに対しては遠赤外線でお腹を温める治療などもあるそうです。また、鍼灸師により、鍼灸の治療を併用しています。その際によく使うツボはお臍の下の関元、中極や、足にある、足三里、三陰交で、お灸は特に気血虚、虚寒のタイプに使っていくということでした。(もちろん、体質により弁証しながらツボを決めています)その他の治療として、入院患者さんの場合は病院で決まった治療があります。この病院のでは腹部を赤外線で30分くらい照射して温かくするという治療をしているようです。

 ●外来患者さんは、“ホットパック”などを

中国ではお腹に貼り付けるホットパックのようなものが薬局で販売していて、一般的に使われているようです。生薬の内容としては、活血化瘀、清熱解毒、鎮痛であり、特に生理痛によく使われています。粉状の生薬に水を入れて溶かして、電子レンジで加熱してお腹に貼り付け、約3日間連続で使えるそうです。(素材は浸透性のあるガーゼ生地のようなもの)

●講義内容をうけて

日本では、西洋の治療、東洋の治療とバラバラですが、中国では“中西医結合”の治療を受けることができます。病院でしっかり検査もうけられて、ケースバイケースで西洋治療、東洋治療、両方うけられる。素晴らしいと思いました。中国では町中でも身近に“東洋医学”の思考があります。日本でもそうなると良いなぁと思います。イスクラ薬局でも、漢方以外の日常生活でのアドバイスにも力をいれていますので、よいアドバイスができるよう、しっかり勉強していきたいと思います。

 

2015/03/19

月経中に下痢する原因は?

こんにちは、柳沢です。

皆さん、月経の時にお腹の調子がかわることってありませんか?『月経中に下痢っぽくなる』という方、けっこういらしゃるんです。

わかるわかる!という方もいらっしゃるのでは(>_<)???

今日はその状態を中医学で解説します。

この状態、中医学では胃腸が弱っている状態と考えます。血液が骨盤に溜まることにより、湿が多い状態になると考えます。(“湿”とは、中医学の用語ですが、血液は、陰液ですので、陰に分類されます。)

胃腸は“湿”に弱いので、下痢がおこるというワケです。このタイプは、胃腸に良い漢方を使ってきます。

月経からは、様々な情報がわかるのです。(ちなみに月経の前に便秘気味になる!という方は『気の巡り』が悪い方がおおいです。)

 女性の健康のバロメーターになりますので、カウンセリングの中ではしっかり聞いていく情報です☆

例えば、頭痛の相談でも、起こるタイミングが月経前なのか、月経中なのか、月経とは関係ないのか…これによっても、対処法は変わるのです。

ですので、月経に関係ない頭痛、腹痛などというお悩みでも、聞いていきます。
妊娠を希望していないと、なかなか月経の周期や期間を覚えていなかったりするのですが、(そういうお客様が多いのですが)ぜひぜひ周期、期間、痛み(いつ痛いのか)など振り返ってくださいね。

2015/03/13

空気清浄機を導入しました。

こんにちは。櫻井です。

 

飛び回る花粉を少しでも抑えたいと思い、お店に空気清浄機を導入しました。

 

ほこりや花粉、匂いをとって、気持ち良い空気にしてくれます。

年間でコストを考えたら買ったほうがが良いかな?っと思いましたが、コストがかかっても、常に綺麗なフィルターで、綺麗な空気をと思い、レンタルにしました。これなら4週間に一回フィルターを新しいものに交換してくれます。

お店の入り口と、お客様にお待ち頂く2箇所に設置してあります!

 

2015/03/09

取材を受けました☆

こんにちは、柳沢です。

先日、雑誌“健康”の取材を受けました(^^♪ 生薬のポイント解説のような内容です。

300文字程度なので、ちょっとした内容ですが。。。編集部の方が、薬局に送ってくださいました。

店内に雑誌をおいて置きますので、よろしければ探してみてくださいね♪

 

 

2015/03/03

薬局で話題の子宝漢方『星火亀鹿仙(きろくせん)』

こんにちは、柳沢です。

亀鹿仙は昨年末に新発売された、亀の甲羅を使った漢方です。美肌に良い亀ゼリーなんていうのもありましたよね~。亀ちゃんは体にとってもよいんですよ。良い症例も次々あがっていて、最近薬局で話題の亀漢方です。正確には、亀とスッポンと鹿の漢方(亀とスッポンと鹿のトリプル配合なんて効いただけで強そう)なのですが、他に亀系の漢方がなかったので、薬局内では通称『亀』と呼ばれています。

ということで(?)、今年のさだ吉先生への女性陣からのバレンタインデーのプレゼントは、この立体の亀チョコ!この亀を見つけた瞬間、これしかないとおもい即購入‼笑 そんな薬局で話題の『亀』のお話です。

 

産み育てる力、『腎』を強化

イスクラの亀漢方、『亀鹿仙(きろくせん)』には鼈甲(べっこう)、亀板(きばん)、鹿角(ろっかく)という3つの腎を補う漢方が配合されています。鼈甲は、スッポンの甲羅のことで、ウミガメの甲羅(玳瑁・たいまい)とは違います。スッポンと聞くだけでも、なんとなく、元気でそう!と思いますよね☆

鼈甲や亀甲は、若返りの薬である“補腎薬”の一種で、生命力の源である『精』を補う生薬です。生殖機能の働きを助けて、女性ホルモンの働きをよくする力を持っているとされ、中国では更年期の予防や、不妊治療によく使われています。不妊治療中の方ですと、その方の状態により使う補腎薬はかわるのですが、鼈甲や亀甲は『腎陰虚、腎精不足』タイプの方に特におすすめです。

もう一つの代表生薬の鹿角(ろっかく)は、陽気を助け、血を養う力が有るとされ、鼈甲や亀甲の陰を補う力とのバランスをとっており、腎陽不足の方にもお使いいただけます。

陰は陽を助け、陽は陰を助ける

中医学には、「孤陰不生、独陽不長(陰ばかりでも、陽ばかりでも、陰陽は成長できない)」という言葉があります。女性の基礎体温の低温期、高温期を見ても分かる通り、人の体には、陰と陽、どちらも必要で、両方があってこそお互いが成長でき、良い状態が保てます。

亀鹿仙の良さも、この陰と陽、両方を補いバランスをとる力を持っていることです。このおかげで、様々な体質の方にお使いいただけます。また陰と陽の相反する作用をもつ生薬が同時に配合されることで、お互いを引き上げる力をもっており、単体で使用するよりも強力な反応が期待できます。

例えば、
●基礎体温が全体的に高め、(低温期で36.5以上)、もしくは少し低いような場合。
●低温期が短く排卵または採卵までの日数が短い方(生理1日目から12日以内の排卵、採卵の方は早いです)
●採卵ができない、卵の育ちが悪い
●オリモノが少ない
●沢山もしくは長期のホルモン剤の使用により陰虚ぎみ(うるおい不足)になっている方
●仕事が忙しくて寝ても疲れが取れない方
●性欲低下、精子が少ない

 

また、鼈甲には
●軟堅散結(なんけんさんけつ)
●破瘀通経(はおつうけい)
の働きかがあります。軟堅散結とは、簡単に言うと、塊を柔らかくする、血の巡りをよくするので、子宮筋腫の方にもオススメです。もちろん、女性ホルモンのはたらきを助けるので、アンチエイジング、潤い不足で乾燥しやすい肌の方もぜひ(°∀°)b

話題の亀鹿仙のご紹介でした。

2015/02/16

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売