こんにちは、柳沢です。10月8日~13日まで、中国の長沙(上海から飛行機で1時間半程度の場所です)にあります、湖南省中医薬大学附属第一病院に不妊症・婦人科の研修にいってきました。
中国研修は3回めですが、2012年以来の2年ぶりの中国研修です。
今回はユウ先生という卵胞の発育について研究していらしゃる先生から学ぶことが目的でした。
ユウ先生は湖南省では生殖医療のトップの先生で、世界中で卵の発育に関する講演されていらっしゃいます。
中国では、医師は西洋医と漢方医とわかれていますが、ユウ先生は元々西洋医であり、外来では、エコー、ホルモン値などの検査結果や基礎体温を見ながら治療していきます。治療の中ではホルモン剤は基本的には使用せず、漢方と薬膳スープで患者さんに指導しています。(先生の薬膳スープの処方の中には、私達が日頃よく使用している補腎薬の中に入っている生薬が沢山入っていました!)
先生は、西洋薬で治療中の方に対しては、クロミット程度なら漢方と併用で治療するそうですが、高刺激の方には「私のところで治療するなら、ホルモン剤はやめてきて」と伝えるそうです。
今回は、講義・実際の外来と勉強してきました。
不妊症ですと、中医学で有名なのは周期調節法(周期にあわせて漢方薬を調節する)ですが、ユウ先生は、「いい卵ができ、排卵がしっかりすれば高温期は自ずと綺麗になる」という考えで、卵胞期がメインで治療をされています。
先生の講義では卵胞の発育に関して、
・PCOSの場合
・子宮内膜症・筋腫など炎症のある場合
・POFの場合
・変性卵の場合
など、具体的な疾患ベースでのお話もあり、非常にわかりやすく勉強になりました。
(講義)
(病棟研修)日本では、薬剤師は脈診ができませんが、
患者さんの脈もみせていただきました。
(ユウ先生の外来)
先生の外来は、遠方の方も多く非常に混み合っていました。年齢層は、20代後半~40代まで様々でしたが、30後半~が多かった印象です。
(ユウ先生と。顔がむくんでいて、恥ずかしい写真ですが。。。)
先生の情熱が伝わってきてすごくパワーをもらいました。
短い期間ではありましたが非常に濃い内容でした!しっかりこの研修を活かせるよう、頑張ります!!また、こちらのブログでも中国研修のお話を少しずつお伝えしていきますね。