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不妊・婦人科 の記事一覧

月経中に下痢する原因は?

こんにちは、柳沢です。

皆さん、月経の時にお腹の調子がかわることってありませんか?『月経中に下痢っぽくなる』という方、けっこういらしゃるんです。

わかるわかる!という方もいらっしゃるのでは(>_<)???

今日はその状態を中医学で解説します。

この状態、中医学では胃腸が弱っている状態と考えます。血液が骨盤に溜まることにより、湿が多い状態になると考えます。(“湿”とは、中医学の用語ですが、血液は、陰液ですので、陰に分類されます。)

胃腸は“湿”に弱いので、下痢がおこるというワケです。このタイプは、胃腸に良い漢方を使ってきます。

月経からは、様々な情報がわかるのです。(ちなみに月経の前に便秘気味になる!という方は『気の巡り』が悪い方がおおいです。)

 女性の健康のバロメーターになりますので、カウンセリングの中ではしっかり聞いていく情報です☆

例えば、頭痛の相談でも、起こるタイミングが月経前なのか、月経中なのか、月経とは関係ないのか…これによっても、対処法は変わるのです。

ですので、月経に関係ない頭痛、腹痛などというお悩みでも、聞いていきます。
妊娠を希望していないと、なかなか月経の周期や期間を覚えていなかったりするのですが、(そういうお客様が多いのですが)ぜひぜひ周期、期間、痛み(いつ痛いのか)など振り返ってくださいね。

2015/03/13

薬局で話題の子宝漢方『星火亀鹿仙(きろくせん)』

こんにちは、柳沢です。

亀鹿仙は昨年末に新発売された、亀の甲羅を使った漢方です。美肌に良い亀ゼリーなんていうのもありましたよね~。亀ちゃんは体にとってもよいんですよ。良い症例も次々あがっていて、最近薬局で話題の亀漢方です。正確には、亀とスッポンと鹿の漢方(亀とスッポンと鹿のトリプル配合なんて効いただけで強そう)なのですが、他に亀系の漢方がなかったので、薬局内では通称『亀』と呼ばれています。

ということで(?)、今年のさだ吉先生への女性陣からのバレンタインデーのプレゼントは、この立体の亀チョコ!この亀を見つけた瞬間、これしかないとおもい即購入‼笑 そんな薬局で話題の『亀』のお話です。

 

産み育てる力、『腎』を強化

イスクラの亀漢方、『亀鹿仙(きろくせん)』には鼈甲(べっこう)、亀板(きばん)、鹿角(ろっかく)という3つの腎を補う漢方が配合されています。鼈甲は、スッポンの甲羅のことで、ウミガメの甲羅(玳瑁・たいまい)とは違います。スッポンと聞くだけでも、なんとなく、元気でそう!と思いますよね☆

鼈甲や亀甲は、若返りの薬である“補腎薬”の一種で、生命力の源である『精』を補う生薬です。生殖機能の働きを助けて、女性ホルモンの働きをよくする力を持っているとされ、中国では更年期の予防や、不妊治療によく使われています。不妊治療中の方ですと、その方の状態により使う補腎薬はかわるのですが、鼈甲や亀甲は『腎陰虚、腎精不足』タイプの方に特におすすめです。

もう一つの代表生薬の鹿角(ろっかく)は、陽気を助け、血を養う力が有るとされ、鼈甲や亀甲の陰を補う力とのバランスをとっており、腎陽不足の方にもお使いいただけます。

陰は陽を助け、陽は陰を助ける

中医学には、「孤陰不生、独陽不長(陰ばかりでも、陽ばかりでも、陰陽は成長できない)」という言葉があります。女性の基礎体温の低温期、高温期を見ても分かる通り、人の体には、陰と陽、どちらも必要で、両方があってこそお互いが成長でき、良い状態が保てます。

亀鹿仙の良さも、この陰と陽、両方を補いバランスをとる力を持っていることです。このおかげで、様々な体質の方にお使いいただけます。また陰と陽の相反する作用をもつ生薬が同時に配合されることで、お互いを引き上げる力をもっており、単体で使用するよりも強力な反応が期待できます。

例えば、
●基礎体温が全体的に高め、(低温期で36.5以上)、もしくは少し低いような場合。
●低温期が短く排卵または採卵までの日数が短い方(生理1日目から12日以内の排卵、採卵の方は早いです)
●採卵ができない、卵の育ちが悪い
●オリモノが少ない
●沢山もしくは長期のホルモン剤の使用により陰虚ぎみ(うるおい不足)になっている方
●仕事が忙しくて寝ても疲れが取れない方
●性欲低下、精子が少ない

 

また、鼈甲には
●軟堅散結(なんけんさんけつ)
●破瘀通経(はおつうけい)
の働きかがあります。軟堅散結とは、簡単に言うと、塊を柔らかくする、血の巡りをよくするので、子宮筋腫の方にもオススメです。もちろん、女性ホルモンのはたらきを助けるので、アンチエイジング、潤い不足で乾燥しやすい肌の方もぜひ(°∀°)b

話題の亀鹿仙のご紹介でした。

2015/02/16

ギザギザしてるのはストレス状態?中医学的「基礎体温」のお話。

こんにちは、店長の櫻井です。

基礎体温ってよく耳にする方もいらっしゃると思いますが、なかなか詳しくご存知な方は少ないようです。なので、漢方相談のさいに、私達が日頃どういったふうに基礎体温を見ているかをご説明いたします。

基礎体温をつけよう

基礎体温は一般的に、起床時の安静な状態で測定した体温の事です。起きて直ぐ、まだお布団の中に入ったまま、極力動かずに計る体温なので、お手洗いに行ってから計ったり、朝ごはんを食べてから計ったり、夕方頃に計ってしまったのは正常な値とは言えません。また、基礎体温は連続して6時間以上の睡眠の後のものを記録してください。もし睡眠が少ない場合は体温に影響を与えてしまうため、基礎体温表にそう記録しておいてください。忘れてしまった日はブランクにして、線を引かないようにしましょう。

基礎体温表に記録する内容は、月経周期、月経量、月経時の痛みの有無や、腹痛の有無、不正出血の日数とその状態、オリモノの量の増減(もしあれば臭いや色なども)、性交渉、カゼ、服用中の薬(不妊治療薬を服用している場合は、その種類と服用期間も記入)など。

 

基礎体温の基本

基礎体温は、排卵がちゃんとあれば、プロゲステロン(黄体ホルモン)の作用により、黄体期に体温が上昇し、低温相と高温相の二相性を示します。

・低温相は大体36.5℃以下、36.3℃前後で推移し、高温相は36.7℃前後が望ましいです。

・低温相と高温相の差は0.3℃から0.5℃ぐらいが理想的です。

・低温相と高温相は14日間ずつあるのが理想で、排卵は月経初日から数えて14日目前後が理想的です。

高温期がちゃんとあっても、期間が9日間以下なら無排卵の可能性もあるので、注意が必要です。

低温相が36.5℃近くまたはそれ以上と高い日が続く場合は、卵巣機能が低下し、良い卵がつくられていない可能性が考えられます。そのほか、内膜症や筋腫、排卵誘発剤の影響でも低温相が高くなることがあります。

低温相から高温相への移行期は、3日間以内にとどまることが望ましく、段階的に4、5日かかって高温相へ移行する場合は、排卵がスムーズにいっていない可能性が考えられます。

 

 

 

子宝漢方相談で良く見られる基礎体温パターン

①低温期が長い

低温期が長い場合(月経初日から14日以上低温期が続く)は、卵の発育が弱く、良い卵がうまく育っていない可能性があります。中医学的には腎の陽気不足からくる冷えやエネルギーの低下(腎陽虚)、腎の気の不足による疲労感や疲れ(腎気虚)、肝の機能低下による気の巡りの低下、いらいら、抑鬱(肝鬱)、ドロドロとした流れにくい血(瘀血)、排出しきれていない不要な水分(痰湿)などの問題が考えられます。

 

②高温期が短い

高温期が短い場合(12日以内)は、腎の陽気不足による冷えや疲れ、血の不足、内膜の薄さ、冷え、月経量の減少(血虚)、生体エネルギーの弱さや黄体機能不全、卵巣機能低下(腎精不足)などが原因として考えられる。

 

③高温期がだけ低い

高温期がだけ低い(36.7℃以下)場合は、卵巣の機能低下、エネルギー低下、冷えや足腰のだるさや痛み(腎陽虚)、臓腑の機能低下や栄養不足(血虚)などが考えられます。

 

④低温期が短い

低温期が短い(12日以内)の場合は、状況は芳しくないです。良い卵を育てる力が残っていない(腎精不足)、必要な栄養に富んだ潤い(腎陰)が足り無いことや、身体の根本的なエネルギーや生殖にさけるエネルギーが尽き掛けていること(腎精毀損)、血の不足による冷えや臓腑の栄養不足(血虚)、潤いや血の不足からくる総体的な熱(虚熱)

 

⑤低温期が高い

低温期が高い(36.5℃以上が続く)のは、排卵誘発剤(クロミフェンなど)を使った影響や、内膜症などの炎症や筋腫などの影響によるもの(実熱)、栄養に富んだ潤いの不足(腎陰虚)、血の不足による栄養供給不足(血虚)、潤い不足から来る相対的な熱(虚熱)など。

 

⑥低温期から高温期への移行が遅い

低温期から高温期への移行が遅い場合は、スムーズに排卵できていない可能性がある。肝の機能低下による気の巡りの低下、血の巡りの悪さ、卵子を排出するエネルギーの不足などが考えられます。その他、卵胞の状態が悪いことも考えられるので、排卵期だけに注力するのではなく、低温相のケアも必要。

 

⑦基礎体温が全体的に低い

基礎体温が全体的に低いのは、冷え、腎のエネルギー不足、血の不足による栄養供給不足や冷え。

 

⑧基礎体温が全体的に高い

基礎体温が全体的に高いのは、栄養に富んだ潤いの不足、潤い不足による相対的な熱、余分なものが溜まっている熱など。ストレスによる熱などもある。

 

⑨基礎体温の変動が激しい

基礎体温の変動が激しい(ギザギザしていて、1日おきに0.3℃前後の変化がある)場合は、いらいら、ストレスなどにより、肝の気を巡らせる機能が低下し、気の巡りが鬱滞した状態。ストレス状態など。高プロラクチンでもなりやすい。

 

⑩一層性

一層性の体温は、多膿疱性卵巣(もしくは症候群)だったり、無排卵など。どろどろとした血の塊(瘀血)、栄養のある潤いの不足(腎陰虚)、根本的なエネルギーの弱さ(腎精不足)、免疫の問題などが考えられます。

 

腎と精

中医学での「腎」とは成長、発育、生殖と深く関係している臓器。腎は生命エネルギーである「」を蓄える場所。「精」とは、身体の根本エネルギーであり、生殖力の源。精は生まれた時に父母から譲り受けるものと、生まれた後に飲食と呼吸から生まれるものとがある。腎の精の不足は生命の力の弱さを示し、生まれながらにして精が弱いものもいれば、生活習慣や食習慣の偏りなどから消耗してしまっているものもあります。腎精は30代前半をピークに徐々に減り始めます。子宝相談では、この腎の精、いわゆるその人の根本的なエネルギーがどれぐらい残っているか、どれぐらい補えるかがとても重要な問題になります。腎と精については、こちら『小児の発育不全と中医学』や、こちら『美しい髪を育てる中医学』もご参照ください。

 

腎陰虚(栄養に富んだ潤いの不足)は体が細い人が多く、舌は赤くひび割れていることも多い。喉の乾きや目の乾燥、寝汗、ほてりなども見られるが、冷えを訴える場合も大くみられる。

 

上記のパターンは、わかりやすく特徴を書いたものです。実際には周期ごとに違うパターンがみられたり、複数のパターンが重なりあったりしていることが多くあります。その他の症状と合わせて考える必要がありますので、気になった方は専門家に是非ご相談くださいね。

 

 

2015/01/30

なかなか妊娠しない原因。原因は男女で半々です。

こんにちは、柳沢です。今日は、妊娠しない原因についてのお話です。

昔は、妊娠しない=女性側原因がある!と思われがちでしたが、実際はほぼ半々です。最近は、テレビでも『男性側も不妊の原因が多い』と放送していますので、だいぶ一般的になってきました。何年か前にダイヤモンド☆ユカイさんも男性不妊で治療されていたことを公表し、本を出版されています。不妊の割合として、現在いわれているのは以下の数値です

女性側の原因
●排卵障害
●卵管因子
●子宮因子
●子宮内膜症など

男性側の原因
●精液異常障害
●性機能障害

原因不明 約20%
男性側+女性側の原因約10%

男性側、女性側、ほぼ半々です。女性だけでなく、ぜひ男性も一緒に検査してくださいね。女性側の原因ですと、排卵の状態、子宮の状態はやはり妊娠に大きく影響を与えます。

●基礎体温をつけて、なかなか二層にならない → 排卵障害の可能性

●生理痛が酷く、鎮痛剤が欠かせない → 大人になってからの生理痛、特に年々酷くなる生理痛は要注意。

発達途中での生理痛は、器質的な疾患の可能性が高いのですが、年々痛みが増す場合は内膜症など、婦人科疾患が隠れている可能性が大きいです。また、女性に多い疾患の子宮筋腫は初期症状が無いことも多いのです。婦人科検診を受けたことが無い方は、ぜひ受けてくださいね。

2015/01/22

瘀血の女性は妊娠しにくい。

こんにちは。柳沢です。本年もどうぞよろしくお願いたします。今日は、“瘀血(おけつ)”についてのお話です。瘀血女性は妊娠しにくいと言い伝えがあることをご存知でしょうか。瘀血とは、血の巡りが悪いことをいいます。

・目の周りが黒ずむ

・舌に青紫、黒い斑点がある

・唇が黒ずむ

・月経血に血の塊が多い

・生理痛が辛い

・生理の色がどす黒い

などは、瘀血の目安になります。

骨盤の血流を良くして、卵巣や子宮の改善することは、卵胞の発育をよくするために非常に重要です。 生理の時に鎮痛剤が手放せないというかた、結構いらっしゃいます。鎮痛剤飲めば大丈夫!ではなく、鎮痛剤なしで過ごせるように、瘀血の状態を良くしていきましょう。

 

瘀血を防ぐためには…

まずは、瘀血の原因になる食生活の改善です。瘀血にいい食材も沢山あるのですが、いいものを継続して摂取することって続けることが難しいです。ですので、まずは原因となるモノを極力減らしていきましょう!

・肉の脂身など、動物性の脂肪

・バター

・チョコレートなど甘いもの

これらの食べすぎは控えてくださいね。例えば、食事にいって“パンかご飯か”という時には、ご飯を。パスタはクリームものでなく、和風のものを、というところからでいいので、変えてみてください(*^^*)

 

また、瘀血は、血行が悪くなった状態を言いますので、瘀血を引き起こしている体の原因がどこかに潜んでいるはずです。

○食生活

○ストレス

○エネルギー不足

○寒さが原因(薄着のまま過ごしているなど)

瘀血になる要因は様々です。良質の血液が少なくて、巡りが悪くなることもあります。(川の水の量が少なくて、ちょろちょろしか流れないイメージです。)また寒さによる冷えも瘀血の原因の一つです。この季節は寒さに体がダメージを受ける季節ですので、外出時はあたたかくしておでかけくださいね。漢方での対策もいろいろありますが、養生が一番大切です。

 

2015/01/07

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中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売