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不妊・婦人科 の記事一覧

産後は漢方でのりきる!

こんにちは。5月から日本橋店に復帰しました元六本木店の橋本です。

最近ママ友やお客様から、「産後疲れてしょうがない」「授乳でくたくた、どうしたらいい?」とよく聞かれます。「産後養生した?」と聞くと、決まって「何もしていない」とのお声が。ということで復帰第一弾ブログでは、私が産後に服用して、とっても助かった漢方をご紹介致します。

 

橋本の産後お助け漢方BEST3

まずは、やっぱりこれ!

BEST1 婦宝当帰膠B(ふほうとうきこう)

母乳の出が悪いとき、くらくら貧血ぎみにも最高です。

産後は、気(エネルギー)や血(血液や栄養)が不足した状態。漢方では、母乳は血の余りといわれていて、血虚(血の不足)につかう婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)がオススメです。

 

BEST2  芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)

産後は少量の出血が何日か続きます。これを『悪露(おろ)』といいますが、この悪露をスムーズに排泄させることが、子宮の回復にとって大切です。芎帰調血飲第一加減は、血流を良くして悪露を出しやすくすると言われている産後の代表漢方薬で、出産直後、お腹が張って痛かった私を助けてくれた救世主です。

 

BEST3  麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)

産後は、汗をかきやすく、気(エネルギー)や陰液(うるおい)を消耗します。エネルギーや潤い不足のとき、特に暑くて汗が出やすいこの時期オススメです。育児や授乳は疲れていても頑張らなきゃいけない。そんなときに是非!

産後疲れは、漢方におまかせください(*^_^*)ママの体のお悩み、一緒に解決していきましょう!

2015/06/26

生理前にイライラしてしまう…よくあるご相談。

こんにちは、柳沢です。
今日は、薬局で多い女性のご相談、『生理の前にイライラしてしまいます』というご相談について書きます。
まず、
このタイプの特徴は
・生理前にイライラする
・生理前に便秘になる
・お腹・胸が張る
・生理前に頭痛
・便秘、下痢になる
漢方でいう、『気のめぐりがわるい』タイプが多いです。
この“気”って、非常にわかりにくいですよね。(私は最初???でした。笑)分かりにくい、『気』という概念ですが、実際、日常生活にあふれているんです。
・気合いを入れる
・気をつかう
・気をはる
・元気

などなど、様々に使われています。
風と同じようなもので、感じるけど、見えないものなんです。

では、本題、“気のめぐりが悪い”状態です。
これは、このエネルギーがうまく循環していないことをいいます。巡らず、一箇所に滞ってしまうので、お腹がはる、胸がはる、ガズがたまるなど、張るという症状がでます。

このタイプの生理の方は、生理後にすっきりするという特徴があります。これは、生理というデトックス作用で、綺麗に流れたからと考えます。

流す、巡らせるということが、気滞タイプのキーワード

漢方でも、食事でも、流す・巡らせるものをおすすめします。食事では、香りのするものが、巡らせる力があるとされています。
・柑橘系のもの
・香草類
・ハーブティー
・アロマ

などがおすすめです。ちなみに、漢方薬のなかでも、巡らせるものは、香の良いものが多いんです。柑橘系のみかんの皮(陳皮 ちんぴ)は漢方でも気のめぐりを良くするものとしてよく使わています◎ちなみに、このタイプにおすすめの漢方は、

●逍遥丸(しょうようがん)
●開気丸(かいきがん)
です。
また、このタイプは、スケジュールを詰め込みすぎてしまったり、ついつい頑張りすぎて、忙しくしすぎてしまうという特徴があります。ちょっと力を抜いて、リラックスして過ごしましょう。

2015/06/19

人気の亀鹿仙(きろくせん)のご紹介

こんにちは。柳沢です。今日は、人気の漢方薬『亀鹿仙』をご紹介します。

一言で言うと、『亀』『スッポン』『鹿』が入った、元気がでる漢方です。生命力をアップさせる力があり、また動物性の漢方ですので、反応が早い(^^♪!

これらの生命力をアップさせる漢方=補腎薬といわれる部類で、『アンチエイジグ』『元気で長生き』『不老長寿』に昔からよく使われています。ちなみに、ウナギ、スッポン、プラセンタも補腎薬の部類に入ります。

(シロップタイプの漢方薬です。1包からでもお求めいただけます。60包¥17,500税抜き)

以前、話題の妊活漢方としてブログで紹介しましたが、生命力の源の『腎』の力の底上げをします。ですので、妊活だけでなくこのような症状でもおすすめです。

●体の疲れが抜けない方

●老化が気になる方

●足腰がだるい方

●更年期症状に苦しんでいる方

また補腎陰といい、潤いを与えてくれますので、乾燥肌の方肌の調子が良くない方にもおすすめです。

妊活で使う場合は、以下の様な状態でよく使います。

●基礎体温が全体的に高め、(低温期で36.5以上)、もしくは少し低いような場合。
●低温期が短く排卵または採卵までの日数が短い方(生理1日目から12日以内の排卵、採卵の方は早いです)
●採卵ができない、卵の育ちが悪い
●オリモノが少ない
●沢山もしくは長期のホルモン剤の使用により陰虚ぎみ(うるおい不足)になっている方
●仕事が忙しくて寝ても疲れが取れない方

●子宮筋腫がある(しこりができやすい体質の方)

夏は潤い不足で起こる不調が多くなりますので、これからの季節に皆様のお力になってくれるに違いない、おすすめ商品です。

 

~亀鹿仙の成分のご紹介(中医学的な解説)~

『亀鹿仙(きろくせん)』には鼈甲(べっこう)、亀板(きばん)、鹿角(ろっかく)という3つの腎を補う漢方が配合されています。鼈甲は、スッポンの甲羅のことで、ウミガメの甲羅(玳瑁・たいまい)とは違います。
鼈甲や亀甲は、若返りの薬である“補腎薬”の一種で、生命力の源である『精』を補う生薬です。生殖機能の働きを助けて、女性ホルモンの働きをよくする力を持っているとされ、中国では更年期の予防や、不妊治療によく使われています。不妊治療中の方ですと、その方の状態により使う補腎薬はかわるのですが、鼈甲や亀甲は『腎陰虚、腎精不足』タイプの方に特におすすめです。

もう一つの代表生薬の鹿角(ろっかく)は、陽気を助け、血を養う力が有るとされ、鼈甲や亀甲の陰を補う力とのバランスをとっており、腎陽不足の方にもお使いいただけます。

鼈甲には
●軟堅散結(なんけんさんけつ)
●破瘀通経(はおつうけい)
の働きかがあります。軟堅散結とは、簡単に言うと、塊を柔らかくする、血の巡りをよくするので、子宮筋腫の方にもオススメです

2015/06/16

卵胞発育異常の調節法/湖南省中医薬大学 尤教授から

こんにちは、柳沢です。

2014年10月に湖南省長沙の湖南省中医薬大学の婦人科に研修に行ってきました。ここにいらっしゃる尤教授という方が、卵胞発育について独自に研究をされており、中国国内では大変著名な方だということで学びに行くことが目的でした。少し時間があいてしまいましたが、この研修のまとめの会を4月に箱根で行われました。何回か研修報告を書きましたが、まとめの会が終わったところで、加筆して再び書きたいと思います。

【中国の生殖医療の現状】

中国では第2子の制限が解禁されたため、高齢の方の子宝相談がここ数年多いそうです。実際にカルテの中で避妊に関しての項目が、卵管結索をしている・避妊リングを使用していた、など他にも今までの避妊方法に関して細かく聞かれていました。近年38歳~40歳代の方が増えている、とのことでした。外来では、タイミング法、人工授精、体外受精を行っています。実際の外来でカウンセリングのポイント等も勉強させていただきました。『眼の状態で卵巣をみる』『手のひらで子宮の冷えをみる』など、大変興味深かったのですが、こちらでは尤教授独自の“卵胞の育て方”について、簡単にご紹介致します。

 

【尤教授に関して/基本的な治療のすすめかた】

中国では、漢方医、西洋医と医師免許がわかれていますが、尤教授は西洋医です。生殖医療では中国でトップの先生で、世界中で卵の発育に関しての講演をされております。先生は、西洋薬で治療中の方に対しては、クロミット程度なら漢方と併用で治療するそうですが、高刺激の方には「私のところで治療するなら、ホルモン剤はやめてきて」と伝えるそうです。経膣超音波と基礎体温、ホルモン数値を見て、卵の発育状況を見ます。その後、その方に適した薬を選び、卵胞の形・大きさを調節していきます。

尤教授は、卵胞発育に関して、臨床体験と治療経験から発育状況を6種類にわけて、適した卵胞の形・大きさにする、という方法を実践されています。

今まで、『卵胞発育異常』という病名の確率と診断はありませんでしたが、卵胞発育の各段階に対する理解、認識、臨床実践を通じて、卵胞発育のとても複雑で多様性、そしていろいろな事と絡んでいることがわかってきたと仰っていました。医師のご友人からは、そろそろ『卵胞発育異常』という疾患名を提唱する時だ!と言われるそうです。

【卵胞の状況を6種類に分けて調整】

尤教授は、独自にこれら6種類に卵胞の状態を分類されています。

1、増泡…卵胞の数が少ない場合は増やす

2、減泡…PCOSのようにたくさん卵胞が発育する場合はいらないものを減らしていく

3、加速…卵胞の発育が遅い場合は減速する

4、減速…早く排卵する場合は減速する

5、調泡…卵泡液が充満すると卵胞は丸く楕円になる。円形でないときに楕円形や扁平は丸く調整する

6、促泡…卵胞が中心位置でない場合、もとの位置に戻すように排卵を促す

 

それぞれのタイプ別に漢方薬を使い分けています。

年齢が高くなってきますと、4の排卵が早くなる場合が多いと私自身も日々感じているのですが、尤教授の経験からも排卵が早くなる現象は、高齢の方が多いと教えていただきました。

(排卵が早いと尤教授が捉える目安は、D9(生理から9日目)までに経膣超音波で15ミリ以上の場合です。この場合に卵胞の成長が早いと捉えて、減速の漢方を使っていくようです。)

 

【漢方薬以外でも、薬膳でサポート】

漢方薬でだせないものは、スープや、おかゆという薬膳の形で患者さんにおすすめしていました。黄耆や黄精、三七花の入ったスープや山薬(ヤマイモ)や亀板、カエルの卵管が入ったおかゆをタイプ別に使い分けていました。

 

【講義を受けて】

尤教授の考えは、子宝相談でよく知られている南京中医薬大学の夏先生の『周期調節法』とはまた少し違う視点です。卵胞が育たず採卵までいかない、早く排卵してしまう、PCOSの為に未熟卵で排卵してしまう、という方が多いので、『とにかく質のいい・形のいい卵胞をつくる』という尤教授のアプローチは大変勉強になりました。

 

2015/05/20

子宮内膜症・子宮筋腫、PCOSの方に特に気をつけていただきたいこと。

こんにちは、柳沢です。

今日は子宮内膜症・子宮筋腫、PCOSの方に特に気をつけていただきたい『お食事』について書きます。

チーズ、クリーム系のこってりしたお食事、甘いもの、乳製品は多くないでしょうか。

婦人科系の疾患のある方に、お食事のお話しをすると、上記のようなものが好きでよく食べている方が多いです。子宮内膜症・子宮筋腫、PCOSなど、中医学的には、瘀血や痰湿タイプと考えます。体の中の血液や不要なドロドロしたものが溜まっている状態です。

中医学ではチーズ、クリーム系のこってりしたお食事、甘いもの、乳製品は、この瘀血や痰湿を引きおこす原因と考えます。漢方薬も使っていきますが、生活習慣を見なおしていただくことが大切です。

お食事をなかなか変えられない!という方にお話するのが、まず洋食でなく、和食を心がけましょう、とお伝えします。

お店で食事の際は、
・カルボナーラでなく、和風パスタに
・パンでなく、ご飯に (パンは、バターが使われているので)
・ショートケーキでなく、和菓子に

といった感じです。無理すると続かないので、私はこんな感じでお話しています。ちょっとしたことから改善していきましょう◎
よく、『血の巡りが悪いということは、運動をすれば大丈夫でしょうか?』
というご質問を受けます。運動は確かに大切です。しかし、もともと、エネルギー不足の方が一生懸命運動しすぎてしまうと、ガソリン不足の車状態!!(ガソリンないのに、動かそうとしてしまう状態)お体が疲れた状態になってしまうので、頑張りすぎに気をつけてくださいね。

 

ちなみに、子宮内膜症・子宮筋腫、PCOSで、瘀血・痰湿のタイプには漢方ですと

●爽月宝

●水快宝

●桂枝茯苓丸

●温胆湯

●冠元顆粒

●シベリア霊芝

などをよく使います。それそれ特性がありますので、タイプにより使い分けをしています。気になる方はぜひ直接薬局にご相談くださいね。

 

2015/05/13

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売