こんにちは。峰村です。
今年の冬は寒さが厳しいですね。
この頃は気候変動が激しくて、急に暖かくなったり寒くなったりと
温度変化に身体がついていきません。
こういった変化に対応するのは自律神経の働きによるものですが、うまく調節できずにバランスを崩してしまう方がよく見られます。
私がこれまで続けている太極拳は、練習を続けることでバランスを調整していけるものでもあります。
今日は皆さんに、是非その辺りをご紹介したいと思います。
まず太極拳と聞くと、“高齢の方が気軽に始める健康体操”と思われがちですが、これは中国文化や哲学・思想などから生まれたもので、武術です。
動き1つ1つに攻撃と防御の意味を持っていて、この動きを連動させながら流れるように動いていきます。いわゆる型のようなものの連続動作と考えても良いかもしれません。
姿勢や全体の形を整えることも重要ですから、ゆったりと優雅な動きに見えますが、脚の力は結構使います。
ゆっくりした動きの中で全身に注意を払っていくため、『意識する』ということが重要になっていきます。
例えばこんな感じです。
両脚は肩幅に開き、自然に立ちます。肩の力を抜き、気を沈め心を安定させます。頭は上から吊られているように引き上げ、そこから姿勢を整え、ゆっくりと両腕を前方に上げていきます。手の甲辺りを上から引き上げられているような感覚で肩の位置ぐらいまで上げてきたら、今度は掌に意識をおいてゆっくり下げていきます。
動きに合わせ自然に呼吸し、腕を上げる時に吸って下げる時に吐いていきます。肩や腕に余計な力が入らないようにリラックスしながら呼吸を合わせ集中します。
最初は身体が重だるいような感覚が出てくるかもしれませんが、繰り返していくうちに意識が自分(内側)に向かうような感覚になっていきます。
“自分に集中している“といった感覚です。
ゆっくりした動きに合わせて呼吸をしていきますので、内蔵も刺激され、身体が暖かくなり、血流がよくなりますので、代謝アップも見込まれます。そして全身に意識を巡らせますので、脳の活性化にも繋がります。
練習を続けることでバランスが取れる身体になれるということですね。
もう1つの特徴、中医学の陰陽理論が太極拳と深く関わりがあるということですが、それはまた次の機会に。