イスクラ薬局(東京)

ブログ日記 | イスクラ薬局 日本橋店BLOG

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“さだ吉先生とむかごちゃん”の体調不良に”効く”つぼのお話 バックナンバー

こんにちは。櫻井です。

イスクラ薬局日本橋店では、「ぱんだより」という健康かわら版を発行しております。鍼灸師&薬剤師でウィスキーと漢方が大好きな『さだ吉先生』が、お灸や針などは未経験で自然が大好きな『むかごちゃん』に中医学の”いろは”をちょっとピントがずれながらもためになるやりとりをして教えていくというお話です。

新しいものを随時アップしていきますので、是非是非ご参考ください!

最新号は、良い睡眠のためのツボのお話と、汗を抑えるツボのお話です。

①気持ちが落ち着かない時のツボ
②湿気払いのツボ
③疲労回復・不眠・冷え症に効くツボ
④肩こり・頭痛・背部痛に効くツボ
⑤腰痛のツボと膝の痛みのツボ
⑥症状別オススメ漢方(番外編)
⑦しもやけ対策の生姜灸
⑧腸の環境を整えるツボ
⑨興奮や落ち込みなどに。バランスを整えるツボ
NEW! ⑩良い睡眠のためのツボ
NEW! ⑪汗を抑えるツボ その②

 

 

①気持ちが落ち着かない時のツボ

 

②湿気払いのツボ

 

③疲労回復・不眠・冷え症に効くツボ

 

④肩こり・頭痛・背部痛に効くツボ

 

⑤腰痛のツボと膝の痛みのツボ

 

⑥症状別オススメ漢方

 

⑦しもやけ対策の生姜灸

 

⑧腸の環境を整えるツボ

 

⑨興奮や落ち込みなどに。バランスを整えるツボ

 

New!

⑩良い睡眠のためのツボ
2015. vol.04裏 コピー

 

New!

⑪汗を抑えるツボ
2015. vol.05裏 コピーぱんだより2015.05 コピー

 

2015/07/28

土曜の丑の日に鰻な理由は?

こんにちは。店長の櫻井です。

いや~毎日暑いですね。今年、2015年は観測史上最高に暑い夏になるそうですよ。大丈夫か地球!暑いときは確かにかき氷やスイカ、メロンもおいしいですよね。素麺もいいですよね。でも冷たい食事ばっかり摂っていると、あっという間に夏バテしちゃいますよね。

昔から夏バテ対策と言えば、【鰻】と相場は決まっています。「土用の丑の日に鰻を食べよう!」という宣伝文句はどこへ行っても見られます。この土用の丑の日の鰻は日本だけの習慣なようでして、元々は、かのエレキテルを生み出した平賀源内が考えた鰻を売り出すためのキャッチコピーなんだそうですよ。実はこの時期、鰻は旬ではないんですよね。天然ものの旬は10~12月の冬だそうです。江戸時代のキャッチコピーで未だに鰻を食べてるのってなんだか滑稽ですが、でもこれって特に理由もないんでしょうか。

IXW_7236
IXW_7236 / acme

 

『鰻』食文化

「鰻」は平安時代から滋養強壮食品として食べられてきた栄養食品で、江戸時代、徳川家康の干拓事業により鰻が住みやすい泥炭湿地がたくさんできたことで、庶民の食べ物となったようです。鰻は現代では蒲焼として食べられることが多いですが、そもそも蒲焼の「蒲」とは、蒲の補のように串刺しにして焼いたことが由来だそうで、当時はただの串焼き。値段もそばとかわらなかったそうですよ。その後、享保の頃(1716~1736)濃口醤油が発明されてから、タレをつけて焼くようになったようです。重箱に入るようになったのは、出前の時に冷めないようにということからのようですね。

塩串
塩串 / ttanabe

unagi
unagi / istolethetv

 

 土用の丑の日

この当たり前に使っている何とも得体の知れない「土用の丑の日」とは、一体どういう意味かと調べてみると、これが実は五行説から来ているそうなんです。五行説とは、言わずと知れた中医学の根幹をなす自然思想で、万物は木、火、土、金、水という五つの元素からなっているというものです。

 

 

「土用」の「土」は、この木、火、土、金、水の「土」が語源です。五行説では、春には木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を当てはめていて、その間の季節の変わり目には「土気」が当てはめられています。この季節の間の「土気」は、「土の気が旺(さかん)になるあいだ」という意味で、「土旺用事」と言われ、それが「土用」という言葉になり定着したようです。なので、土用は季節の変わり目の事で、年に4回あります。

季節の変わり目である「土用」は一定の期間を表していて、立夏、立春、立秋、立冬の直前、約18日間を(2015年の立秋は8月8日)指しています。2015年は土用の入りが先日の7月20日で、土用の明けが8月7日です。

「丑の日」は、十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の丑のことで、土用の期間のうちで丑の日にあたる日が「土用の丑の日」で、今年は今週金曜日の7/24と、再来週の水曜日、8/5にあります。一つ目の丑の日が一の丑、二つ目が二の丑というようですが、二つ目はあまり盛り上がらないですね。

まとめるにも一言ではまとめられない「土用の丑の日」ですが、何気なく使っていましたけど、予想以上に深い意味がありびっくりです。

鰻
鰻 / is_kyoto_jp

中医学でみる鰻

中医学的にみると、は、肝、脾、腎に入り、五性は平で寒熱の偏りがなく、冷やしも熱しもしません。味は甘です。気と血を補い、精をつけ、風湿を除き、筋骨を強くするので、むくみやめまい、しびれ、関節痛などにおすすめです。


【性味】甘/平
【帰経】肝脾腎
【効能】補気 補血 補腎 養肝 活血 去風湿 強筋骨

「土用の丑の日に鰻を食べる」ことは、季節の変わり目で胃腸が元気に動きだすときに、気血を補い精をつける鰻を食べることで、夏の盛りを乗り切ることが出来るという、まったくもって理にかなった薬膳的な考え方ができますね。いやぁ、昔の天才が考える事は、何とも奥が深いですね。今年も自然に感謝して、平賀源内大先生に感謝して、鰻を頂きましょう!

2015/07/22

しびれ、痛み、腫れ 痺証のお勉強をしてきました!

こんにちは、鍼灸師(&管理薬剤師)の市川です。

今回の中医専講座は(ひ)証です・・・

証(ひしょう)とは、関節・筋肉の疼痛、腫脹、しびれ、症状などを言います。現代医学的には、骨・関節の疾患や膠原病・自己免疫疾患などに伴う骨・関節の症状を指しており、例えば、リウマチ性関節炎・シューグレン症候群、強直性脊椎症、頚椎腰椎退行症、変形性関節症、痛風などの疾患が含まれます。どれも病気の経過が長く、繰り返し発症し、治しにくい病気ですね。
中医学的には先天不足・後天失養つまり肝腎両虚・精血不足とのこと(老化からくる筋肉・関節の衰え)がこれら痺証の原因として考えられていて、治療原則は滋養肝腎精血・温腎陽壮腎気で筋肉・関節に栄養を与え、強く丈夫にすることです。

knees and shins....... 31/365
knees and shins……. 31/365 / muffett68 ☺☺

 

よく使われる生薬は食用の蟻(あり)、蛭(ひる)、蛇(へび)など動物性のが多いとのことです。これはこれら動物生薬は、「細い所をくぐり抜ける」という生物のとして特性があり、気血の巡りが詰まってしまって痛むものを改善する力があると考えられています。もちろん、植物性の生薬も使用しますが、これら動物性の生薬の方が多用されています。正直、動物性の生薬に関しては驚きですが、これが中国4000年の歴史なんですね。

イスクラの製品にも、蛭を使った水快宝、蟻をつかったイーパオなどの漢方がございます。どちらも本場中国では、痛みやしびれによく使われる生薬の代表ですが、イスクラのものは錠剤になっており、ご心配と思われる変なニオイも味もしないですし、飲みやすいですよ。

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長年患っている痛み、しびれ、そして筋肉の腫れなども是非当店でご相談くださいね。

2015/07/21

漢方養生講座に行ってきました。

7月11日(土)、日中友好協会江東支部の漢方養生講座のお手伝いに行ってきました。

今回で3回目、前回と同じく日本中医薬研究会 中医学講師の陶 恵寧先生がご講義されました。

テーマは「物忘れと漢方養生」 です。

「物忘れ」とは・・・記憶力の減退を表します。
その他に「健忘」もあり物忘れから記憶喪失までを含みます。

漢方から見る「物忘れ」は
①脳の酷使・・・脳機能の低下(酸欠)
②高齢・慢性病・・・脳の老化
③老化・精神刺激・・・脳への血行不足 など
が原因と考えられその対策として
「補腎」・・・内臓の機能を高めること(脳の機能・老化を遅らせること)
「活血」・・・脳への血流量を高めること
が必要とのことです。

生活食養生では
・たばこを控えること
・お酒を控えること
・飲食構成を調節すること(野菜などを多く、腹八分目になど)

中国では健脳粥という有名な先生が考えたレシピがあるとのことです。
(お米100g、胡桃30g、山芋30g、クコの実15g、リョウガンニク30g)

最後はいつもの講義内容のクイズで盛り上がり大盛況でした。
次回も楽しみですね。

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2015/07/13

やっぱりすごかった『納豆』の力

こんにちは。店長の櫻井です。

今日、7月10日は納豆の日ということでお肌の潤いにもよく、良い血流にもよく、免疫力も強化してくれる『納豆』のお話をしたいと思います。お肌に納豆が良いっていわれてなんだかぴんとこないとは思いますが、これがいいんです。

納豆の原料は大豆ですが、この別名、畑のお肉と言われるほど、良質なたんぱく質と脂肪分を含んでいる大豆ですが、生のままでは毒があって食べられないので、炒ったり煮たりして火を通して無毒化して食べます。でも炒った大豆はそのままでは硬くて消化されにくいという欠点もあります。そこで、そういった欠点を解決してくれるのが『納豆』です。納豆は納豆菌により消化されやすくなり、タンパク質や炭水化物、脂肪分などの栄養素はそのまま残された、すばらしい栄養食品なんです。

fermented soybeans / 納豆
fermented soybeans / 納豆 / [puamelia]

納豆の歴史

納豆は縄文の頃にはもう日本に入ってきていた大豆と、たまたま住居の建材としてそこにあった藁で、これまたたまたま、偶発的に作られたのが始めと考えられており、いまだその起源は詳しくわかっていません。ちなみに納豆は日本独自の食材で、ほかの国にはない、純日本食材なんですよ。

『納豆』という名前が初めて書物に残されたのは、平安時代、11世紀半ばごろに藤原明衡によって書かれた『新猿楽記』です。その中で、納所という「お寺の倉庫で作られた食品」として紹介されています。

戦国時代には、武士たちの貴重な蛋白源やスタミナ源としての保存食・軍事食として、そして江戸時代には、庶民の栄養食として食べられていたようです。当時は納豆ごはんよりも、納豆を味噌汁にいれた納豆汁の方が一般的だったそうです。

納豆..這味道 我OKAY
納豆..這味道 我OKAY / NanakoT

納豆の栄養

「納豆どきの医者知らず」という諺があるのを皆様ご存知でしょうか。

栄養豊富な納豆をしっかりたべると、体力も気力も充実し、病気に負けない身体ができて、医者にかかる人も少なくなってしまうという意味です。納豆には、良質で豊富なたんぱく質に加え、ビタミン類やミネラルなどもたっぷり含まれています。中でも特筆すべきは「ナットウキナーゼ」、「レシチン」、「ビタミンK」そして「ポリアミン」。これらを順に見ていきましょう。

『ナットウキナーゼ』とは、強力な血栓融解酵素のこと。ナットウキナーゼが人体の血栓を溶かすという研究報告はまだないのですが、動物実験では、その効果が確認されていますので、これからの研究に期待です。しかし、研究結果がないからといって、そっぽを向いてしまうのはもったいないですよね。血栓が解かされるということは、血液がさらさらと流れやすくなるということ。血流は心臓の拍動だけでなく、筋肉によっても流れているので、筋肉の活動が少なくなる夜のほうが悪くなります。納豆を血流改善に生かしたいのなら、納豆は夜たべるのが効果的と言えるでしょう。でも食物繊維が多いので、胃腸の弱い方、便秘気味の方、お腹が張りやすい方は、消化能力が高い朝に食べるほうが良いですよ。

血流が悪くなると、お肌に老廃物が溜まりやすくなったり、潤いが届きにくくなったり、シミやくすみが出来たりします。冬場に肌が乾燥するのは、単に空気が乾燥しているからだけではありません。寒さにより無意識のうちに体に力が入ってしまうことで、血流も悪くなっているというのもその原因の一つです。お肌を潤すためにもしっかり血流改善対策をしていきましょう。

次にビタミンKですが、納豆に含まれるビタミンKは食品の中でもトップクラスです。ビタミンKは骨を作るうえでとっても重要なビタミンで、カルシウムを骨に結合させるのに必要なビタミンなので、納豆は、骨粗しょう症の予防にも効果的です。他の食品、例えば、紫蘇、パセリ、モロヘイヤなんかにもビタミンKは多いのですがそれらを毎日沢山食べるのはちょっと難しいですよね。

そして「レシチン」です。レシチンには腸のなかをきれいにしてくれる排毒洗浄作用があるとされています。これまた納豆にたっぷり含まれている食物繊維と協力し合い、胃腸を掃除してくれ、ニキビや肌荒れ予防・改善にも効果的です。さらに納豆菌の一部は生きて腸までとどき、ビフィズス菌のえさになることで、腸内環境を改善してくれます。腸内環境を改善することは、美肌だけでなく、大腸がんの予防や花粉症などのアレルギー症状の軽減など、たくさんのいいことがあります。

「ポリアミン」という成分も含まれています。これは細胞分裂やタンパク質の合成に関与する物質で、赤ちゃんに多く、加齢とともに減ってしまう物質んなので、別名「若返り成分」ポリアミンが無いと細胞は分裂・増殖できません。しっかりとって、張りと艶のある肌を保ちましょう。

 

清水山公園
くめ納豆 / Natchamn

 

 中医学的に納豆をみると

平性で寒熱の偏りが無く、毎日食べられます。大豆よりも消化吸収しやすく、皮膚、爪、髪を丈夫にしてくれます。

納豆
性味:平性~温性
帰経:脾肺
効能:活血解毒、解鬱
血のめぐりを良くして毒を消し、身体の余分なものを排泄して、鬱々とした気分をスッキリさせます。

 

「納豆食うひと、色白美人」という諺があるように、納豆はお肌に“効きます”。その理由は、栄養と保湿成分をたっぷり含んでいて、細胞を元気にして、腸をきれいにするためです。高価な化粧品より納豆の方が断然リーズナブルで、効果が高く、さらに美肌以上のメリットがありますし、おすすめです。お薬やサプリではない自然食品なので、毎日食べることが大切です。勿論、食べ過ぎはいけませんが、毎日一パックで十分なので是非お試しください。

納豆が向いていない人もいらっしゃいます。胃腸が弱い人は夜よりお昼に食べましょう。後、ワルファリン(商品名:ワーファリン)を飲んでいる人は納豆は食べてはいけません。

そして、納豆の有効成分は熱に弱いので、出来るだけそのまま食べるようにしてください。加熱する場合は、70℃を超えないようにしましょう。納豆は、一般的な製法で作られるより、自然製法で作られた藁の納豆の方が、納豆菌のパワーも、栄養も強く、もっとおいしいそうです。自然製法で作られた藁納豆はちょっと高価なので、毎日食べるにはぜいたく品かもしれませんが、月に1,2度ぐらい、身体へのご褒美としていかがでしょうか?

2015/07/10

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売