こんにちは、柳沢です。
私が、友人にもよく聞かれることの一つ、「高麗人参って、効くんでしょ?」という質問。漢方でよく知られるもののひとつが、高麗人参。いわゆる、人参です。中国のお土産でもらったというお声もよく聞きます。この高麗人参、漠然と、元気をだすものと知られているのではないでしょうか。昔から、疲労回復、病後の体力回復などにも、非常によく使われてきた強壮薬のひとつです。
【高麗人参どんな時にいいの?】
高麗人参は、『補薬の王』とも呼ばれ、代謝を盛んにし、元気にしてくれます。元気を出す漢方に配合されていることも多いです。この高麗人参元気にしてくれるに変わりないのですが、合わない場合もあります。例えば、20代女性で、冷えやすい、食欲もでない、血圧が低い、体力がなくすぐ疲れてしまう…こんなタイプには、おすすめです。しかし、同じような状態でも“のぼせ、寝汗、あつがり”という症状があるなど、“熱”の症状がある方への強壮薬としてはおすすめできないです。
例えば…
●あつがりの方(特に男性は体質的に女性に比べて暑がりの方が多い)
●更年期でホットフラッシュがある女性
●運動後、大量の汗をかき、疲れている時
こんな場合は、同じ“人参”でも種類が違う西洋人参という違う人参を使ったり、他の滋養強壮剤をオススメすることもあります。
【高麗人参と、西洋人参の違い】
西洋人参は消耗したエネルギーを補うところまで、高麗人参と同じです。特徴的なのが、『涼性』という熱を冷まし、『補陰』という潤いを与える力があることです。体を元気にしながら、神経の興奮も抑えてくれるというスグレモノ。頭をよく使ってつかれた時、受験生、学者さん、頭も体も使う経営者の方々にもオススメであり人気があります。
高麗人参は温めるので、冷え性ある方には基本的には高麗人参の方がオススメです。元気がない原因や、カラダのタイプによって、わりと多くの方にとって“わりと健康に良いモノ”も合わないことがありますので、タイプに合ったものを使いましょう☆