イスクラ薬局(東京)

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王先生にインタビューしました

Q. ご出身は?

A. 山西省です。北京から南西のところにあります。 山西省は黒酢の名産地でもあるんですよ。ですから山西省の人達は黒酢を色々な料理に使っています。 黒酢の入ってない料理は味気ないと感じるくらい当たり前に使い、大切にしているものです。

Q. 先生のご専門は?

A. 元々、中国では中医科にいました。中医科とは内科全般のことで、 様々な疾患の方を診てきました。日本に来てからは、不妊症や更年期障害が中心ですが皮膚病の分野にもとても関心があります。

Q. なぜその分野を専攻されたのですか?

A. 日本に来てからのことですが、この国には不妊症や更年期障害のことでご相談にいらっしゃる方がとても多いと感じました。 不妊症や更年期障害の分野は漢方の得意とする部分でもあります。ですからこの分野でお悩み改善の手助けが出来ればと思っています。

Q. 先生は日本語がとてもお上手ですが、どのように日本語を学ばれたのですか?

A. 日本に来日してから日本語学校に通い勉強しました。

Q. 日本に中国との違いで来て驚いたことはありますか?

A. 日本の若い女性は冬でも足を出していたり、 生理中にアイスクリームを食べたりと体が冷えることを多くしていることに驚きました。 中国では特に生理中は黒砂糖や生姜を食べて体を冷やさないようにしています。

Q. 好きな食べ物は?反対に苦手な食べ物は?

A. カステラなど甘いものは全般にが大好きですが、 スイートポテトは来日後初めて食べた甘いものでもあり、思い入れが強いです。
揚げ物などの油ものはどうも苦手です。

Q. 美容で気をつけていることはありますか?

A. なんといっても睡眠です!なるべく早く寝ること、 そして出来れば8時間以上は寝ることです。

Q. 日本人は脾(胃腸)が弱い方が多いのですよね?

A. はい。気候と生活習慣によるものが大きいと思いますよ。まず、 日本は湿度が高いですから梅雨~夏の時期は胃に水が溜まったり、むくみが出たり、気分も落ちてきますよね。
また、食事の方ではお刺身や生野菜など火を通さずに食べることが多いですよね。これは胃腸に負担がかかり、 結果的に水分代謝の低下を起こしやすいのです。
中国では基本に火を通して食べます。そして、香辛料を使った料理で体内の湿気を発散させているんです。 こういった環境の違いが体質の違いにも影響していると思います。

2013/01/01

劉 文昭 (りゅう ぶんしょう)先生にインタビューしました♪

月曜日担当: 劉 文昭 (りゅう ぶんしょう)

Q. まずは先生の経歴をお聞きしてよろしいですか?

A. 1983年に北京中医薬大学医学部を卒業し、 1990年に中国中医研究院大学院を卒業、 循環内科修士生を取得し、すぐに中国研究院広安門病院心臓内科勤務、助教授になりました。
1997年に早稲田大学と広安門病院の国際交流のために、早稲田大学の心理学部に客員研究員として来日し、中医の論文を発表し、薬局での相談や、執筆活動をしていました。

Q. では、日本に来て10年目ということになりますね。先生から見て日本のすばらしいところはどこでしょうか?

A. 一つは衛生面ですね。もう一つは、日本人は仕事に一生懸命ですね。とてもまじめで、忠誠心があり、仕事に対する姿勢が非常に素晴らしいと思います。

Q. では、初めて日本にきて驚いたことはなんですか?

A. 日本の女性です。冬に無防備すぎますね。季節感のない格好や、冷たい物の飲み過ぎで、 若い時に体を冷やしすぎです。生理痛や子宮筋腫が多いわけです。中国の女性は冬は皆ズボンですよ。しかも、何枚もはきます。

Q. 日本の女性ももう少し、冷やさないという意識をもたないといけませんね。中国では、冷たいもの、生ものはあまりとらないと聞きましたが?

A. そのとおりです。冷たいものはあまりとりませんし、氷を入れるなんてもってのほかですよ。

Q. 先生は心臓内科に勤務されたということは専門は主に心臓病ですか?

A. 元々は心臓病や、それに関わる高血圧や糖尿病、更年期、狭心症などを専門にしていましたが、今はアトピーや婦人科も専門としています。

Q. 現代の日本人には生活習慣病が多いですよね。

A. 一つはストレスです。もう一つは今の食事は濃いですね。肉、えびなど中性脂肪やコレステロールの溜まりやすい食事を食べ過ぎです。昔は貧しいので、米、野菜、などを中心とした食生活でした。
もう一つは若いうちに無理をする人が増えています。夜寝るのが遅い、過度の性生活など、 昔にくらべ開放的になっているのも腎を弱らせ、糖尿病などを引き起こす原因と考えられます。

Q. 若いから無理がきくのではなく、若いうちから体を消耗させない意識が大切なのですね。ところで、日本では漢方は「ほんとうに効くの?」と思ってる方はまだまだ多いと思うのですが?

A. 日本の人は、漢方を知っているものだと思ってましたが、日本に来てみたら一部の人のみですよね。 病気になったらすぐ病院へ行き、治らなかったら、漢方薬局へという方が多いですよね。ただ、中医学は説明すれば必ず納得してくれます。病院の検査では全く異常がないのに自覚症状があるというような病気や慢性病、体質がからんだ病気には漢方がとても向いているのです。

Q. 中国ではやはり漢方は身近なものなのですよね?

A. 子供のころから全部漢方ですよ!市民も漢方、中医学をよく知っています。 急性の疾患は病院へ行きますが、ほとんど漢方です。中医の病院はいつもデパートのように人でいっぱいですよ!

Q. 子供でも漢方は平気なのですか?

A. まんじゅうの中に入れたりしますよ。

Q. なるほどまんじゅうですか。漢方は自然のものですから、中国の人は食べ物に対する意識も高いのではないでしょうか?

A. そうですね。食べ物の性質をよく理解し、夏や暑い南の地方では熱をとるもの、冬や北の地方では体を温める性質のものや補うものを入れ、肉を煮るときに黄耆や山椒、枸杞子など、漢方で使う生薬もよく使います。

Q. 食養生の意識が高いようですね。最後に、先生はとてもスリムなのですが、そのスタイルを保つために心がけていることは何ですか?

A. 食事のコントロールですね。食物の種類をとにかく多く、三食違うものをバランスよく食べ、脂肪の多いものは食べないですね。過食もしませんし、胃腸を強めるために漢方も飲んでいます。あとは適度な運動を常に心がけていますね。夜も11時前には寝ます。今は日本にいるので無理ですけど、 中国の人は昼寝をするんですよ。大切なことです。

先生を見て、先生のお話を聞き、改めて生活の見直しの重要さを実感しました。一つ一つ丁寧に答えてくださるところに先生の人柄を感じ、楽しく話されるのでのでついつい時間を忘れてしまいました。どうもありがとうございました

2013/01/01

仝 選甫 (とん せんほ)先生にインタビューしました。

Q. 先生のご専門は耳鼻科と内科とお伺いしております。日本人は花粉症をはじめ、アレルギー疾患でお悩みの方がとても多いと思うのですが、日本に来られて、その辺りの事はどの様にお考えでしょうか。

A. やはり日本人には花粉症などアレルギー疾患の方が多いように思います。私が来日して非常に強く感じたことは主に二つあります。

ひとつは日本人の食生活が西洋化していること、冷たいものをより好んでとることです。日本人は外食などで洋食を食べ、季節に関係なく冷たいものを当たり前のように口にしていますね。冷たいものはもちろん体温を下げますので免疫力も低下します。
アレルギー疾患の発症は免疫力の低下とおおいに関係していますのでアレルギーを起こしやすい体質を作ってしまいます。中国では、真夏でも空港などでは温かい緑茶が売られていて冷蔵庫から出したばかりの冷たい飲み物はあまり売られていません。みんな温かい飲み物を飲んでいます。

ふたつめは、特に若い人が薄着であることですね。通勤時、駅のホームでミニスカートの女子校生が非常に多いことや、両親は厚着なのに一緒にいる小さな子供だけ半ズボンで薄着といった光景には驚きました。

Q. なるほど~。そうすると中国の方は体を冷やす物や洋食はあまり食べていないのですね?

A. もちろん、中国でも洋食を食べている人もいますよ。けれど、中国人は野菜たっぷりのお鍋やしゃぶしゃぶ、中華料理など温かい料理を好みますね。焼肉はあまり好んで食べないかもね。やはり伝統的な食事、日本だったら和食が健康的な体質を守るのだと思います。

Q. 実際に臨床では、どの様なご相談をよく受けられますか?また何かアドバイスがございましたら是非お願いします。

A. 女性のお客様からは生理不順など婦人科系疾患や冷え、鬱症状など、男性のお客様からは生活習慣病やがんなどのご相談をよく受けます。もちろん、私の特に専門としている耳鼻科系の疾患に関してもお受けしております。

どの疾患でも、ポイントは①和食を食べる ②コーヒーは飲み過ぎない。緑茶や養生茶がオススメ。だと思います。

Q. 今、“養生”という言葉が出てきましたが…。先生はよく“養生” に関してもアドバイスをされていますよね。日本のような四季のはっきりした国で、季節の変わり目に体調を崩す方も多いようです。胃腸の弱い方も多いですし、最近、メタボなど生活習慣病も増加しています。何かオススメの養生法はありますか?

A. 中国には“春夏養陽 秋冬養陰”という言葉があります。文字通り、 “春と夏には陽を養い、秋冬には陰を養いなさい”ということです。つまり、春夏は体を冷やしてはいけないのです。
また、日頃の生活面では、寝る30分前は脂っこいものや甘いものは避け、どうしても空腹なら、消化しやすい食パンなどの炭水化物をとるように。アルコールも適量(個人差はあります)ならば健康の助けになるでしょう。

Q. 先生のご略歴の中に、“耳鼻喉学術経験継承人”とありますが、これは何ですか?

A. 臨床経験を何十年も積んだベテランの中医師である老中医のもとで、3年間指導を受け弟子入りすることです。高齢化や海外進出などで老中医が減少し、伝統医学を後世に伝えることが出来なくなることを懸念し、中国政府が始めた制度です。この老中医の生徒に選ばれる選抜条件は厳しいですよ。

Q. その厳しい条件をクリアし名老中医のもとで学ばれて、その後は臨床で沢山の患者さんの診察をされていたのですね。スゴイ!!ところで、先生は日本に来られてわずか5年程ですが、日本語もお上手ですよね。日本語学校に通われたのですか?

A. 学校へ行く時間はなかったので、日常の人との会話の中で日本語を学びました。ただ、来日したての頃は、日本語の音を上手く使い分けられず、タクシーで “あのビルの前でおろして”と言いたいのに“あのビルの前でころして”と言って運転手さんをびっくりさせてしまったり、肩こりでご来店されたお客様との相談で、“きんにくの凝りが~”と言ったつもりが“にんにくの凝りが~”になってしまったり(笑)
今も、常に持ち歩いている大切な日本語の日常会話の本を見せていただきました!

Q. 母国中国で、先生のオススメの場所はどこですか?

A. 故郷の河南省鄭(てい)州ですね!河南省は、中国では「医聖」と呼ばれる張仲景の故郷です。また少林寺拳法や陳式太極拳の発祥地でもあります。小さな子供から大人までみんなやっています。世界的に有名な“洛陽水席(らくようすいせき)”というたっぷりの野菜や肉を使ったスープ料理が美味しいですよ。

Q. いつか訪れてみたいですね。では日本での生活はいかがですか?日本食はお好きですか?

A. 日本は、どこに行っても中華料理屋もあるし食事には慣れました。日本食で一番好きなのは“カレーうどん天ぷらのせ”です。お刺身や納豆はまだ慣れていません。家では、よく自分で皮から具まで全て手作りで餃子を作ります。冷凍保存で2週間は食べられますよ!

Q. 皮から作る餃子、本格的ですね!!では先生のご趣味はお料理ですか!?

A. いえいえ・・。趣味は、リラックスした状態で、自宅でテレビや映画を観たり、音楽を聞いたりすることです。たまに書道もします。

Q. 最後に、これから漢方で体質改善したいと考えている皆様にひとことお願いします。

A. 漢方治療は焦らず落ち着いて。少なくとも3か月~半年服用するのは基本です。またご自分の生活習慣をよく見直した上で漢方薬をお飲みください。

トン先生、インタビューにお答えいただきましてありがとうございました。 

2013/01/01

包先生へインタビューしました

中医学の普及のために全国で公演や勉強会を開催し、薬剤師などに中医学の教育をし、大活躍の包先生にインタビューをさせていただきました。

Q. ご出身は中国のどちらですか?

A. 内モンゴル自治区です。中国の北部、国境を挟んですぐ北はロシアです。草原地帯ではパオ(移動式の住居)での生活でした。

私がモンゴルにいた頃、買い物や映画を見に行くには馬で!だから乗馬はとっても得意ですよ!!モンゴルの人の顔立ちは、寅さん(映画“ 男はつらいよ”の)に似ていると、日本に来てから思いました。

Q. 包先生が日本にいらっしゃったのはいつですか?

A. 91年に東京医科大学への留学が最初でした。

Q. 先生のご専門は?

A. 中国では精神科、不妊、婦人科の症状を主に診ていました。

日本の薬局でも不妊や婦人科トラブルで悩む女性のメンタル面のケアもしています。

Q. 日本語は当時から上手だったのですか?

A. 中国にいたころから日本に興味があり、10年かけて学びました。初め、独学で勉強をしていたため、とっても大変だったことを覚えています。

Q. 日本へいらした理由は、やはり勉強ですか?

A. そうです。留学生として来ていたのですが、大学で博士号を取得したいと思い、それから中国へ帰ろうと考えていました。また、日本がどういう国か知りたかったからです。(日本好きのお母様の影響もあるようです)

Q. でも、そのまま日本に?

A. そうなんですよ。日本にはもともと興味があったと言いましたが、住んでみると思い描いていたよりももっと良かった訳です(笑)。そして自分の子供にも、是非この日本で教育を受けさせたいと思うようになったのです。

Q. 日本の好きなところは?好きな芸能人とかいますか?

A. 好きなところはいっぱいあります。綺麗で、何でもやりやすい、夢があれば実現できる、頑張れば成る国、ルールがしっかり決まっている、サービスは世界一・・・逆に、目標ないことが私は好きではありません。

日本で出来ないのは自分のせいと思って何事も頑張ることが大切だと思っています。

好きな芸能人は久本雅美さん。面白いだけではなく、誰にでも優しく、気遣いが細やかで何しろ礼儀正しいところが好きです!(一度お会いしたことがあるそうです)

Q. 体調のことで悩んでいる皆様にアドバイスをお願いします。

A. 日本でも中国でも、ご自分の体調について詳しく話を来てくれる所がまだまだ少ないのが現状だと思います。

女性も男性も、メンタル面の相談はとても大切です。不妊症や婦人科疾患で悩む女性の中には、誰にも打ち明けられずひとりで辛い思いをしている方も多いと思います。薬局にいらっしゃるお客様のお悩みをお伺いして終わるのではなく、気持ちを理解してお客様との信頼関係をしっかりと築くことが大切だと思っています。

特に若い方には、誇りを持って頑張って欲しいですね。また、何かお体のことでお悩みを抱えている方、漢方薬でフォローできることは沢山あるので、ぜひ薬局の場を利用して悩みを打ち明けてください。いっぱい お話を聞いて、全力でフォローいたしますので。

 

最後に、不妊症でお悩みの方、妊娠できても、それが叶わなくても、一人の人間として不妊治療を頑張った自分を、常に褒めてあげてください。
これが私から皆様へのアドバイスです。

包先生は以前、作家の久美沙織さんとお話しする機会があ

2013/01/01

張先生にインタビューしました

Q. 先生は御相談の時にとても胃腸の事を大切にされていらっしゃいますが、 それはどうしてですか?

A. 生きていく限り、 人は体を作る食事とは切っても切れない関係にあります。その食事の消化吸収と深いかかわりのある胃腸ですが、 例えば梅雨の季節は体が重だるく、胃腸に水がチャポチャポたまったようになったり、下利をされる方が多くみうけられます。 日頃の不摂生だけでなく、四季のある日本はそれだけ胃腸にダメージを受けやすい環境にあるんですね。

Q. なるほど…。中国医学でいう脾(ひ)は後天の本というくらいですから、 とても大切なんですね。

A. そうですよ、 日本には昔から胃腸薬がたくさんあるでしょう。あれは日本人が比較的胃腸をこわしやすいという特徴をあらわしていると思います。 だから晶三仙(しょうさんせん)や香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)などは日本人にはとてもぴったりです。 他の病気でも胃腸のケアを大事にしていくと、とても治しやすいのですよ。

Q. ふむふむ。確かに二つとも家庭に1箱ずつあるととても便利ですね。 主婦としては置いておきたいものです。では、沢山ある漢方の中で、自分にあった漢方をさがすにはどうしたら良いのでしょうか?

A. そうですね、 最近ではとても身近で漢方薬が販売されるようになってきましたが、一見簡単そうに見えて、胃腸薬ひとつとっても実はとても複雑です。 だから一度でもいいからぜひご来店していただきたいと思います。どんな病気でも、お客様ひとりひとりのお話をじっくり聴いて、 顔の色艶などを含めた全身を拝見する、それが結局の所、早道になると思います。

Q. そうですね…。胃腸を中心にしたお話をありがとうございました! 私も生ものや冷たいものをとりすぎないように気をつけます。ところで、先生はどんな食物がお好きですか?

A. 私はろ餅(ろびん) が好きです。

Q. ろ餅ですか?それはどうやって食べますか?

A. くちで食べます。

Q. ???どんな食べ物ですか?

A. 小麦粉を水でねってねぎなどを入れて作るものですが、胃腸にやさしくおいしいですよ。

ちょっと大変そうですが、今度ぜひ詳しい作り方を教えてください。 今日はありがとうございました。

2013/01/01

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運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売