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周先生に聞いてみよう!

こんにちは櫻井です。

さてさてブログアップがとっても久しぶりで、読んでいただけるのか心配ですが、

本日は、周先生syu90 子宝相談 についていろいろお聞きしました。

今回も前回の木梨先生と同様、ちょっと長いですが、ためになる話が一杯ですので、是非是非読んでみてくださいね。

 

 

 

 

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Q. それでは周先生、よろしくお願いします。

周: よろしくお願いします。

 

 

Q.   早速ですが、日本の不妊症の現状について、先生のお考えをお聞かせいただけますか。

周:  日本のような先進国ではその発展とともに、ストレスが増えて、生活のリズムも早くなり、睡眠時間が短くなって、女性が仕事にでる機会がふえて、結婚も大分遅くなってるようですね。そんな様々な原因によって、まず不妊という病気ではなくても、体のバランスが崩れることで妊娠しにくくなっているんではないでしょうか。昔の日本なら、結婚したら女性は仕事をやめる。けど今は男性と同じようにバリバリ働いて、キャリアをつんで、生活のリズムもどんどん早くなって、ゆっくりの時間が少ない。それこそ今の日本を包んでいるある意味での『病気』といえるかもしれません。

女性の身体は、本来は20代が一番妊娠し易い。でも昔より今は結婚が大分遅くなっていますね。そして子供を欲しいと思うのは仕事もひと段落した30代しかも後半。卵巣機能は低下してしまっている状態。そうすると早く出来て欲しいと思う余り、治療に対しても焦りが。ホルモン剤を毎周期使ったりして。そのあせりもストレスになることで、悪循環のスパイラルに陥ってるように思えます。

 

 

 

Q.  日本と中国での不妊治療、どういったことがちがいますか?

周:  中国なら、もし妊娠ができないときは、検査はもちろん行います。

そこで大きな病気が無ければ、ほとんどの人は漢方を試します。ホルモン剤は使わないで調経(生理周期を整えること)をしながら妊娠し易い体をつくる。後は、若いうちから妊娠に対する意識が高いように思えます。

日本で漢方薬局に相談にいらっしゃる方の多くは、散々ホルモン剤を使って、人工受精、体外受精までやって駄目で、最後に漢方という方が多い。そうなると体は無理がたたってぼろぼろになっていることが多く、さらに年齢も高いので、なかなか調整しにくいという違いがあります。

もちろん、脳下垂体の問題で、正常値の何百倍などのホルモンが出ている場合は、西洋医学の治療が絶対必要。でもちょっとバランスが崩れている、ストレスの影響があるなどのような状態なら、漢方で体作りをすることで、正常値に戻ることは沢山あります。ストレスや天候などでホルモン値が変わることは病気ではなく、日常的にあるものですから。

病院での検査は必要です。その検査結果をみて、器質的な問題があるなら病院。そうではなくて、数値がそこまで悪くないなら、日常生活を見てみてほしい。早く寝るとかバランスのよい食事を心がけるとか、ストレスをうまく発散する、運動するなど、自分で出来る自然のリズムを取り戻す方法をまずはしっかり実践して、それプラス漢方を考えていただきたいですね。

全体的なバランスを取り戻すことが大事。そうすることで妊娠し易くなります。ホルモン剤も少しの期間であれば私は反対ではありませんが、連続投与は考え物。長く使ってしまうと、なかなか本来の状態に戻らない。本当は人が元々もっている妊娠力を取り戻すことが大事なんですけどね。しばらくして妊娠できない場合はまず病院で卵管の詰まりや子宮の状態、ホルモン値などを検査して、さらに漢方で体質、からだの癖、バランスを調節すると妊娠しやすくなるはずです。

 

 

 

Q. では、子宝に悩む男性、ご主人にメッセージをお願いします。

周: 妊娠は女性だけの問題ではありません。

まず検査でどこが問題かを知ること。検査をしていないと本当の原因がわかりませんからね。不妊治療中のカップルのほぼ半数で男性が原因といわれています。でも大体は女性が一人で相談にいらっしゃいます。できればご主人も相談に一緒にいらして、お話を聞かせて欲しい。奥さんがどういう状態なのか、普段どういったことに気をつければよいのか、どんなことで悩んでいらっしゃるのかを是非一緒に考えて欲しい。女性が治療してバランスも戻ってよくなってるのに、男性は参加してないから、やっぱり妊娠できない。そういったことはほんとに多いです。

男性も少なくとも一度は検査しましょう。奇形率、量、前立腺、運動率など、悪かったらこちらも調整する必要がありますからね。

 

 

 

Q. これから妊娠を考えている方にアドバイスをお願いします。

周: これから妊娠を考えている方は、まず、自分の生理をチェックしてください。

そして基礎体温をつけましょう。周期が安定しているかどうかだけではなく、生理痛があるかどうか、塊がでるかどうか、量は多いか少ないか、生理の前、後の体調不良など、基礎体温をつけながら、不快感がある時期を記録して、いつ頃どういう問題があるか、あとで見て分かるようにしておけば、漢方の治療にとっても役立ちます。

生理前の頭痛だったり、生理後のどきどきだったり、いつも排卵時にお腹が痛くなるとか、腰が痛くなるとか、それぞれ特有の不快感があると思いますが、以前のこととなると人はなかなか覚えてないものなのでしっかり記録しておきましょう。基礎体温は不快感を記録してある方が役立ちます。どういった問題を直していけばわかりやすくなるので、調節しやすくなります。

 

 

 

Q これから漢方を服用しようと考えている人にアドバイスを。

 

周:  漢方を試そうと考えている
方は
、ある程度の時間が必要ということを理解してください。

漢方は自然のリズムを取り戻す方法なので、まず3ヶ月、3周期を目安に調節するつもりで。すこしのバランスの崩れならば、すぐ効果が出て、すぐ妊娠出来る場合もあります。でも気持ち的にはゆっくり調節することが大事。

後、こまめに相談に来て欲しい。薬を飲めば体は変化します。その変化に合わせて薬も変えていかなくてはいけません。なので、人に薦められた、ネットで評判だったなどで漢方薬を買って、ずっと同じものを飲むというのではなくて、漢方は、ゆがんだバランスを取り戻すのに飲んでいるので、バランスが変われば、漢方薬も変える必要があります。夏、冬などの季節や、ストレス度合いによっても体の状態が変わるので、飲む漢方薬は変わります。漢方の相談にいらっしゃる場合は、是非お時間をとって、普段の生活や困っていることなどをじっくりお聞かせ下さい。

そして、話すことで、相談することだけでもストレスは軽減されると思います。是非お話ください。

 

 

 

Q.   妊娠できたらどんなことに気をつければよいでしょうか?

周: 妊娠しにくい人は流産し易い。

だから、赤ちゃんが出来たらしっかり守る事が大事。漢方には『安胎(あんたい)』といって胎児を守る方法や薬がありますので、是非ご相談下さい。そして、激しい運動はしないこと。特に、妊娠90日目までは完全な安定期ではないので、走ったり、重い荷物を持ったりするのは絶対やめてください。でも、まったく運動しないのも問題なので、散歩やウォーキングぐらいならいいですが、激しい運動はしないでくださいね。重い荷物は腹圧がかかるので、これは絶対止めてくださいね。

便秘があっても、慎重に。下剤は流産につながることもあるので、できれば禁止したほうがいいです。食事は、冷たいものや消化しにくいものは下痢や便秘の原因にもなりますし、止めたほうがいいですね。日本では和食が一番ですよ。

漢方は、不妊治療中の薬はほとんどの場合はお休みしますが、何を飲めばよいか、避けるべきかを必ず相談に来てください。

 

 

 

Q. 最後に先生が中医師(漢方のお医者さん)になったきっかけとはなんでしょうか?

周: 私が高校生のとき、大学受験の前に、祖母が骨折したんです。病院にいったんですが、西洋医学では手術しか出来ないといわれました。しかも祖母は84歳と高齢だったので、手術してみたらどうなるかわからないからサインして欲しいといわれたんです。さらにもし手術に成功しても、後は鎮痛剤を飲むしかないと。老人は骨が弱いですからね。手術でくっつけても、その後が問題なんですよ。

それで困っていたら、知り合いが北京市の郊外で、有名な老中医(中国医師が目指す中医師の中の中医師のような名医)を紹介してくれたんです。その方はわざわざ私のうちまでおばあちゃんを診に来てくれたんです。骨折の患者さんは病院行くのも難しいことを理解してくれていて、それでいらしてくれました。そして、その方の鍼灸治療と漢方の治療だけでなんと治ったんです。骨折箇所を固定して、動かないようにして、マッサージしたり、骨の回復が早まる漢方を飲んで、1ヶ月ほどで治ったんです。

それをみて、医者になりたいとおもいました。医者になっておばあちゃんを助けたいと思ったんです。単純ですね 笑 その老中医の印象がすごく強かったから、西洋医より、中医を選んだんです。

人の病気は原因不明なことが多い。でも中医学はその不明なものにも対応できるんです。そこが中医学、漢方の素晴らしさですね。

私が医者を目指したときは、ただおばあちゃんを自分で助けることができると、また骨折しても私が医者なら家で診てあげられると思ったからですが、今は、沢山の方が健康になったり、赤ちゃんができたりなど、私の家族だけでなく、皆を助けたい。そして、その喜びを共有できることがとっても嬉しいです。

 

 

以上でインタビューを終わります。周先生、お忙しい中、ありがとうござました!

周: ありがとうございました。

 

 

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周先生はとっても優しい。インタビュー中もずっと笑顔で丁寧にお話いただきました。

そのやさしさの根底には、家族を助けたいという愛があったんですね。

その愛が今では病気や体の不調で困っている人すべてに向けられている。そこがすばらしいですね。

 

周先生は毎週木曜日、イスクラ薬局 六本木店でご相談にあったっていただいています。東京で周先生に相談できるのは木曜日の六本木店だけです!

 

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周先生 プロフィール

毎週木曜日担当: 周 軍 (しゅう ぐん)

syu90

*不妊症・婦人科・メンタルヘルス*

中国・北京市出身
1983年 中国北京中医薬大学中医学部卒業
1983年 中国北京朝陽中医医院内科医師
1989年 同医院内科講師
1993年 日本中医振興協会、東方しぜん健康センターにて臨床指導
1998年 日本中医薬研究会専任講師、中国中医薬学会会員

日本中医薬研究会専任講師として、中医薬の普及活動に従事


2011/08/25

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中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売