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婦人科のおはなし の記事一覧

出産したら 小話③  / 加藤百合子

皆さま こんにちは

梅雨時期になりましたが、
ご体調はいかがですか?

今回の婦人のお話(出産したら③)は、悪露についてです。

悪露は、 “おろ” と読みます。
出産後の6~8週間(産褥期)にある出血のことを言います。
月経に似ているので、 え? と出血に驚かれる方もいらっしゃいます。

この出血の内容は、出産時の子宮内にある出血の残りであったり、
はがれた子宮内膜や分泌物です。

出産後は暗い赤色からだんだん鮮血の色になり、量も多く出ます。
2週目からは、薄い色になり、量が減ります。
3週目以降は、黄色っぽく半透明な液体になり、臭いは和らいできます。
おりものとして、ごく少量出る方もあります。

ということで、悪露は出てくれることが大切です。

ところが、

・悪露がない!

あるいは

・流れるように量が多い

・ずっと出血が続いていて、1ヶ月以上になる

・気づいたら、臭いがひどくなっていた

・寒気がして、微熱がある

・お腹が痛くなってきた

となってくると。。。
これらは普通ではないのです。

子育て奮闘中で、時間がすぐに過ぎていきますので
普通でないことに気づかれたら、
まず早めに病院で診て頂きましょう。

子宮の中に残っている不要なものは、
出してしまった方がよく、
残っていると、感染や炎症の要因になってしまいます。

産褥期は、お母さんの体にも気を使う時期でもあります。

眠りが浅く、疲れやすいので、
冷たいアイスクリーム、お菓子や菓子パンを
取ることが多くなっていませんか。

消化がよく、味は薄めな、温かいものをお食事に取り入れましょう。

出産したら 小話① / 加藤百合子
出産したら 小話②  / 加藤百合子

2023/06/17

出産したら 小話②  / 加藤百合子

こんにちは。 加藤百合子です。

前回は妊娠中の体について、つわりのお話を通じて、ご紹介しました。

今回の ”婦人のお話” は 出産後に生じる “うでの痛み”

です。

生まれてきた赤ちゃんは、とてもかわいいですね。

 

赤ちゃんは首がすわっていないので、

お母さんは、首と頭をサポートしながら抱っこをしなければ

なりません。

おむつ替え、授乳、寝かしつけ。。。

世話をする状況はたくさんあり、

その度に、お母さんはこのいつもと違う体勢をとることになります。

ですから、産後一ヶ月過ぎる頃には、抱っこをすると、お母さんは

眉がゆがんできます。

 

眉のゆがみ・・・

それは、手首、腕の痛みです。

 

腕も肩も、 ガチガチ ** カチンカチン **  にこわばり、

痛 ― い  !  と悲鳴をあげることになります。

 

 

痛みがあると、お母さんは抱っこの姿勢が変わるので、

赤ちゃんとしては居心地が悪くなり、泣き出し、

ぐずるようになります。

お母さんは、せっかく覚えた授乳も、不機嫌な赤ちゃんに、

気持ちがげんなりしてしまいますね。

 

お父さんはどうでしょうか?

抱っこしている期間は、最終的にお母さんより長くなりますが、

腰痛はあるかもしれませんが、手首が痛いというのはあまり聞きま

せんね。

お父さんは世話の回数が少ないでしょ!

なんて言うお母さんの声が聞こえてきそうです(笑)。

これは、男性女性の体の構造の違いにあります。

男性は筋肉や腱が男性ホルモンのおかげで頑丈です。

女性は、妊娠中も、授乳中も、ホルモン量が正常でないので、

腱をカバーしている部分や神経の周りの膜が腫れやすくなります。

それに、産後の抱える体勢やその頻度の多さも、腫れを助長させ

ることになります。

どうしたら、女性の正常でないホルモン状態をカバーできるので

しょう・・・

 

答えは妊娠中から始まります。

前回お話しましたように、妊娠中に取り入れたお食事と体の成分

バランスが産後の体調に関与してきます。

出産後に負けない筋肉や腱を用意しておくために、

妊娠中後半は栄養バランスに気を使い、

体調が良いときはなるべく無理のない程度で体を動かしましょう。

太りすぎないように、やせすぎないように、脂肪を増やさないよう

に。。。

そうは言っても、出産後まできてしまったら、

赤ちゃんがヨチヨチ歩くまでは抱っこが必衰ですから、

赤ちゃんの世話と家事以外は、

スマホやパソコンなどの時間を減らして、

早めから、手首を休めてケアしましょう。

産後のお母さんは、食事の機会が少なく、簡単になりがちですね。

炭水化物(主食)・タンパク質・野菜(副菜)を多く、

工夫の食事を頑張りましょう。

2023/03/25

出産したら 小話① / 加藤百合子

こんにちは
毎日暑いですね。

今年の婦人のお話は出産後についてです。

出産後の6~8週間は産褥期といいます。

この期間は、妊娠中の体の大きな変化を妊娠前に戻す時期になります。

今回は、妊娠中の体の変化について、少しお話します。
女性が子供を産むまでの期間は、約40週間かかります。
その間に、つわり・・乳房の変化・・下腹部の膨張・・・と変化します。

このうち、

“ つわり ”

とは、おおよそ妊娠5週目から始まり、12から16週に自然におさまると言われています。
これは定義であり、妊娠後期まで続く人、つわりを感じなかった人もいらっしゃいます。
一日の中でのつわりが出るタイミングは、起床時であったり、または決まった時間に関係なく気持ち悪くなるというように、さまざまです。
つわり中に食べられそうな食事は、いかがでしょう。酸味のものと一般的に聞きますが、酸味はぜんぜん食べられなかった方もあり、食べられる食品も異なります。
お子さんが二人いる方では、
一人目は、つわりがひどくて食べれなかったけど、二人目は、つわりが楽で食べれた・・・
という話を聞いたりすると思います。 同じ母体でも、お子さんにより異なるようです。

つわりだけでも、人によって、これほど違いがあります。
40週間という長い期間に起こる母体の変化は、食事と生活環境に変化を起こし、
胎児の大きさに投影していきます。
そして、胎児の大きさは、母体への負担に変わり、負担は出産後にも影響していきます。

漢方では、食事の処理をする場所を脾胃といいます。
40週間の主力はその機能であり、とても重要になります。
脾胃が働くと、体の漢方的な成分として気血を食事から取ります。
その脾胃の働きと食事の量により、気血は足りなくなったり多くなりすぎたりします。
産後の体は、妊娠中の食事の影響が現れることになります。

では今回は、ここまでにします。

2022/08/06

月経の小話④/ 加藤百合子

こんにちは。
春になり、日ごとに気温も落ち着いてきました。ご体調はいかがですか?

婦人のお話第4回目は、月経の期間についてです。
実際に月経が始まって終わるまでの期間のことを経期といいます。
経期は、3~7日間と言われます。
お気づきになられましたでしょうか。
3日間の方もいれば、7日間の方もいらっしゃるので、
経期は、非常に個人差があります。

また、女性に取って、毎月一定の経期が望ましいのですが、
月毎や年齢に応じて変化しますので、
その変化も個人差があります。

個人差があるために、一般的な定義は難しいのですが、
経期が長くなる場合についてお話します。

出血が7日間以上続いてしまう状態を「経期延長」といいます。

「経期延長」の状態は、少量の出血がだらだらと続いています。
たまたま今月だけ経期が長い場合は、それほど体調に響きませんが、
これが数ヶ月続いてくると、
口が渇いたり、
手足に灼熱感などを感じるようになります。

中医学では陰虚という状況です。
体の血液部分を含めた体液が時間をかけて不足しすぎています。
体に熱感をもち、婦人科系の経脈がみだれ、
出血を安定に保てなくなります。

女性にとって、月経が長くなることは、とても不快ですね。
また、血液が少量でも長い期間の出血は、体が疲れやすくなります。
女性にとって、月経は安定していて、
できれば短い方が良いと思う方が多いのではないでしょうか。

経期延長が数ヶ月続くときは、一度、出血が長い原因を婦人科でも
診てもらいましょう。
冬の間に減ってしまった水分摂取をだんだん増やしていきましょう。
寝不足ぎみの方は、早めに就寝するようにしましょう。

2022/04/09

月経の小話③/加藤 百合子

こんにちは 加藤百合子です。
今年の秋は、秋晴れの爽快な日が少ないですね。
皆様、気圧の影響で体調をくずしていませんか。

婦人のお話第3回目は、月経の時期です。
月経が始まる時期は、一定であることが望ましいのですが、
不思議なことに、遅くなったり早くなったりします。
時期のずれの中で、早まる場合についてお話しします。

時期については、個人によって、非常に異なりますので、早いと気づかない方もいらっしゃいます。
28日±2日の間で始まる月経は、正常の月経となります。
7日以上前に月経がある時、または、1ヶ月に2回以上月経がある時、
これは月経が早まっている対象となります。

中医学では気虚という証の方が早まります。
気虚という証は、体のいろいろな部分の気不足をいいます。
中でも、消化の働きである胃腸に相当するところを脾と言い、
脾の部分の気不足が重要になります。
脾の気不足という状態は、食事を受け入れて、砕いて、
栄養を吸収することが弱くなり、体が疲れやすくなります。

他の臓器でも、気の不足はその機能が弱くなるために、
正常な形や機能を維持することが難しくなります。
その一つとして、子宮の内膜です。厚くなった子宮内膜が要らなくなった時に、
剥がれることで月経は起こります。この厚くなった内膜を維持する事が、
子宮の機能の一つとして大切です。気虚の方は、その機能が弱くなり、
月経の正常時期まで内膜が保てなくなり、早く剥がれてしまうので、
月経が早まるという状況になります。

どうすることが良いでしょう?
先に述べましたが、脾の気を補強することから始めましょう。

日頃の食事は少なめではないですか?
好む食事が多くて、栄養のバランスは取れてますか?
消化のよい食事でしょうか?

食材に新鮮なものを取り入れ、料理の内容を検討することで、
気を補うような環境にすることができます。

月経の小話①

月経の小話②

2021/11/06

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