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薬膳ガーデニングのすすめ~ラディッシュ~/金村瑛美

植物がのびのびと成長するこの季節、家でも外でも植物の成長が著しく、今年は何を植えようかと思い巡らせるのも楽しみの一つです。5月は気温が安定してくることや日照時間が長くなることなどから、植え付けや種まきをするのに適しています。

今回ご紹介するのはラディッシュ、別名は二十日大根です。名前の通り二十日間で育つ程成長が早い小型の大根です。赤くて丸い形のものがよく知られていますが、細長いものや白色のもの、赤白混合のものなどたくさんの種類があります。
有名なピーターラビットの絵本の中で、ピーターがマグレガーさんの畑からくすねてかじっているのは、実はニンジンではなく細長い品種のラディッシュです。

種から植えるのが一般的で、発芽適温が15~25℃と比較的涼しい気候を好むため、種まき時期は、春(3月~6月)と秋(9月~11月)が適しています。成長が早いので家庭菜園でも育てやすく、丸くて小さいため、土の量をたくさん必要とせず、育てる場所を選ばないため、ペットボトルや紙パックでも育てることができます。

薬膳的効能
ラディッシュは大根ですので、薬膳的な効能も一般的な大根と同様ですが、赤い皮にはその色素の元となるアントシアニンが含まれ、強い抗酸化作用があります。また、皮にはビタミンCも多く含まれています。

性味:涼/辛,甘
帰経:脾,胃,肺,大腸
効能:消化を助ける、気を下ろす、痰を除いて咳を止める

ラディッシュはそのまま食べても良いですし、サラダやマリネ、ソテーなどにも使いやすい食材です。葉も、ビタミンCやE、カリウム、カルシウム、βカロテン等を含む緑黄色野菜ですので、サラダや和え物として一緒に食べたり、味噌汁の具にするのもおすすめです。

<栽培方法>
①種まき
深さ10~15cmのプランターを用意し土を入れ、深さ1㎝程の溝を作りすじまきをし、土をかぶせて軽く押さえ、水をまく。
②間引き1回目
本葉が1~2枚になったら、2~3㎝間隔になるように間引く。
③間引き2回目と追肥
本葉が4~5枚になったら、5~6㎝間隔になるよう間引きし、化学肥料(5~10g程度)を追肥する。
※間引いた後は、残した苗の左右から土を寄せて倒れるのを防ぐ。
④収穫
種まきから20~40日後、根の直径が2~3㎝程になっているものから、葉の株元近くをつかんで収穫する。

!注意点!
初心者でも育てやすいのは確かですが、私は初挑戦の際、間引きを丁寧に行わなかったため、丸くてコロンとしたラディッシュに育たず、葉っぱのみ食すこととなってしまいました。ラディッシュの栽培は、時期を守った丁寧な間引きと、収穫時期を逃さないようにすることが大切です。

写真:自宅にて収穫したラディッシュ

2026/05/07

体に嬉しい発酵ばなし~発酵あんこ~/勝俣薫

明けましておめでとうございます。

今回は年末年始の忙しさで疲れた心身に美味しい「発酵あんこ」を紹介します。

材料である小豆には、小正月(鏡開き)の時に御汁粉として食べる習慣があります。

小正月とは1月1日からの正月(大正月)が過ぎて締め括る時期で、その頃に小豆を食べる習慣が出来た由来には諸説色々ありますが、その一つとして、古来中国から伝わった「赤色の食べ物は邪気を払い清める」という風習の影響を受け、無病息災を願い小豆を食す習慣が生まれたという説があります。

そして年末年始の間ずっと忙しく動いている女性達にとっては、ようやく休息時間を取れる時期が小正月頃なので“女正月”という言い方もされるようになったようです。

小正月に使う小豆を食養生として考えると

・体内の余分な水分や不要物の排出を促進して便秘やむくみの解消

・血液の巡りを整え貧血や冷え性予防や改善、更年期症状の緩和

などの効能があり“女正月”を迎える女性には特に嬉しい食材だと思います。

さらに発酵させる事で

・麹の酵素によって栄養素が吸収しやすくなり胃にやさしく、腸内では“善玉菌のエサ”になりやすいので腸内環境を整える。

・小豆のデンプンから分解したオリゴ糖やブドウ糖が自然な甘味になるので、砂糖不使用でも味わえるので糖質が気になる人にも食べやすい。

など、より嬉しい効果が加わります。

少ない材料で作り方を覚えると作りやすい「発酵あんこ」

頑張った心身へのご褒美にもオススメです。

2026/01/06

中医学から養生~冬~/加藤百合子

みなさま、こんにちは。加藤百合子です。

今年も初冬を迎え、体を温める鍋料理、おでんやスープ料理が多くなる季節になりました。 時代は戻りますが、江戸時代では、ごはん、味噌汁、野菜のゆで物など一汁一菜が基本である質素な食生活であったのは皆様もご存じと思います。調味料は塩、味噌、酢が主で、現在使用されている砂糖、醤油、みりん、鰹節を庶民が使用できるようになったのは江戸時代後半だったそうです。

菜である主食は、野菜、大豆を使用したものが多くなります。江戸文化を物語などで見ますと、食事処の挿絵には、蕎麦屋や、呑み処などがあります。お酒のつまみになる食事メニューは、野菜の煮物・ゆで物などが主であったようです。魚が庶民に普及するのは、調味料の種類が増えた江戸時代後半になります。魚は高価な食材であり、足も早く保存が難しく、冷蔵技術が無い時代ですので、現代のように常に食べれるものではなかったようです。

初冬になると、柚子を見かけるようになります。柚子は、現代では、柚子湯や香りの薬味として使用することが多いかと思います。江戸時代では、非常に貴重な食材であり、当時の料理本のメニューとしても種類が多く記載されていました。現代にも作られているメニューもいくつかあります。その中で、大根と一緒に漬けた香味漬け。これは、スーパーマッケットで手軽に購入でき、香りもよく、さっぱりとして美味しいですね。また、柚子釜というメニューもあります。これは、果肉をくり抜いた柚子をお皿や釜のようにみたてて、菊花のように切口をカットしたりして、器として用います。中には、野菜の和え物を入れたり、大根おろしといくら、また、魚の身を柚子の果肉・味噌・ごまで和えたものを入れたりします。魚の臭みもとれ、酸味もあり、新鮮な甘みがでて、とてもおいしく頂けます。柚子の香りと一緒に楽しめる、主の食材を生かせるすばらしいアイデアであると思います。

柚子にはビタミンC、リモネンが豊富に含まれており、冬の寒さに適合できるよう肌を守り、風邪をひかないように選ばれた食材なのかもしれません。柚子湯は、成分より血行を動かし、深く温まることができます。今年のような急な寒さには、体をリラックスできる一つかもしれません。

2025/12/05

薬膳ガーデニングのすすめ~茄子~/金村瑛美

こんにちは、金村です。

まだ暑い日が続いていますが、朝晩は涼しくなり、少し秋らしさを感じることができるようになりました。収穫の秋を迎え、美味しいものを食べ過ぎてしまうこの頃です。

今年から、野菜の中でも特に好きな茄子を栽培しています。

「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざには、お嫁さんに食べさせたくない程美味しいという説や、茄子は涼性で冷やすため、お嫁さんに食べさせてはいけないという説があります。

秋茄子が美味しいと言われる理由は、夏場と違ってゆっくり成長するため中身がぎっしり詰まっていることや、温度差が大きい秋の気候が茄子の旨味と甘味を凝縮させるからだそうです。

茄子の栽培には、たくさんの水を必要とし、水が不足すると実ができなかったり、病気にかかりやすくなります。

茄子を栽培するのは初めてなのですが、最初の店で購入した二つの苗が少し弱っていたこともあり、その後別の店で更に二つ購入し、四つの苗を育てることになりました。成長するにつれて、弱っていた苗も元気に成長し、7月にはどの株からも茄子を収穫でき、ぬか漬けや麻婆茄子などにして美味しくいただきました。

ですが、喜んでいたのも束の間、8月半ばから葉の一部が少しガサガサして色が抜けたようになっていました。その後、あっという間に4株中2株の葉全体が白~黄色っぽくなり、枯れてしまいました。(その二株はやはり弱っていた苗です)

 

小さくてもムシできない

白~黄色くなっている葉をよく見てみると白い糸がかかっていました。白い糸はハダニによるものでした。

ハダニは蜘蛛の仲間で、肉眼では見つけづらい小さな害虫で、風に乗って移動してきます。様々な植物に寄生し、繁殖力がとても高いため、放っておくと株全体に広がり、近くの植物にも寄生します。

暑さで葉っぱも日焼けしたのね、くらいに考えて早めにきちんと対策しなかったことが残念でなりません。秋茄子を諦めきれない私は、生き残った二株に期待し、せっせと水やりと追肥をしています。

 

薬膳的効能

茄子は、甘味で涼性です。血の巡りを良くする、熱を冷まし熱により出血しやすい状態を改善する、腫れやむくみを改善し痛みを止める、といった効能があります。

民間療法では、茄子の蔕(へた)は黒焼にし、粉にして塩と混ぜて歯磨きをすると歯槽膿漏予防や口内炎などによいと言われています。

 

害虫対策にストチュウ水

今回は、茄子などの野菜を育てる際に農薬を使わず害虫を予防できるストチュウ水を紹介します。

ストチュウ水とは植物の成長を促進し、病害虫から保護するために使用されます。

<原液の作り方>

★用意するもの

①酢 ②焼酎(アルコール度数25度がおすすめ) ➂木酢液 ④空のペットボトル

酢:焼酎:木酢液=1:1:1になるように、今回は150mLずつで500mLのペットボトルに入れて混ぜ合わせ、常温で保管します。

<使用方法>

水やりの際に、原液を300倍程度に薄めて使用します。ペットボトルのキャップ1杯(約7mL)なので、6~7Lジョウロで、キャップ3杯が目安です。害虫予防であれば、週2回程度ストチュウ水での水やりがおすすめです。

葉面散布では、葉から水を与えながら、ストチュウ水の有効成分を吸収させたり、葉につく病害虫の予防ができます。ハダニは主に葉の裏に寄生しますので、葉の裏面はしっかりと散布しましょう。

2025/10/06

体に嬉しい発酵ばなし~お酢~/勝俣薫

こんにちは、勝俣薫です。
夏には疲労回復+サッパリした風味で親しまれるお酢は秋口にも嬉しい身近な発酵食品なので、今回はお酢についてお話します。

作られるようになった歴史は古く、紀元前5,000年頃のメソポタミア南部辺りとされていて、自然界で生まれた塩などを除き、人が作り出す食料品の中では「最古の調味料」とも云われています。
誕生した経緯は農耕の発達によって生まれた果実酒が発端です。果物を保存する手段として、その果実の糖質を酵母がアルコールに変える作用を利用して果実酒が生まれ、その酒を保存しているつもりが、自然に発生した酢酸菌の作用によって酸っぱく変化してしまった事が酢の誕生と考えられています。その発酵する過程は、様々な微生物たちの好みや生命力によって分解され変化していく自然のパワーを感じます。

日本には古墳時代頃、中国からお酒を作る技術と一緒に酢の醸造技術も伝承されました。かなり貴重な調味料だった為、平安時代頃までは貴族の中で大切に扱われ、庶民に広まったのは江戸時代になってからのようです。酢の殺菌効果は冷蔵設備がない時代には、魚や炊いた米などを保存する手段として有難い食材でした。庶民の中ではその技法からお寿司を作り始め、好んで食していた為に広く普及していったようです。

そのおかげで、現在は身近になったお酢の薬膳的な効能としては、免疫力向上・風邪予防、疲労回復、肺を潤す、血行促進などのはたらきがありますので、残暑疲れが残りつつも外気の乾燥が気になり始める秋に嬉しい食材だと思います。

私はこの時期、お酢を利用してリンゴや梨のコンポートを電子レンジで手軽に作ります。

林檎や梨の薬膳的効能は
*咳や痰、のどの渇きなどを改善する
*カラダの余分な熱を冷ます 等

こちらも残暑に嬉しい果物です。簡単なレシピを紹介いたしますので、ご覧いただけましたら幸いです。

2025/09/09

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋二丁目10番6号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売