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Blog 六本木店

元気に食べるために 「脾胃と食」のお話


こんにちは。櫻井です。今日も寒い!冷たい雨が降っている六本木からお届けしております。そろそろ年末も近づき、忘年会やお食事に行く機会も増え、お正月もうっかり食べ過ぎなんてことが気になる季節ですね。

中医学で胃腸は「後天の元」と言われ、生命を支える大事な役割を担っています。胃腸の調子を悪くすると胸やけや食欲不振、肥満や下痢だけでなく、体全体の調子もくるってきてしまいます。そんなことになる前に、胃腸についてのお話をしてみたいとおもいます。
(チャイナビューNo.179 漢方の知恵袋「食の養生」より)


 

中医学では胃腸のことを「脾胃」(ひい)といいます

脾胃は「脾」と「胃」の二つからなっています。脾はおもに吸収を管轄し、体を構成する元である「気・血」や潤いである「津液」を食べたものから作り出し全身に運ぶ仕事をしています。胃は主に消化を管轄し、口から入ってきた食べ物を受け取り、消化しています。また、脾と胃はそれぞれ、栄養を肺に運び上げる機能、消化したものを下におろして腸に送る機能も持ち合わせています。胃が受けて、脾が吸収する。脾が上に運び、胃が下に送る。これら脾胃の連係プレーで消化吸収が行われています。

 

脾胃はとっても真面目で従順な臓腑

脾胃はとっても働き者。寝起きから朝ご飯を消化し、それが終わりかけるころにはお昼ご飯を片付ける仕事です。途中でコーヒーを飲んだり、おやつを食べたりするとそれも処理しなくてはいけません。夜ご飯が早く食べられるときは、夜は休憩をとることが出来ますが、遅くなればなるほど寝ている間も働くことになります。胃腸はほぼ24時間働き続けていることになり、エネルギーを消費することにもなります。夜遅く食べることが疲労に繋がるのはそのためです。


 

脾胃は、暴飲暴食、加齢、ストレスなどによって機能低下をおこし、様々な症状がでるようになります

食欲がない、食べるとすぐお腹がいっぱいになる、アザができやすい、つかれやすい、胃もたれ、お腹が張る、げっぷ、めまい、息切れ、下痢、軟便、痰が多い、むくむ、尿が出にくい、内臓下垂などは「脾」の機能の低下の症状です。

消化不良、げっぷ、しゃっくり、嘔吐、便秘などは脾胃の「胃」の機能低下の症状です。

これらの症状はいわば脾胃のSOSサインです。怪しいな、調子悪いな、と思ったときに対処して上げることが悪化を防げます。脾胃のSOSサインに対応するには、脾胃を休ませることです。休ませるにはもちろん、仕事をさせないこと。脾胃に仕事をさせないということは、食べ物を食べないということです。一度朝ごはんを抜いたぐらいでは、体調が崩れることは有りません。朝を抜いても、まだ食欲が戻らないなら、お昼も抜いてみてください。そうしたら夜には食欲は戻ってるかもしれません。それでもいまいちなら、夜も抜いてしまいましょう。もし抜くのがつらいなら、とにかく消化に良いものを少しだけ食べるようにしましょう。でもその時は、「冷たいサラダ」などは避けてくださいね。脾胃は「温かいもの」を好みます。冷たい飲み物なども避けたほうが良いでしょう。

「3食きっちり食べないといけない」というのは間違った固定観念です。食が無い時ならいざ知らず、現代のような飽食の時代に、食糧不足による栄養失調を心配する必要はありません。それよりも食べ過ぎによる脾胃の弱体化の方が深刻です。

 


 

脾胃が不調を起こす主な原因

暴飲暴食、脂っこいものや味の濃い食事の摂りすぎ、ストレス、加齢や病気による衰え、冷たいものの摂りすぎや、梅雨時期や夏場の湿気なども影響します。

 

脾胃を健康に保つためには

温かいものを常に意識して摂るようにしましょう。水分、特に氷の入った飲み物、冷蔵庫から出したばかりの飲み物などは摂りすぎないようにしましょう。辛いもの、脂(油)の多い食事も控えめにしましょう。新鮮な、旬の野菜を加熱してたっぷりとるようにしましょう。そしてストレスをこまめに発散しましょう。

食事は、脾胃の働きをよくするものを。

米、インゲン豆、大豆製品、リンゴ、豚肉、白身魚、かぼちゃ、ジャガイモ、きゃべつ、山芋などがおすすめ。キャベツや豚肉が入ったお好み焼きなんていかがでしょうか?(ブログ:寒い季節にピッタリ「お好み焼きの話」)でも食べ過ぎ注意です。

 


 

良い食事とは、五味と五性のバランスが取れ、季節や体調に合わせた、身体を整える食事です

五味とは酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩辛さ)のこと。

酸味は、「肝」の働きを整えます。引き締める、固めるという力あり、汗や尿などの過剰な流失を防ぎます。梅、杏子、ざくろ、レモン、お酢、山楂子など。

苦味は、「心」の働きを整えます。体内の余分な熱や水分、汚れを取り除き、便秘やむくみの解消、咳や痰の改善にも役立ちます。苦瓜、銀杏、レタス、緑茶など。

甘味は、「脾胃」の働きを助けます。養分を補い、虚弱体質の改善や、食欲増進、痛みを緩和するという働きがあります。米、棗、はちみつ、肉類、黒砂糖、大豆など。

辛味は、「肺」の働きを助けます。発汗作用を促し、血流をよくして、ストレスや体に溜まった余分な熱や寒さ、余分な湿気を発散させます。生姜、コショウ、唐辛子、ネギ、ニンニク、大根など。

鹹味は、「腎」の働きを整えます。堅いものを柔らかくする作用や詰まっているものを正常に通す作用があり、便秘や腫物を改善します。昆布類、いか、あさり、クラゲ、のり、天然塩など。

 

五性とは寒性・涼性平性温性・熱性などの食べ物がもつ寒熱の性質のこと

涼性や寒性は体を冷やす性質をもっています。大麦、キュウリ、せろり、リンゴ、なし、ニガウリ、レンコン、スイカ、バナナなどです。温性・熱性は身体を温める力をもっています。シナモン、コショウ、唐辛子、羊肉、鮭、酒、棗、ショウガ、紫蘇、もち米、ネギなどです。平性は寒熱の偏りがなく、常食に適した食材です。米、ジャガイモ、キャベツ、シイタケなどです。夏はすこし体の熱をとる涼性・寒性のものを。冬は温性・熱性のもの中心に摂ることが大切です。

 





 

体に優しい食べ方を

朝食は、温かく消化に良いものを。温かく、エネルギー補給になる「おかゆ」はとってもおすすめです。

昼食は、品数多目を心がけ、しっかり栄養をとりましょう。この時も腹八分目が目安です。

夕食は、時間は早め、ボリューム控えめで脾胃が休める時間をつくるようにしましょう。

良い食事の基本は「穀類4割、野菜4割、肉類2割」で、旬の野菜を火を通してたっぷり食べること、そして腹八分目です。これが毎食守られていれば、脾胃の機能低下はそう簡単には起こりません。もしそれでもだめなら、1,2食抜くことです。また食後のゆっくり散歩も脾胃の健康を守るために効果的です。

 


 

元気な体で充実した毎日を送るためには、何よりも脾胃が健康であること、元気に働いてくれていることが大切です。食の悩み、胃腸の悩みは、食べない、食べるものに気を付ける、などして積極的に解決するようにしていきましょう。食欲がない時は食べない。お腹がすくから食べるということをもう一度考えてみてくださいね。

2013/12/19

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