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やる気も時としてはストレスに?!新しい環境が気の巡りを低下させる。

心配されていた本日や明日の雪も、なんとか回避された様子。都内では大方溶けた雪も、地方によってはまだまだ様々な障害となって残っておりますが、皆様のところはいかがでしょうか。この大雪により、多くの車や電車が立ち往生してしまい、長い人では3日も車内に閉じ込めらたというニュースも目にします。この様な状況では、とてつもなく大きなストレスが体や心にかかることは、想像に難くありません。
 


画像は朝日新聞デジタルより


 

″良いこと″もストレスに


車や電車に何日も閉じ込められるようなことはめったに起こる事ではありませんが、「ストレス」は常に私たちの生活のそばにあります。特にこれからの時期は、入社や転職や部署替え、入学やそれにまつわる引っ越しなど、様々な環境の変化が訪れる時期であることに加え、寒い冬から温かな春へとの季節の変化と、変化の多い時期です。こういった多くの変化へ対応をもとめられ、ストレスを感じていらっしゃる方も少なくないと思います。
転職や入社、志望校への入学など、待ち望んでいた結果なのに、なぜかつらい。それはもしかしたら、新しい人間関係、職場環境、学校や住宅環境などなど、それらの新しいことに適応するために、今までの習慣を変えなくてはいけない事へのストレスかも知れません。新しい環境では、今までのやり方と全く同じというわけにはいかず、新しい環境に沿った方法に変えなくてはいけません。それが人間関係であり、仕事の進め方であり、人とのつながり方であり、通勤や通学の方法であり、新しい生活環境であり。新しいことには、新しいやり方を要求され、順応しなくてはいけません。
その「変化への順応」こそがストレスとなりうるのです。
 


 

心地よい緊張感も続けば「ストレス」となる


やるきまんまんで「さぁやるぞ!」と意気込んでいるとき、私たちの体は、二つある自律神経の内の一つ、「交感神経」が優位な状態になります。交感神経とは、体を興奮状態にし、活発に動かすための神経で、車でいうアクセルのような自律神経です。私たちがやる気になった時、このアクセルが徐々に踏みこまれていきます。それは、身体に適度な緊張感を与えて、仕事や作業や勉強を、効率的に進めるための大事な原動力となりえます。
交感神経が優位な状態になると、とっさの事にも身体はすぐに反応できるように、筋肉を緊張させ、心拍数が上がります。呼吸の回数が増え、血圧が上がり、体温が上昇します。上がった体温を下げるのに、汗をかかせてクールダウンさせるのも、交感神経の仕事です。
もし、交感神経のスイッチがずっと入りっぱなしで、ずっとアクセルを踏みっぱなしの状態でいると、身体は常に緊張状態、加速状態となり、疲弊してしまうので、緊張が去ると今度はリラックスの自律神経、「副交感神経」のスイッチが入ります。副交感神経は食欲や消化吸収、睡眠などをコントロールする自律神経で、車でいうとブレーキの様な役割を担っています。交感神経に変わり、副交感神経が優位になると、筋肉が緩み、血流もよくなるので、老廃物や疲労物質の回収と排泄も促進され、疲弊した体を回復させます。
この交感神経と副交感神経の二つの自律神経をうまく使いわけながら緊張とリラックスを繰り返し、日々の生活を営んでいます。しかし、このバランスが崩れてしまうと、様々な症状にさいなまれます。
 



ストレス状態とは


私たちの体は交感神経のスィッチが入りやすいようになっていますので、何か気になる事があると、ドキドキしたり、不眠になったり、イライラしたりします。私たちの生活のなかに「ストレスの原因」は多く存在しているので、体は常に緊張しやすい状態にあると言えます。
やらないと、がんばらないと、と思っている状態もまた、ストレスを感じている状態と同じく、交感神経が優位な状態です。アクセルを踏みっぱなしになっている状態です。車でいうと高速道路を、エンジンフル回転で走っている状態です。そんなときにいきなり「ブレーキを踏め!」と言われてもそう簡単にはいきません。ブレーキを踏んでスピードを抑えるためには、まずアクセルを緩める必要がありますが、緊張状態、ストレス状態だとこれがなかなか難しいのです。
アクセル踏みっぱなし状態で、エンジンはずっとフル回転。そのような状態が続くと、あらゆるパーツに負担がかかり、そのうち壊れてしまします。それは、人間でも同じです。呼吸は荒くなり、筋肉は常に緊張して堅く、血流は悪く血圧は高く、老廃物や疲労物質の回収もできていません。動悸、息切れ、肩こりや頭痛、めまいや耳鳴りなどといった様々な症状に悩まさられるだけでなく、心にも大きな負担がかかり、不眠や不安、イライラや焦りなどを感じられるようになるかもしれません。休もうとおもってもリラックスできず、イライラしてしまい、不安が強くなるかもしれません。逆に疲弊しきってしまって無気力になるかもしれません。
こういった症状は、大きなストレスを感じた時だけでなく、新しい環境に適応しようとするような、ストレスが持続する場合も、同じく交感神経が優位な状態を作り出し、自律神経の不調和を起こします。
 



中医学的ストレス状態


中医学ではこのような状態を「気滞(きたい)」と言います。気の巡りが滞るという意味です。気は正常な状態だと、体内を巡り、臓腑や器官などを正常に動かし、気持ちや情緒をコントロールしています。しかし、ストレスの影響で気の巡りが邪魔されてしまうと、臓腑や器官の動きは低下し、気持ちや情緒は不安定になり、イライラ、怒りっぽい、憂鬱、不安、落ち込みやすいなどの症状が出やすく、胃やお腹、わき腹の張り、ガスやげっぷが多い、高血圧、生理不順や月経前の胸の張りなどがみられることもあります。女性では排卵にトラブルがみられる場合もあります
気にはその他、身体をウィルスなどの外敵から守ったり、身体を温めたり、汗や血などが漏れ出さないようにしたり、消化吸収・新陳代謝を促進させたり、臓腑や器官を元気にする作用があるので、気が巡らなくなるとこれらの作用も低下し、汗をかきやすくなり、下血しやすくなり、消化吸収・新陳代謝がうまくいかず、胃腸トラブルを抱え食欲が低下したり、体は冷えやすくなり、元気もなくなります。
 



あなたの気滞度は?


気滞にならないために、まずは自分の体の状態をちゃんと把握しておくことです。ストレスを感じないという人も、実は認識できていないだけかもしれません。ある日突然、動悸やめまい、不安やイライラにさいなまれるかもしれません。そうならないためにも、あらかじめ、自分の体がどんな状態にあるか、確認してみましょう。
 

気滞度チェック!


不安や憂鬱、またはイライラ、怒りっぽくなる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6点
片頭痛がよくおこる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4点
喉にものが詰まったような不快感がある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4点
お腹が張り、げっぷやガスが多い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5点
下痢と便秘を交互に繰り返す・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4点
生理の周期が不順、または生理の前に乳房や腹部が張る・・・・・・・4点
眠れない、夢が多い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4点
舌は両端が赤い、苔がある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4点
5~9点:気滞の素因はありますが、注意していれば大丈夫。食生活や漢方を生活にとりいれてみてください。
10~19点:ほうっておくと、気滞が進みます。積極的な食事や生活の改善、漢方の服薬もご検討ください。
20~29点:ずばり気滞体質です。食事や生活を見直すとともに、漢方の専門家へのご相談をお勧めします。
30点以上体の不調が出てきてるはず。食事や生活を見直すとともに、西洋医学と中医学の診断と治療を。
 
舌の状態は
両側が赤く、真ん中は白い苔、または黄色の苔がみられることが多いです。
 


 

気滞対策


気滞もほかのすべての病気と同じで、予防が大切です。普段から自分なりのストレス解消法を身に着けておくことが何よりも大切です。ストレス発散と言っても、難しいことや新しいことをする必要はありません。お風呂に入るのも、ストレッチするのも良いです。友達と話すのも、少しならお酒を飲むのも良いでしょう。映画を見ても、音楽を聞いても、なんでもよいです。楽しいと思える時間を過ごせ、一時でもそのことを忘れられる状況をこまめに持つことが大切です。なんでもよいので楽しいと思えることをしてみましょう。そしてそれを定期的に、意識的にやるようにしてみてください。
中医学的には、気を巡らせる作用のある、アロマや香りのよい食材がおすすめです。かんきつ類や香草、ミントやバラ、カモミールやラベンダーなどのハーブティーやアロマなども良いでしょう。
気滞症状がみられる方には、避けてほしいものもあります。味の濃いもの、イライラや頭痛がみられる方は辛いものを避け、ガスやげっぷが多い方は、イモ類、豆類は避けましょう。
漢方薬にはも気滞症状を改善するものはたくさんあります。どういった症状が出ているかによって使われる薬が変わってきますので、症状を感じている方は専門家にご相談ください。
 


 


極度な気滞状態には、瞑想がおすすめ


瞑想には、収拾がつかなくなっている心の中を、整理整頓するようにスッキリさせてくれる効果があります。不安やイライラなどは、突発的に表れる考えや、自分でも気が付いていない不満などの感情が一つ誘因です。それらを一つ一つ自分がどう思っているのか、どう感じているのかを認識して、整理しておくことで、いきなり降ってわいたような感情に振り回されることが無くなるはずです。瞑想にはもう一つ、心と身体のアンバランスを鎮めてくれる効果があります。頭は休みたいのに、身体は活動しようとしている、その不調和を改善してくれます。
ストレス解消のための瞑想法はリンクをご参考ください。
 


 
春は多くの人にとって新しいことが始まる季節です。新しい生活、新しい環境に胸躍らせている方も沢山いらっしゃると思います。しかし、どんなに楽しみなことでも、「変化」は私たちの心と身体にとっては悪影響を及ぼす「ストレス」となり得ます。そのことを忘れずに、普段からリラックス法、ストレス解消法を身に着けておいてください。春が過ぎ、熱い夏が来るころには、新しい環境にも慣れて、新しい生活パターンも出来上がっている事でしょう。それまでに自律神経のアンバランスを引きずらないためにも、早め早めの対策を心がけるようにしてください。
悩みを人に話すのは、ちょっと勇気が必要かもしれません。もしくは恥ずかしく感じてしまうかもしれません。しかしその一時の恥のために、悩み続けるのは、けっして良い結果を生みません。悩みは恥ずかしいものではありません。だれもが何らかの悩みを抱えています。悩みに大きい小さいもありません。その人にとってはそれが一番辛い悩みです。特に男性は悩みを人に相談しづらい傾向にあるようにおもいますが、とにかく悩みは誰かに相談する。それを心がけてみてください。もし何かに悩み、体の不調を感じていて辛いなら、すぐに誰かに相談してください。身近な人がいなければ、都道府県や都市が開設している無料のココロの相談窓口というのもあります。臨床心理士やカウンセラーなどでも良いでしょう。心療内科や漢方相談薬局を訪れてもよいでしょう。自分に合った場所を見つけ、とにかく、早め早めに対策してくださいね。

2014/02/19

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