ソラマメは、秋口以外はほぼ通年市場には出回っているそうですが、最大生産地、鹿児島での旬は大体春の1月から4月の春先頃。これからは千葉、愛媛、茨木産が出回ってくるそうです。今がまさに旬で美味しい季節ですね。ソラマメがなんで「ソラマメ」なのかというと、大きな鞘が天をに向かって育つためと言われているそうです。大きな鞘の中に豆が2~4個入っていて、まだ固くならない未熟な状態のものを食べます。ソラマメは鮮度が落ちるのが早く、収穫から3日を過ぎてしまうと一気に味が落ちるそうです。
ソラマメの原産地は、いまだはっきりしていないようですが、地中海や西南アジアだと言われています。古代エジプトやギリシア、ローマでも食用とされていたようで、日本へも8世紀ごろ渡来した、古い野菜です。
コレステロールが無く、栄養価が高いソラマメ
ソラマメは全体の10%以上が植物性蛋白質でできており、カロリーがとても低いので、ダイエットや健康維持におすすめです。ソラマメは生のままでも水分が少ないので、栄養が凝縮されています。栄養価としてはビタミンB1、B2、C、食物繊維やカリウム、リン、鉄、マグネシウムなどのミネラル分なども含んでおり、比較的栄養バランスが整った食品であるといえます。特にビタミンB1はほかの豆に比べて豊富で、さらに葉酸やパントテン酸も多く含んでいます。ビタミンB1は疲労の回復を、B2は血管を柔軟に保つ効果があり、カリウムは余分な塩分を体の外に排泄してくれ、高血圧やむくみにも良いですね。さらにレシチンは血中のコレステロールの酸化を防いでくれ、動脈硬化の予防やコレステロール値を正常に保つのにも効果的。お酒のおつまみとして食べれば、豊富なたんぱく質が肝機能を護ってくれ、カリウムが余分な塩分や水分を排泄してくれ、お酒を飲んだ後のむくみの解消を手伝ってくれるでしょう。
脂肪や糖質の代謝を助けてくれる上、食物繊維、タンパク質が多いので満腹感がしっかりあります。その上カロリーが低いなんていいことだらけですね。食物繊維が多いということは、お通じを良くしたり、腸内をデトックスするにもおすすめです。
中医学で見るソラマメ
ソラマメは、平性で寒熱の偏りがなく、どなたでも食べられます。中医学的効能は、胃腸の働きを高め、体を元気にしてくれ、余分な水分を排泄してくれる効果があります。帰経は脾胃で、胃腸に届きます。食欲不振や胃もたれの改善、むくみをとる効果があるとされています。
美味しいソラマメ
鞘がきれいで瑞々しく、緑色で、均一にふっくらふくらみ、さやのなかにわたが詰まって弾力があるものを選びましょう。新鮮なものはさやの表面にうっすらとうぶ毛がついていますが、古いものは黒ずんでいたり、張りがなくなっていたりします。さやを向いたものもありますが、風味はおちるので、出来るだけさやつきのものを。
保存には、ポリ袋にいれて冷蔵庫の野菜室へ。ゆでたものは冷凍保存しましょう。とにかく鮮度が落ちるのが早く乾燥しやすいので、早く食べるようにしましょう。
体のもとになるタンパク質を多く含み、コレステロールを吸着し血をきれいにしてくれて、血の原料となる鉄やミネラルが豊富で、血管を若々しく保ってくれて、身体を元気にしてくれるソラマメは春のエネルギー不足には効果的。しかし、豆類などタンパク質が多いものは、ちょっと消化しにくいという難点があります。消化不良が続いている場合、お腹にガスが溜まりがちな方は控えましょう。また、ソラマメに限らず豆類はアレルギーを起こす原因ともなり得ます。アレルギー体質の人は注意が必要。特に妊婦は一度にあまり多く食べないようにしましょう。
食物繊維は皮におおく含まれているので、便秘がちな人は皮ごとたべるのが良いそうですよ。おしくなかったのであまりおススメしませんが 苦笑