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やっぱりすごかった【胡麻】☆

こんにちは。櫻井です。梨、リンゴ、柿と旬の果物を上げておりましたが、次は「胡麻」です。胡麻もまさに今が旬。そして胡麻も、この時期旬を迎えるほかの果物と同じく体を深く潤してくれる食材です。そのまま食べても、何にかけてもおいしい胡麻。胡麻は言わずと知れた健康食品ですが、その健康作用は古代から「食べ続けると脳も体も若さを保てる」というお墨付き。セサミン効果は伊達じゃありません!今回も簡単レシピをつけましたので、是非お試しあれ。
 

Day 62: Sesame
Day 62: Sesame / Gudlyf


ゴマがいい理由


胡麻は良質の脂質・たんぱく質・食物繊維をはじめ、高ビタミン・高ミネラルで、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、ミネラルが驚異の豊富さで含まれています。現代人に必須のカルシウムは牛乳の約11倍含み、胡麻100g中には鉄分は何と9.6mg~9.9mgも含まれています。鉄分豊富といわれている鶏レバーよりも多く、シジミのほぼ倍、プルーンやホウレン草の約10倍もの鉄分を含んでるので、隠れ貧血が多いとされている日本人には最適です。
また、肝臓で特異的に働く抗酸化物質ゴマリグナンを含んでいて、活性酸素を強力に除去します。美肌、ダイエット、綺麗な髪、便秘、コレステロール除去にもおすすめです。
 

Can you tell me how to get to sesame seeds?
Can you tell me how to get to sesame seeds? / quinn.anya


 

白ごまと黒ゴマ


栄養成分的には殆ど一緒で、一般的には白ごまの方が油脂が多いとされていますが、有効成分にはほとんど差がないとされています。しかし、中医学的にみると二つは大きく違います。中医学の面白いところに、例えば体の熱をとる、冷やす性質のあるものを火にくべて炭化させたり、炒ったりすることで、その性質を変えてしまうという方法があります。胡麻もまさにその通りで、白胡麻は寒性で余分な熱を取る性質があるのですが、炒った黒ゴマは寒熱の偏りのない平性です。なので、熱がトラブルの原因になっているのかどうかで使い分けることが出来ます。
 

black and white
black and white / seelensturm


 

中医学から見た胡麻


胡麻は身体を潤し、元気にしてくれる作用の他、黒ゴマには精や血を生み出す力があり、貧血や、艶のある髪を育てるのにもおすすめ。白胡麻は、肺や呼吸器系、皮膚の乾燥にもおすすめです。
 

黒胡麻


【性味/帰経】 平性、甘味/肝、腎
【常用量】 9~30g
【働き】
1.滋補肝腎、補益精血: 精や血をつくりだし、ふらつきを鎮めたり、黒く艶のある髪を作る。耳鳴り、眩暈、ほてり、寝汗、疲れ、頭痛、目のかすみを癒す。
2.潤燥滑腸: 体内で潤いを生み、肌を潤わせ、便通を良くする。
 

白胡麻


【性味/帰経】 寒性、甘味/肺、脾、大腸
【常用量】 9~30g
【働き】
1.清熱滑腸: 余分な熱を取り、肌の赤みや皮膚の乾燥、便秘などに。
2.行気通脈: 気をめぐらせ、頭痛やめまいなどを癒す。

Aliméntame Sesamo
Aliméntame Sesamo / diegogers


古典にも不老長寿の妙薬として載っている


胡麻の健康増進作用は、古代から知られていて、最古の医薬書、「神農本草経」にも、「脳を充たし、鎮める作用がある」とされ、一番くらいの高い「君薬」として記載されています。また、明代の「本草綱目」にも「気力を補い、筋肉・肌を養い、長期に服用すれば、脳の活動がよくなり、長寿になる」と記載されています。不老長寿の健康食として認識されています。胡麻は少量よりもたっぷり、そして毎日摂ることが大切です。胡麻の殻は堅いので、必ずするか切るかして食べてください。
 

ゴマスリゴマスリ(琉球作り)
ゴマスリゴマスリ(琉球作り) / hirotomo

ゴマは必ずすりましょう。


 

疲労回復力抜群の豆乳と一緒に!


大豆をすりつぶしてつくる豆乳は大豆の栄養をそのまま頂けます。豆乳にはこの季節にはうれしい潤い効果に加えて、体力を補う力もあるとされていて、薬膳では虚弱体質や病後、産後に、お粥に豆乳をいれて煮る【豆乳粥】を勧めています。今回はそんな元気の素、豆乳と、不老長寿の実、胡麻のドリンクを紹介します。
 

【豆乳】


【性味/帰経】 平、甘/肺、大腸、膀胱
【働き】
1. 潤肺化痰平喘: 肺を潤し痰を出す。喘息や喉の乾燥にも。
2. 利尿通便: 尿を出しむくみを改善する。便秘も改善する。
3. 補虚養血: 疲れを取り血を養う。産後の虚弱や貧血、体重減少に。
 

豆乳で作る 【ごまミルク】


<材料>(1人分)
・豆乳150ml、蜂蜜小さじ1、すりごま(または練りごま)大さじ1
*呼吸器系の乾燥を感じている方は白胡麻、貧血気味の方は黒ゴマがおススメ。
<作り方>
①豆乳を温め、蜂蜜とすりごまを混ぜ合わせる。
 
以上!簡単すぎますw
*豆乳が苦手な方は牛乳でも良いです。
*ココアを入れても、きな粉を入れてもおいしいですよ。きな粉を入れるときは、温めた少量の豆乳ですりごまと一緒にいれて練っておいてから豆乳を足すとうまく溶けます。
 
 

療養食としてもおススメ!豆乳粥


カゼひいてる人も多いので、【豆乳粥】のレシピも載せておきます。離乳食にも良いですよ。離乳食の場合はごまは入れないでくださいね。
【材料】 豆乳250cc、ごはん軽く一膳、みそ大匙1弱(お好みで量は加減してください)
<作り方>
① 鍋に豆乳をとろ火で温めご飯をいれて、5分ほど煮ます。
② ①に味噌をたしてさらに5分ほど煮ます。
③ すりごまを散らして完成です。

 


 
胡麻は、お肌によくて、髪を綺麗にしてくれて、便通にもよく、どんな方にもおススメです。冷えが気になるときは、中医学的には黒ゴマをお勧めします。黒胡麻は、人間の根本的なエネルギーである「精」を養ってくれるので、女性だけでなく、いつまでも若々しくいたい男性にも是非とっていただきたい食品です。
胡麻の効果を体感できる摂取量の目安は1日10~20g程度。スプーン大匙1杯から2杯です。胡麻の殻は堅いので、そのまま食べても消化吸収されず、ほとんどがそのまま排出されてしまいます。なので、食べるときは必ずするか、包丁で細かくきってから食べるようにしましょう。
はちみつとすりゴマを混ぜてパンにつけて食べるとおいしいですよね。ご飯にかけても、味噌汁に入れても、おひたしにかけても、基本的に何にでも胡麻!っていうぐらいでも良いと思います。これから寒くなり、乾燥も厳しくなるので、夜寝る前にハチミツを入れたホット胡麻豆乳を試してみませんか?
 
 
 
六本木店ブログを私、櫻井が書くのは今回が最後です。次回からは日本橋店でブログを続けますので、そちらも読んでくださいね~~

2014/09/22

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