第二回目の今回は、中国医学思想の原点というテーマでお送りいたします。

Forbidden City / IQRemix
「未病を治す」という考えは古代から現代に至るまで中国医学思想の真髄です。
古代医書に「聖人はすでに病んでしまったものを治すのではなく未病を治すものである。つまり病気になってしまってから薬を服んだり、国が乱れてから政治を行うというのは、例えて言うなら喉が渇いてから井戸を掘ったり、戦いが始まってから兵器を製造するようなもので遅すぎる」と説かれています。

Xi'an - 西安 / J_Llanos
聖人とはこれから現われる病が分かり未然に防ぐことができる超能力者のようですね。
中国最古の歴史書、司馬遷の『史記』に古代きっての名医として登場する「扁鵲」(へんじゃく)はまさにそのような人物で描かれています。
後世中国ではとびきりの名医が登場すると扁鵲の再来だと称賛されるほどだそうです。

三千年前の周王朝で「医師」は官職として認められていました。
1.食医(食事療法医)
2.疾医(内科医)
3.瘍医(外科医)
4.獣医
に分けられ中でも食医が最高位、病気が悪化して治療する医者のランクは低かったとか・・
これぞ医食同源!

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