女性ホルモンの影響で発症するため、30~50歳の女性に多く、閉経後の女性にはあまりないのが特徴です。
乳腺症の症状
●乳房の張りや痛み
●可動性のしこり
●乳頭から分泌物が出る
・漿液性・・・水っぽい液体
・乳汁性・・・白っぽい液体
・血性・・・血が混ざっている(まれ)
●月経前に症状がひどくなり、月経が始まると軽減する
乳腺症を中医学的に考えると
①肝気鬱結
乳腺は中医学的にみて五臓六腑のうち「肝」に関わるところです。 肝はホルモンのバランスや自律神経のバランスをとるところで あり、スムーズに流れていることを好みます。 乳腺に症状があるということは肝の経絡(気の流れる道)の流れが悪くなっていると推測されます。強いストレスにさらされると肝気の流れが悪くなり詰まった感じやしこり、張り、痛みなどを生じます。
*また、気の巡りが悪いとオ血(血の巡りが悪い状態)の原因にもなります。
②脾虚痰湿
“脾は生痰の源”と考えます。脂っぽいもの・甘いもの・生もの、これらの摂り過ぎは脾の機能を低下させ水分代謝の低下をまねき、痰湿が生成されやすくなります。痰湿が経絡にはいると硬くしこりの様になったり、気の流れに滞りが出やすくなります。
まとめ
ストレスや感情の乱れは乳腺症だけではなく、様々な症状や病をもたらします。規則正しい生活を送ることやストレスをため過ぎないことは健康を維持するために大切なことです。また、乳腺症は乳がんと似た症状も現れますので、自己判断はせずに定期的に医療機関で検査を受けることをおすすめします。
