前回大好評でした月経周期が早い!! ~タミーの月経講座~
に引き続き、今回は月経周期が遅い人についてです。
今回は月経がくるのが遅い=月経後期(けっけいこうき)についてお話をします!
【月経後期とは 】
正常な月経は25日~35日周期ですね!!
そして、いつもの生理周期より1週間以上伸びてしまう状態のことを
月経後期(げっけいこうき)といいます。
3~5日遅れる程度は月経後期とはいえません。
また、たまに周期が遅れたり、初潮から数か月の場合、更年期による月経の遅れも同様に月経後期には含まれません。
【中医学的には月経後期とは?】
中医学的に「月経先期」の原因は、大まかに4パターンに分けて考えます。
〇血寒(けっかん)タイプ
血寒とは血が冷えていることです。
血が冷えると、血の運行に支障をきたすので滞ります。
原因は
・月経の最中や産後に冷たい食べ物を摂り過ぎ
・寒い空間にいたりして身体を冷やす
などです。
【症状】
・経血量が少ない
・血の色が暗く塊が混じっている
・下腹部が冷えて痛いが温めると楽になる
・四肢が冷える など
〇虚寒(きょかん)タイプ
虚寒は陽虚(ようきょ)タイプともいいます。要するに温める力不足(陽虚、虚寒)の状態のことです。
原因は
・元々、陽虚体質
・病気が慢性化して陽が不足し、内臓が温められなくなり血の生成や運行が失調する。
などです。
【症状】
・経血量は少ない
・経血が淡紅色サラサラしている、塊はない。
・下腹部痛(手で抑えたり、温めると楽)
・疲れやすい
・体が全体的に冷える など
〇血虚(けっきょ)タイプ
血虚とは身体の血が少ない状態のことです。
中医学的に月経は子宮に血が溜まると発生すると考えられていますので、血が少ないと子宮に血が溜まりづらくなり月経が発生するのが遅れることです。
原因は
・慢性の疾患があったり出産や授乳等による長期の血の不足
・不摂生やストレスによる脾(ひ)=胃腸の損傷により血の源が不足
などです。
【症状】
・経血量は少ない
・淡色
・塊はない
・めまい
・視界がかすむ
・動悸
・貧血気味 など
〇気滞(きたい)タイプ
気滞とは、身体の気のめぐりを調節する肝(自律神経を司る)の機能が失調して、気の流れが悪くなっている状態です。
原因は
・主にストレスがかかりすぎや睡眠不足、目の使いすぎ
などです。
【症状】
・経血量は少ない、暗い色、塊が混ざる
・下腹部が張る
・胸部や腹部の両サイドの腫痛
・乳房の腫痛 など
などに分けられます。
前回書きました月経先期と同様に実際には上記だけでは正確な判断は難しいですので、月経について気になっている方は薬局にてご相談くださいね。