とても暑い夏でしたね。
やっと気温が下がりはじめ、夜には虫の声も聞こえてきました。
百合子先生こと加藤百合子です。
さて、月経前のお話、第3回目はむくみです。
“むくみ”は、浮腫と漢字で書きますが、
文字通りに、体の表面状がふくれる、腫れることを表現しています。
“ふくれる・腫れること”は、感覚だけでなく、実際に鏡で気づくように体表が変化しています。
ふくれている正体は水分です。
西洋医学で説明すると、血管の外に移動した水分で、血管内から正常に排泄できなくなっている状態ということになります。
中医学で説明すると、臓や腑で処理できず、余った叉は溢れた水であり、水湿といいます。

浮腫を月経前に生じる方がいらっしゃいます。
”手がむくんでにぎれません”
”顔が今日は腫れてます”
”足がむくんで、靴が入りにくいんです”
など・・・
こういう方の中に、
*日頃よりお腹がすいてもたくさん食べれない
*たくさん食べれるけど消化が悪い
*お腹が張る
という胃腸の働きが弱い方がいらっしゃいます。

中医学では、胃腸も含めた処理が弱い、すなわち脾気が不足しているということになります。
月経前は子宮に血液がたまって、血行がスムーズになりにくいので、
それに、気が足りない場合、臓腑の処理も弱い状態が加わり、水湿がたまりやすくなり、
浮腫となります。
今年は、湿度の高い梅雨が長く、エアコンの除湿の使用に伴い体も冷えやすく、
気温が極端に上がってからの夏は、冷房に入っている時間が例年より長くなっていましたね。
月経前の浮腫がいつもより早く出たり、重く出る方が多かったように思われます。
このまま夏が終息に向かい、早く乾燥する秋が訪れると良いですね。