こんにちは。みっぽこと車田光穂です。
3月に入ると、そろそろ菫(すみれ)の季節となります。菫は、神経疲労や、怒り・不安といった感情を落ち着かせてくれます。
精油は、花からはごく少量しか取れず、とても希少価値の高いものになります。バイオレットリーフといって、葉から抽出した精油が、花ほど高価ではなく一般的です。
菫は、生薬で使うものはノジスミレという種類の菫で、紫花地丁(しかじちょう)と呼ばれます。性味は苦・辛、寒。帰経は心・肝。清熱解毒、涼血消腫。腫れ物に使われることが多く、炎症を鎮める働きがあります。精神面においても、怒り(精神の火)を鎮めてくれます。
イスクラではおなじみ、五涼華という商品に入っています。ニキビや皮膚の炎症に使います。香りは花らしく甘やかですが、花びらはかじると苦いんです。その苦味が、火毒を取る力となります。
舌で味わう菫としては、「パルフェ・タムール」という名のリキュールがあります。フランス語で「完全な愛」という意味です。結婚式の最初の乾杯で飲まれることでも有名で、愛を深めると言われています。
香りとしても、ローズやジャスミンほどこってりした感じはなく、ネロリほどありふれていなく、清楚。花もひっそりと咲くイメージがありますが、香りの質も、ひっそりした感じがあります。春の菫を、ぜひ五感で感じてみてくださいね。
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中医アロマ #10
2020/03/15