イスクラ薬局(東京)

ブログ日記 | イスクラ薬局 六本木店BLOG

ブログ日記BLOG

古代中国人の香水とは…? / 車田 光穂

こんにちは。車田です。

梅雨~夏にかけては匂いがこもるため、普段よりもいろいろなものの匂いを感じやすくなりますね。
この時期によく使われる漢方薬の一つに、勝湿顆粒というものがあります。もともとの方剤名は藿香正気散(かっこうしょうきさん)に使われている藿香(かっこう)は、精油ではパチュリというもので、香水のベースノートによく使われます。他の香りの保留剤にもなるので、最後まで香ってることが多いです。

古代中国でも、人々は香を焚き、香水のように自身に香りづけしておりました。今回は、生薬としても使われるものの中で、どんなもので香り付けしていたかをご紹介したいと思います。

【沈香】
ジンチョウゲ科の常緑高木。温性で芳香辛散薬。
行気止痛、温中止嘔、温腎納気、降逆平喘。


=========================================================

【丁香】
丁子、クローブです。ヨーロッパでも魔除けに使われます。温性。
温中降逆、下気止痛、温腎助陽。


=========================================================


【麝香】
ムスクです。温性。開竅薬の一つ。
開竅醒神、通経達絡、活血消腫・止痛。


=========================================================

【藿香】
精油ではパチュリ。
胃腸の余分な湿を取り除く生薬として、梅雨時期によく使われます。芳香化湿薬。


=========================================================


【乳香】
精油ではフランキンセンスです。温性。
活血止血、消腫生肌、伸筋活絡。



=========================================================


【安息香】
精油ではベンゾインというもので、甘くバニラのような香りが特徴的です。温性。
闢穢開竅、行気活血。


=========================================================


【蘇合香】
精油ではスチラックスです。温性。
開竅醒神、豁痰闢穢、温通止痛。


2021/07/17

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売