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血のお話⑦ 目を使うと血を消耗する / 矢留 江里子

こんにちは。矢留です。

目を酷使すると「血」が減る?

コロナ禍にあり、仕事での在宅ワークや、PC作業、スマホ、TV配信画像、子供のゲーム…

目を使うこと、多くなっていませんか?

目がだるい、ショボショボする、ボンヤリする、疲れる、痛い、眩しい、目眩、頭痛などの症状は目の酷使が原因となることがあり、
症状があって眼科で検査を受けても異常なく、薬の投薬もないまま、目薬をさしているがすっきりしないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。



中医学でいうと「目」は「肝(かん)」ととても深い関係にあります。
「肝」には「血(けつ)」が貯蔵されています。
「血」の働きは、全身に潤いと栄養を与え、精神活動を支えます。
「肝」に貯蔵されている「血」は「心(しん)」のポンプで全身に送り出されます。
「血」が全身にくまなく送り届けられることによって体が潤い栄養され、疲れもなく精神的にも元気に動き回ることができるのです。

「心は血脈を主る」
「血」を送り出す「心」は脈とともに脈管中の血液も管理しています。
「心血」が不足して血の滋養を得られなければ「目」は乾燥してショボショボし、視力は減退することになります。

「肝は目に開竅する」
「目」は「肝」の経絡が外に通じる竅であり、肝の経絡は目の周囲をめぐって体表にある目につながります。目の症状がある場合、まずは肝にめがけて処方を組むことが多くあります。
「肝」は貯蔵している「血」の栄養を受け、目は色や形を識別し、物を見ることができる。
「肝血」が不足すると、目に栄養が行き届かず、視力が衰え、白内障や夜盲症などの症状につながることもあります。

「肝は疏泄を主る」
「肝」は「気」の流れを整える働きがあります。
「気」は「血」を推し動かし、「血」とともに体内をめぐって体の隅々まで栄養を届けます。
「肝」の疏泄機能が失調し停滞すると、熱がこもり、「肝」の陰血を消耗、すると目の充血や涙目、目痛などの症状が現れることに繋がります。



中医学の考え方では、「肝」に貯蔵されている「血」によって「目」は潤いを保ち栄養されている、ということがおわかりいただけたでしょうか。

目の健康が気になる方、養生されてみてくださいね。

2021/10/16

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