春になり、日ごとに気温も落ち着いてきました。ご体調はいかがですか?

婦人のお話第4回目は、月経の期間についてです。
実際に月経が始まって終わるまでの期間のことを経期といいます。
経期は、3~7日間と言われます。
お気づきになられましたでしょうか。
3日間の方もいれば、7日間の方もいらっしゃるので、
経期は、非常に個人差があります。
また、女性に取って、毎月一定の経期が望ましいのですが、
月毎や年齢に応じて変化しますので、
その変化も個人差があります。
個人差があるために、一般的な定義は難しいのですが、
経期が長くなる場合についてお話します。

出血が7日間以上続いてしまう状態を「経期延長」といいます。
「経期延長」の状態は、少量の出血がだらだらと続いています。
たまたま今月だけ経期が長い場合は、それほど体調に響きませんが、
これが数ヶ月続いてくると、
口が渇いたり、
手足に灼熱感などを感じるようになります。
中医学では陰虚という状況です。
体の血液部分を含めた体液が時間をかけて不足しすぎています。
体に熱感をもち、婦人科系の経脈がみだれ、
出血を安定に保てなくなります。
女性にとって、月経が長くなることは、とても不快ですね。
また、血液が少量でも長い期間の出血は、体が疲れやすくなります。
女性にとって、月経は安定していて、
できれば短い方が良いと思う方が多いのではないでしょうか。

経期延長が数ヶ月続くときは、一度、出血が長い原因を婦人科でも
診てもらいましょう。
冬の間に減ってしまった水分摂取をだんだん増やしていきましょう。
寝不足ぎみの方は、早めに就寝するようにしましょう。