空が高く、過ごしやすい季節になりました。秋になると、野菜、果物、木の実やきのこ・・・
おいしい食材が多くなります。
これらの食材をみると、私は豆腐とあえる白和えを作りたくなります。
豆腐は、スーパーマーケットで普通に購入できる食材ですが、江戸時代の初期は将軍しか日常に食べれず、庶民はお祝いなど特別の日にしか食べれなかったそうです。
きのこは、年中、購入することができますが、実は秋の食べ物の代表です。それは、きのこの寄生する木が夏に栄養を多くとることで、秋に収穫する天然のきのこはおいしさが増すそうです。
秋は冬に向けて体を整える時期であり、中医学では季節の特徴は乾燥の燥になります。
消化の機能を良くし、食事から体を潤す成分を取り入れ養うことが望ましいのです。
このことを中医学では“気と陰液を補う”と言います。
きのこも豆腐も気と陰液を補う食材になり、一緒に取り入れることはおすすめです。

オオワライタケという笑いキノコを題材にした落語があります。
笑ったことのない仏頂が笑い茸の煎じたものを飲みます。
フフ、笑ってないよと言いながら、
「フフフフ、ワハハハ。。。」
と笑いが止まらなくなり、そのうちに笑う門福来たり、と村中や天からお金が集まるようになります。お金が少なくなった者達は困って天に相談し、お月様に笑ってもらいます。
お金が元に戻ろうとすると、仏頂は言います。
「あれは、空笑いだよ!」