前回は妊娠中の体について、つわりのお話を通じて、ご紹介しました。
今回の ”婦人のお話” は 出産後に生じる “うでの痛み”
です。

生まれてきた赤ちゃんは、とてもかわいいですね。
赤ちゃんは首がすわっていないので、
お母さんは、首と頭をサポートしながら抱っこをしなければ
なりません。
おむつ替え、授乳、寝かしつけ。。。
世話をする状況はたくさんあり、
その度に、お母さんはこのいつもと違う体勢をとることになります。
ですから、産後一ヶ月過ぎる頃には、抱っこをすると、お母さんは
眉がゆがんできます。
眉のゆがみ・・・
それは、手首、腕の痛みです。
腕も肩も、 ガチガチ ** カチンカチン ** にこわばり、
痛 ― い ! と悲鳴をあげることになります。

痛みがあると、お母さんは抱っこの姿勢が変わるので、
赤ちゃんとしては居心地が悪くなり、泣き出し、
ぐずるようになります。
お母さんは、せっかく覚えた授乳も、不機嫌な赤ちゃんに、
気持ちがげんなりしてしまいますね。
お父さんはどうでしょうか?
抱っこしている期間は、最終的にお母さんより長くなりますが、
腰痛はあるかもしれませんが、手首が痛いというのはあまり聞きま
せんね。
お父さんは世話の回数が少ないでしょ!
なんて言うお母さんの声が聞こえてきそうです(笑)。
これは、男性女性の体の構造の違いにあります。
男性は筋肉や腱が男性ホルモンのおかげで頑丈です。
女性は、妊娠中も、授乳中も、ホルモン量が正常でないので、
腱をカバーしている部分や神経の周りの膜が腫れやすくなります。
それに、産後の抱える体勢やその頻度の多さも、腫れを助長させ
ることになります。
どうしたら、女性の正常でないホルモン状態をカバーできるので
しょう・・・

答えは妊娠中から始まります。
前回お話しましたように、妊娠中に取り入れたお食事と体の成分
バランスが産後の体調に関与してきます。
出産後に負けない筋肉や腱を用意しておくために、
妊娠中後半は栄養バランスに気を使い、
体調が良いときはなるべく無理のない程度で体を動かしましょう。
太りすぎないように、やせすぎないように、脂肪を増やさないよう
に。。。
そうは言っても、出産後まできてしまったら、
赤ちゃんがヨチヨチ歩くまでは抱っこが必衰ですから、
赤ちゃんの世話と家事以外は、
スマホやパソコンなどの時間を減らして、
早めから、手首を休めてケアしましょう。
産後のお母さんは、食事の機会が少なく、簡単になりがちですね。
炭水化物(主食)・タンパク質・野菜(副菜)を多く、
工夫の食事を頑張りましょう。