こんにちは 加藤百合子です。
台風1号など、今年は気圧の変動が大きいようですが、皆様、頭痛は辛くないですか?
気象病という言葉ができるくらいに、気圧と頭痛の関連性はメディアに取り上げられ、皆様もご存じかと思います。
今回は、月経が始まってから痛む頭痛についてお話ししたいと思います。
月経は、平均の月出血量40ml前後、多くても140mlくらいがあるようです。血液1ml中に鉄0.5mg含むと言われているので、簡易な計算でも、月に平均鉄20mg失うことになります。国民健康栄養調査によると一般に食品中の1日の鉄摂取量は平均7.6mgと報告があるので、月経中は、鉄が非常に少なくなり、女性なら誰もが貧血状況ということになります。
東洋医学では、もともと体質的に血が不足していることを血虚と表現します。血虚の方の月経中は、さらに血不足になり、体からの鉄の不足も進みます。その状況は、臓器、血管や神経への栄養不足を起こし、頭痛が生じると考えられています。月経が始まってから頭痛がでてくる方も、血不足も原因になります。血虚という状況は、長く病気を患っていたり、出血をしている病気であったり、食事から体質的に血になる栄養分を取り入れることが弱いことから徐々に作られていきます。
病気による方は西洋医学的な治療がまず第一歩ですが、生活の中でも食事の取り方に工夫することが重要になります。病気の方も血虚の方も頭痛の予防対策として、月経が始まったら、鉄の多い食材を選び、平常より少し多めに食事量を取ることをお勧めします。
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月経と頭痛/加藤百合子
2024/07/16