以前は興味がなかったものに関心を示すようになることがありますが、私にとってガーデニングがそれです。
植物が大好きな母は、季節ごとに様々な植物を植え、それらを料理にも活用してくれていましたが、実家に住んでいる時にはほとんど関心がなく、植物に対する知識も乏しいものでした。
ですがここ数年、リビングに飾る花を欠かすと物足りなさを感じる様になり、昨年からはハーブを栽培し、実のなる植物を育ててみたいとまで思うようになりました。
中医学の考えは整体観念*から始まり、自然とのつながりを重視します。
*整体観念:人体内部の統一性と、人体と自然界との相互関係のこと。
季節の移ろいに合わせて変化する植物たちを見ていると、自宅にいながら自然を感じることができます。
そして、今年はハーブに加え、ミニトマトやピーマンなど実のなる植物を中心に栽培し始め、その場で収穫して食べる喜びを知りました。
これからは、薬膳やガーデニング、それらの食材を使ったレシピなどを皆様にご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、ミニトマトです。
薬膳的効能
トマトは、潤いを生み、渇きを止めてくれます。
また、夏の暑さによる熱を冷まし、食欲を高めてくれます。旬は6月~8月で、高温多湿で食欲が低下しがちなこれからの時期におすすめの食材です。
ミニトマトと普通のトマトの薬膳的な効能は一緒ですが、栄養価の点では、ミニトマトの方がより栄養が凝縮されており栄養価が高いとされています。
コンパニオンプランツ
近くで栽培すると互いによい影響を与え合う植物のことをコンパニオンプランツといいます。
コンパニオンプランツを取り入れると、生育促進、虫よけ、病気の予防、空間の利用といった効果が期待できるため、近年では家庭菜園でも活用する方が増えています。
ミニトマトのコンパニオンプランツとしてよくあげられるのがバジルです。
バジル独特の香りでトマトに害虫を寄せ付けないことに加えて、水分を好むバジルが土の水分量を適度な状態にしてくれるため、水分が少ないと甘みが増すトマトとはとても相性が良いとされています。
ミニトマトとバジルと卵のスープ
栽培だけでなく、料理でも相性ピッタリなトマトとバジルを使った簡単レシピをご紹介します。
消化を助けてデトックス効果もあるバジルと気血を補ってくれる卵を加えることで、食欲がないときでも食べやすく、栄養を補えます。
抗酸化作用がありトマトに含まれていることで有名なリコピンは、熱に強く、脂溶性のため、油を使って加熱調理することでより効果的に摂取できますよ。
<材料(2人分)>
・水 500mL
・ミニトマト15-20個程またはトマト1個
・バジル 10枚
・卵 2個
・コンソメ顆粒1本
・オリーブオイル少々
・塩コショウ少々
<作り方>
鍋に水、コンソメを加えひと煮立ちさせ、ミニトマトとオリーブオイルを加え再び煮立ったら、溶いた卵を加えます。
最後に塩コショウを加え、バジルを乗せて完成です。