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夏に負けるな!肌食養生のお話 その①紫外線と肌に悪い食べ物のお話

こんにちは。店長の櫻井です。 毎年のことですが、眩しいほど太陽がじりじりと照り付けるくせに、湿度も高い8月過ぎのこの暑さには本当にやられますね。こんな時は海に行って、かき氷でも食べたいところですが、そうは簡単にいかないのが大人のつらいところです。皆様の夏はいかがでしょうか。
 
これだけ暑い日が続くと、お肌への負担も気になってまいります。「夏になると肌トラブルが出やすい!」っという方も多いのでは無いでしょうか。実際に薬局でもアトピーやニキビ、湿疹やあせも等、肌トラブルによる相談はこの時期とても多くなります。強い紫外線、汗による刺激、そしてこの暑さと肌にとってはとてもつらく負担のかかる季節です。しかも、今対策を怠っていると、秋に肌トラブルを起こしてしまいます。
今日は実際にトラブルが起きてしまっている方はもちろん、予防のためにも、そして美肌をキープするためにも大切な活性酸素、紫外線、そしてその対策についてのお話を前半と後半に分けてしてみます。前半は肌にトラブルが起こる仕組みと、避けたい食品類のお話を、後半は肌に疲れを残さないために是非摂りたい食品のお話です。
 

Lifeguards
Lifeguards / Scott Ableman




肌トラブルと活性酸素


夏場の肌トラブルの一番の敵はもちろん紫外線です。紫外線を浴びると肌細胞の中に活性酸素が生まれます。活性酸素は皆さんご存知の通りの悪者です。肌細胞を傷つけ、コラーゲンの分泌を低下させます。肌の弾力性が低下させて、たるみやシワをできやすくします。さらに新陳代謝を低下させ、ニキビや吹き出物、湿疹などを治りくくします。
また、活性酸素の発生以外にも紫外線は肌にとっては良くない作用を持っています。紫外線は、肌が黒くなったり、シミやそばかすの原因となるメラノサイトという細胞を増やしたり、色の濃いメラニン色素を作らせたりします。
 
 
活性酸素というのは、細胞が活動する限り発生する厄介なものです。ちょうど私たちが活動すれば二酸化炭素を発生してしまうようなものです。ただ考えたりして脳が活動するだけでも活性酸素は生まれます。生まれた活性酸素は体内でいろんな悪さをするのですが、活性酸素が増え続けると大変なことになるので、人体にはちゃんと活性酸素から身を守るため、活性酸素を分解する力が備わっています。これが体内に存在する抗酸化酵素です。肌対策で大事になるのがこの抗酸化酵素をどんどん働かせることです。 そこで重要になるのが、ミネラルです。抗酸化酵素は亜鉛セレンなどの微量元素(ミネラル)があって初めて動き出します。ミネラルは人の体の中では作り出せないので、ミネラルを含んだ食品を食べることが、抗酸化酵素を活性化させ、お肌を守る鍵になります。
その他にも体外から摂れるもので、この活性酸素から守ってくれるものがあります。それが、ビタミンCやビタミンE、そしてβカロチンなどの抗酸化物質です。
なので、紫外線による肌へのダメージを最小限に食い止めるには、第一に日焼け止めなどで紫外線をブロックすること第二に活性酸素を分解することの二つが鍵です。日焼け止めを塗る事ももちろん大切ですが、『食べる日焼け止め』と言われる、ビタミンC、ビタミンE、βカロチンなどの抗酸化物質や、活性酸素分解酵素を動かす、必須ミネラルのセレン銅、亜鉛をしっかり食べることが大切です。これらが紫外線により作られる活性酸素をやっつけてくれて、お肌の老化やトラブル悪化に歯止めをかけてくれます。


Peace
Peace / Alyssa L. Miller


 

中医学的肌養生


中医学的に見ると、夏は暑さによる熱が体内にこもりやすく、元々熱がトラブルの原因となっている湿疹やアトピー性皮膚炎、ニキビなどが悪化しやすい環境が整っています。さらにこの暑さは、肌にとってとても重要な質の良い睡眠を奪い、発汗で熱を押さえる潤いを損ない、さらにエアコンで血流を悪くして老廃物の回収も悪くして、肌の状態をさらに悪化させてしまいます。 また、肌を元気に保つには、栄養に富み、サラサラとよどみなく流れる血が十分にあることが大切ですが、高い湿度や気温、そしてそれに伴う冷たい飲食物の増加は胃腸を弱らせ、血の生産能力を著しく低下させます。さらに、汗は血とその源を同じくしているため、発汗が増える夏場は血の消耗も激しくなり、肌にとっては二重にも三重にも苦しい季節です。
また、お肌の状態と食生活に密接な関係があります。下記のものの食べ過ぎには注意しましょう。

甘いもの:チョコレートやケーキなど


油ものや肉類:とんかつ、てんぷらなど


香辛料の多いもの:キムチ、カレーライスなど


加工食品:ポテトチップス、ファストフード、インスタントフード、スナック菓子など


生もの:サラダ、刺身など


冷たいもの:アイスクリーム、ジュース、ビール、かき氷など


その他体質に合わせて:牛乳、コーヒー、アルコール、そばなど



肌トラブルを誘発する「発物」


また中医学では、古来から肌トラブルを発症させる食べ物を「発物(はつもの)」といって注意しています。


☆発物とは、、、
食べると皮膚の症状を発生または悪化させるものとして、古来中国で皮膚病の禁忌となっている食べ物の事。
現代の化学添加物も皮膚病を悪化させる性質があるので発物に属しています。
発物による病気の特徴として、発熱、かゆみ、ただれ、のどの痛み、痰、脹痛(張って痛む)、便秘、下痢などです。

☆発物の例☆


動物性のタンパク質 魚介類、牛肉、羊肉、あひる、カモ肉、牛乳、卵など


野菜・穀物類 ねぎ、たまねぎ、とうがらし、こしょう、セロリ、大豆、そら豆などの一部の豆類、そば、小麦など


くだもの: バナナ、パイナップル、マンゴー、柑橘類、銀杏、パパイヤなど


 
 
 
夏場に起こる肌トラブルを回避し、秋にも肌トラブルを持ちこさないためには、日焼け止めなどで対策するほか、ビタミンC、E、βカロチンやセレン、銅、亜鉛などの微量元素が豊富で、体の余分な熱を取り、胃腸を元気にしてくれる食べ物をしっかりとることが大切です。
 
その②では、お肌を守る食品のお話をします その②へ⇒

2014/08/22

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