
こんにちは。車田です。
「冬至の七草」というのをご存知でしょうか?きっとご存じの方も多いと思いますが、内容は…
・南京(なんきん=かぼちゃ)
・蓮根(れんこん)
・人参(にんじん)
・銀杏(ぎんなん)
・金柑(きんかん)
・寒天(かんてん)
・饂飩(うんどん=うどん)
ご覧の通り、「ん」のつくものを食べるのです。この、「ん」は発音すると「運(ぅん)」に聞こえる(…?)ため、食べて運を呼び込もうとしたのだそうです。
ではなぜ、冬至にそれを食べるのでしょうか…。
冬至は、一年で最も昼の時間が短くなります。つまり陰が極まったタイミング。つまり、これからどんどん陽が強まっていく、「上がるしかない」タイミングなのです。これを「一陽来復(いちようらいふく=陰極まって一陽が生ずる)」と言い、悪いことが続いたあと幸運に向かうことを表します。
このことから「ん」がつく食べ物を食べる理由には、先程の発音以外に、「いろはにほへと…」の最後が「ん」なので、また初めに戻る=一陽来復に通じるという謂れもあるそうです。
この自然界において、同じ状態が続くということは物理的に難しく、変化するのは当たり前のことではありますが、少しでも幸先良いスタートとなるように、この上がり始めるときに験を担ごうというわけですね。(ちなみに、今年の冬至は12/22です。)

もともとかぼちゃは夏の野菜ですが、保存がきくため、江戸時代には、冬に食料が不足したときに重宝したそうです。栄養価も高く、優秀な野菜ですね。うどんやほうとうなどと一緒に煮込んで食べれば、寒さで縮こまった体をほぐし、活力を与えてくれることでしょう。お鍋にも◎
「ん」がつけば良いのかと、プッチンプリンとか、ポテチのコンソメパンチ味とかそういうのはお控えくださいね♥