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屠蘇散(とそさん)の歴史 / 車田 光穂
明けましておめでとうございます。
本年も、皆さまにとって健やかなる一年となりますように。
お正月といえばお屠蘇です。元旦から正月三が日は神社でもお屠蘇を配っているところがいくつかありますよね。正月にお屠蘇を飲む習慣は、そもそも中国から伝わった文化です。
屠蘇とは「邪気を屠(ほふ)り、心身を蘇(よみがえ)らせる」ところから名付けられたそうです。
「悪鬼・疫病を治し、邪気・毒気を払うとされて、一人でこれを飲めば一家に疫なく、一家でこれを飲めば一里に疫なし、元旦にこれを飲めば一年間病気にかからない」と信じられてきました。
一般的な処方内容は、
・オケラの根(白朮/びゃくじゅつ)
・サンショウの実(蜀椒/しょくしょう)
・ボウフウの根(防風/ぼうふう)
・キキョウの根(桔梗/ききょう)
・ニッケイの樹皮(桂皮/けいひ)
・ミカンの皮(陳皮/ちんぴ)
など、身体を温めたり、胃腸の働きを助けたり、風邪の予防に効果的といわれる生薬を含んでいます。
もともと、薬のトリカブトの根(烏頭)や下剤のダイオウ(大黄)なども加えていたようですが、現在の処方には激しい作用の生薬は含まれていません。
相変わらずコロナが続いておりますが、この新しい年は皆さまが健康に過ごせますよう、スタッフ一同精一杯お手伝いさせていただきます。健康で元気な一年となりますように★
2022/01/01