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銀舎利・もう一度見直したいお米のお話

なぜか最近朝が起きるのがつらい櫻井です。どうもこんにちは。夏の疲れがたまっているのでしょうか。
 
先日、本を読んでいてふと目に留まった文字がありました。それは、「銀舎利」。「ぎんしゃり」とよみます。お寿司を握るあの酢飯ではなく、おそろいの青いスーツがトレードマークの漫才師でもなく、お骨のことです。
 


 
舎利(しゃり)とは、昨日のお話の続きではありませんが、仏教用語で「仏舎利(ぶっしゃり)」のことをさします。「仏舎利」とは、仏陀、お釈迦様のお骨のことです。なぜ舎利が、米のことになったのかというと、説は複数あるのですが、一説ではお釈迦様が無くなった時に骨を焼いたら小さく砕けたそうで、その小さく砕けた骨の白い色と形が、米に似ていたためといわれています。もう一説は、骨はやがて土となり、土は穀物を実らせるとても尊いもの。この日本でも米は主食で同じように尊いものとして考えられていたためと言われています。
確かに、米をこぼしたり、粗末にあつかったりするとおばあちゃんが、「ほとけさんの罰が当たるよ!」と言っていたのを思い出します。同じく祖母は、「米という字は「八十八」と書いて、八十八の手間がかかっているんやで。一所懸命つくってはる人のことを考えたら一粒も無駄にできひん。」と言っていました。米は尊いもの。私の記憶の中にもそんな実感があります。
 


 
中医学で米は「粳米(こうべい)」と言って生薬の一つです。主に胃腸薬として使われます。
薬性は平性で、寒熱は関係なく、胃腸を養い、元気の素をつくりだすほか、イライラを和らげる作用もあります。体力消耗時におすすめです。特に下痢など脱水症状が気になるときには重湯やおかゆにして少量の塩と一緒にとることをお勧めします。
 


rice porridge / おかゆ / Kanko*


 
朝食に米を食べるのは、朝から体に吸収しやすいエネルギーと潤いを与え、胃腸を養うことが出来ます。中国ではよく朝食でおかゆが食べられます。白米より、形の崩れたおかゆは消化に良く、胃腸にやさしいので、まだ胃腸機能が動き出して間もない朝食にぴったりです。日本でもカゼを引いたときや、体調がすぐれないときにはよくおかゆが食べられていますね。私の実家でも熱を出した時に母が作ってくれたのを思い出します。
おかゆの中に野菜や少量の海産物、お肉などをその日の体調、季節に合わせていれることで、とても優れた養生食となります。この時期、秋の入り口は、秋冬の乾燥に備えたい時期なので、小松菜、白菜、アスパラガス、百合根、白きくらげ、チーズ、豆乳、ゴマ(黒白)、松の実、 ひまわりの種、鶏卵、うずらの卵、豚肉、ホタテ(干し貝柱)、赤貝、牡蠣、枸杞子(クコの実)等を少量加えると、身体を潤してくれ、おすすめです。ホタテの貝柱なんておかゆに合いますね。白菜も少し入ってるともっと良いですね。味噌を少し入れると、お米の食物繊維とともに乳酸菌もとれますので、お通じにも良いですね。病中だけでなく、体力消耗時から、普段の健康食としておかゆをとりいれてみてはいかがでしょうか。
 
食のブログを書くと、毎度食べたくなります。今回もやっぱりおかゆが食べたくなりました。今週末は台風で雨も強そうなので、朝からゆっくりおかゆでも作ることにします。

2013/08/30

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