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季節の薬膳・養生法 の記事一覧

春と龍と雷のおはなし/ 車田 光穂

こんにちは!車田です。

3月末~4/3頃までのことを、日本の七十二候では「雷乃声を発す」といいます。
春に鳴る雷を「春雷」とよびますが、特に初めて鳴る春雷を「初雷」、あるいは冬ごもりの虫を起こす「虫出しの雷」とも言います。

春から夏にかけては、稲が実る時期です。昔から、この間に雷がよく鳴る年は豊作だとされており(放
電した水は肥料となる窒素を多く含むため、よく育つのだということです)、そこから稲妻とよばれるようになったそうです。

中国の易経では、「震」という掛に属するものです。他に動物では「龍」、臓器では「肝」も「震」に属します。

春は肝が弱る季節ですが、中医学の世界でも、春先、肝の陽気のコントロールができなってしまっている状態は雷に例えられます。肝は自律神経と関係が深いため、ストレスから所構わず雷を落としてしまいそうなときは、特に今は春だからだと、春のせいにしてください。

発散の季節でもあるので、そのエネルギーを、何か他のことで放電できたらよいですね。

また、更年期の症状は「肝腎陰虚」という証が立つことが多いのですが、これは水を司る腎の陰が不足して肝の陽気が暴走してしまう状態です。

龍は池の中でおとなしくしていればよいのですが池の水が干上がってしまうと姿を表し、暴れ始めるのだ、と例えられることもあります。龍の暴走と雷が両方起こったら、大変な事態ですが、雨が降ってくれれば、また池に水が満ち、龍はおとなしくなることでしょう。循環です。心にも体にも適度な潤いが大切ですね。

春は、のんびりゆったり、放電が必要なら、小出しにして上手にバランスをとってみてください。

2021/04/09

~逍遥~つれづれ中医学③ 新型コロナというストレッサー/鮎澤 婦佐江

新型コロナというストレッサー
(ストレス反応を起こさせる刺激)

最近、普段アルコールを嗜むことのない私ですが、
食事時シードルをいただくようになりました。
その一口で気分がサッパリします。

4月現在もなお感染拡大しているCOVID-19(新型コロナウイルス)というストレッサー。
このストレッサーは、長く慣れ親しんだ生活環境を変容させ、精神的不調というストレス反応をもたらしています。

メディアで目にするコロナうつ、テレワークうつ!ストレッサーの影響で、自律神経のバランスを乱しココロと身体に悪影響をもたらします。

ココロの不調を感じる時(初期)
【精神的】
・憂うつ感
・落ち込み
・ため息が多い
・怒りっぽい
・涙がでる
・仕事に行きたくない
・人に会いたくない
・やる気がでない
・不安感

【身体的】
・胸苦しい
・動悸
・喉がつまる
・頭痛
・蕁麻疹
・不眠或いは過眠
・微熱或いは発熱

中医学では、うつの症状は主に「気」の停滞によって起ると考えられ、また精神状態と深く関わる「心(しん)」の不調も要因となります。

料理や運動などの気晴らしの行動、自分の感情を誰かに話したり、周りに力を借りる(例カウンセリング)ことも大切。そして情報過多は避けたいですね。

香りと辛味でストレス発散☆
・ミント
・コリアンダー
・ジャスミン
・柑橘類
・三つ葉
・酢
・カモミール

アルコールは、ほどほどに (^_-)

 

つれづれ中医学①
つれづれ中医学②

2021/03/26

わんこと暮らしの養生 #1/矢留 江里子

こんにちは。矢留です。

4歳になるヨークシャテリアは我が家の三男坊です。

ペットは家族の一員。いつまでも元気でいてほしいと願います。
健康管理は人と一緒、食事に運動、そしてコミニュケーション。
でも食事って?フードだけでいいの?
ペットのためにできることは?なにをしてあげられるのかな?おやつはあげたほうがいいの?何をどのくらい?

色々と迷うことはありませんか。

もっと知りたくて犬の手作り食・ホリスティック栄養学を学びました。
今回は実践していることをご紹介します。

いつものフードにプラスオン!
モミジ(鶏の足)のスープ!

モミジは、鶏の足(指?)の部位です。
関節が集合しているところですから、コラーゲンやカルシウムが豊富に含まれ、
とったスープはプルップル♪

○関節、靭帯、腱の健康に
○骨の健康と成長・再生に
○胃腸をいたわる作用
○皮膚と被毛の健康
○リラックス作用
○デトックス作用
○食欲増進

関節の悩みには関節を!!昔からある民間療法でもあるようです。
人にももちろん良いのでスープはぜひ人間とシェアしてください。
人が食べる場合は、塩、コショウ、ネギを加えるだけでも美味しいです。
お味噌汁、スープ、シチュー、麺類ももちろん。
小さいお子様の筋骨強化、アンチエイジング、乾燥、美肌におすすめです。

そして愛犬には煮込んだ後の、骨も与えます。
一日かけて煮込んだ鶏の足は崩れるくらいホロホロとなり食べられます。
目をキラキラさせ、美味しそうに食べる姿を見るとこちらも嬉しくなります。
ただカルシウムも摂りすぎると便が白っぽくなったりしてきます。
食べる量は体重に合わせ、便の様子を見ながら調整してみてください。

○毛艶がよくなり
○毛量が増え
○食欲不振(フードの食いつきが良いです)
○病中病後
○水分補給(水を飲む量も減りました)

・・・作り方・・・

①モミジ(鶏の足)を熱湯で湯がき、その後きれいに洗います

②家にある一番大きな鍋に、水を7~8分目入れ、きれいに洗ったモミジを丸一日 24時間かけてコトコト煮るだけです。
★カルシウムを溶け出しやすくするため、お酢を少々小さじ1~2入れます。

③12時間ほど煮混んだ時点でスープは使い始められます。
★水を変えて2番だしを取るとよいです。

スープもガラも3日分は冷蔵保存にし、残りは小分けして冷凍にしておくと使いやすいです。

乾燥の季節は特にオススメ、膝や関節が気になる方も常備したいスープです。

2021/02/20

~逍遥~つれづれ中医学② コロナ舌/鮎澤 婦佐江

こんにちは。鮎澤です。

ANNnewsから ======================================================

「新型コロナが引き起こす身体の異常が次々発覚(2021年1月28日)」
の報道から感染初期の兆候として「コロナ舌」が紹介されました。
一般に見られる雑病の寒湿の舌象でなく、穢濁舌と言われており、内容を
簡単にながします。

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魔高一尺、道高一丈(魔物が一尺高くなれば、道が一丈高くなる)

スペインの研究チームが、新コロナの感染初期の兆候に「コロナ舌」
報告書にまとめました。
舌が腫れる、歯形が付いてしまうほどで、味覚を失うといいます。

中医学は、幾千年も前から急性の伝染病(瘟疫)と闘い、多くの経験によって治療を模索し、学問を形作ってきました。

「瘟疫論」のなかで、「重篤な疫病は、数百年来、稀にしか見られず、例年見られる疫病と同列には論じられない」と書かれています。

新型コロナ(COVID-19)は、風、熱、湿、穢(穢濁(わいだく))、燥、瘀、虚などの複数の邪気が一体となり、複雑な病理形態を成しています。

疫病の特徴は、よく穢濁(汚れ濁っているもの)を兼ね、穢濁の気は舌苔に現れるといいます。
穢濁の気とは、全身の気機の代謝の停滞によってできた病理産物ともいえます。
そのため瘟疫病では、舌診を重視し、邪氣の強弱、病勢の深さ、疾病の部位などを細かく観察していきます。

粉が積もったような(積粉状)穢濁の舌は、邪熱が濁によって閉じ込められていると考えます。

COVID-19は、口や鼻から侵入し、肺系に留まり毒力を増し、肺部や脾胃(消化器系)を傷つけていきます。

NO1(つれづれ中医学①)で述べた「正気(せいき)」「衛(え)気(き)」は、目には見えませんがウイルスや病が侵入しないように身体を守り、初期には撃退、病後の体力回復と身体を元気に保つ大切な役割を担っています。

【予防の鍵】
「気」は「肺」「脾胃 消化器系」の充実から生まれます。

つれづれ中医学①

2021/02/13

血のおはなし④ 嬉しいと目がキラキラするのは!?/矢留 江里子

こんにちは!矢留江里子です。

です!万物が更新し、陽気が上昇↑↑↑。中医学では発散の季節です。
天地にあるあらゆるものが新しく生まれ変わり、生物が活発に動き始めます。草木が芽生え、寒さで冬眠状態だった身体が目覚め体内を巡るエネルギーが高まってきます。
冬の間、じっと閉じ込められていたものがイキイキと跳動し伸びやかに成長をはじめます。

中医学でいう「春」「肝」と関係が深く「肝」が活発に動き始める季節です。
「血」を貯蔵する「肝」は自律神経を司り、目や筋肉、感情や情緒中枢のコントロールなどを司ります。
春はなにか新しいことが始まる予感!陽気に刺激され「肝」の気も登っていきます。

また「肝」の状態は「目」に現れるといいます。
「目」は口ほどに物を言う、という言葉がありますね。
疲れて無気力なときは「目が死んでる」「目に力がない」という表現が当てはまります。
好きなことをしている時、楽しい時、恋をしている時などは、顔全体の表情はもちろんですが「目がキラキラ」と輝き、エネルギーがみなぎる感じを経験したことがあると思います。

よい精神状態のときに目が輝くのは、「肝が順調に機能している」ということを表しています。目の疲れ、目赤、涙目といった症状は、肝の気血をめぐらせる機能が失調していたり、肝に蓄えられるはずの血が不足しているときに出やすい症状です。

出産後に「針をもたすな」と言われるのは、妊娠、出産による「血」の消耗で目が疲れやすくなるため、肝に蓄えられていた血が不足し、目にまで栄養が行き渡らないからだと考えることができます。現代では針仕事、というよりはスマホやテレビを見すぎないように、といったほうがわかりやすいですね。出産後にも授乳、育児と続きますので、出産前から「血虚」の傾向がある人は、補血をするなど養生をしていきましょう。

ちなみに目のトラブルでも、老眼やかすみ目など、加齢による影響が大きい症状は、あわせて「腎」との関係も考える必要があります。腎は、エイジングをコントロールしているともいえる臓器です。
「肝」「腎」肝腎同源といって肝血と腎精をお互いに滋養し転化し合う関係にありますので、そんな時は「肝腎」に栄養と潤いを蓄えるようにしましょう。

「血」を充分に「肝」に貯蔵することで精神状態も安定し、元気に活動できるということがわかります。
皆さまになにか嬉しいことが訪れますように~

血のおはなし①

血のおはなし②

血のおはなし③エイジング

2021/02/03

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