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中医学 の記事一覧

茉莉先生のおりもの講座♪♪ ~不快なおりもの~  

梅雨に向かい、湿度も高くなり、ショーツにあたる部分も蒸れやすくなります。
そしておりものの事でお悩みの方が増えてきます。
今回は【不快なおりものの原因と対策】をわかりやすくご説明致します。
よくあるおりものの悩みは
◎ ニオイがする
〇 ベタベタする
〇 量が多い
〇 おりものの色 などです。
それでは、おりものとはどういうものなのか?
 
おりものについて
おりものは、子宮頸部・子宮内膜・膣から出る酸性のほぼ無色透明の分泌液(粘液)で、においもほとんどありません。膣内部の潤いを保って、粘膜を守ったり汚れを排出したり、ばい菌などが子宮に侵入するのを防ぐ役割があります。
おりものの量や質の変化は、月経周期で変化する女性ホルモンである「エストロゲンとプロゲステロン」に影響されます。女性ホルモンの働きが充実している10代後半から40代前半頃は、十分な量のおりものが分泌され、常に膣内は潤っています。
しかし更年期に入ると女性ホルモンが減少し、おりものの分泌量はドッと減り、潤いも少なくなり、膣の自浄作用が衰え不快症状を感じる女性も多くなります。
 
おりものの量グラフ3
 
グレーの線→おりものの量
青の線→エストロゲン
オレンジの線→プロゲステロン
 
 
 
【月経周期とおりものの変化】
※上記の図を参考にお読み下さい。
①卵胞期(低温期)
量は少なくサラッとした状態
②排卵期…月経1日目から数えて14日目前後
排卵日が近づくと、おりものは量が増え、卵白のように透明で粘りが強くのびるようになります。これは膣を潤わせて精子の通り道となって精子を子宮内へ導いて妊娠しやすくするためです。
妊娠のための性交渉をもつのであれば、おりものが多いタイミングを狙うと良いかもしれません。
おりものの量があまりにも少なかったり、排卵期前後のネバネバしたおりものの持続日数(ほぼ月経の持続日数と同じ)が短かったりするのは、卵胞の発育や排卵に問題があることもありますが人によっては、おりもの量が多いと感じなくても膣内は十分に潤っているという場合もあります
③黄体期(高温期)…排卵が終わって次の月経が来るまで
量は少し減り、透明度は低下して白色のドロっとした粘性のおりものに変わる。
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【おりものは女性特有の病気を知らせるサインかも!?
おりものの量やニオイには個人差もありますが、明らかにいつもと違う、色やニオイが急に変わった、黄色いおりものが大量に出る、異常なニオイ、カッテージチーズのようなおりものがある、といった場合は、STI(性行為感染症)・クラミジア・トリコモナス腟炎・カンジダ腟炎などの病気も疑われますから、早めに婦人科で診察を受けましょう。
病院で検査を受けても特に問題がないようであれば、体内の不調が原因と考え、一度は中医学的なチェックを受けて、根本的な体質改善を考えましょう。
 
 
 
【中医学 おりもの健康チェック よくみられる3タイプ
排卵期以外のおりものは、白色~薄黄色のものが少量あるのが普通ですが、一日に何度も下着やおりものシートを取り替えなければならないほど、おりものが多い場合は
湿邪(しつじゃ)と呼ばれる体の余分な水分が多くなっていることが考えられます。
水っぽいおりものが大量に続くときや冷気(クーラー・肉や魚売り場・・・)に当たった時ショーツに水が流れるようなおりものが下りた時などは、体が「冷え」に傾いる状態です。
妊娠に不利に傾く可能性もあります。
それではおりものの状態をタイプ別にご説明致します。
 

①量が多い・白っぽい・臭いは強くない 「脾(ひ)虚(きょ)」 タイプ

暴飲暴食、不規則な食事、ストレス、疲労などが原因で脾胃(消化器系)の機能が低下し
水分を全身に運ぶことができなくなり、結果、体内に余分な水分や汚れが停滞し、「湿邪」
が生まれます。
【主な症状】
・おりものの量が多い、白っぽい、臭いは強くない
・むくみ ・食欲不振 ・疲労 ・下痢や軟便になりやすい ・顔色が白い 舌の色が淡

【食養生】
豆乳 蓮の実 ハトムギ インゲン豆 黒糖 豆腐 カボチャ ナツメ クコの実 鶏肉
鮭・・・
 

②量が多い・色が薄く水っぽい 「腎虚(じんきょ)」タイプ

腎(ホルモン・成長・免疫・生殖・・)は生命活動を司る源で、加齢とともにその機能が
落ちていきます。慢性疾患によってその働きがい弱くなることもあります。
これらの原因で腎の暖める力「陽気」が不足すると冷えの「陰邪」である湿邪が発生して、
おりものの原因となります。また腎機能が弱くなると体に必要な水分を貯めて置くことが
できず、おりものの量が多くなります。
このタイプは、更年期に多くみられます。
【主な症状】
・おりものの量が多い、色が薄く水っぽい
・夜間排尿 ・冷え性 ・目まい ・耳鳴り ・腰痛、腰が重い・舌の色が淡い
【食養生】
山芋 クルミ 松の実 黒ゴマ 栗 ニッキ 羊肉 スッポン 海老ナマコ・・・
 

③色が黄又は赤っぽい・粘りがある・臭いが強い 「湿熱」タイプ

「湿邪」が長く体内に停滞すると熱が発生し、「湿熱(しつねつ)」へと変化してしまいます。
また湿熱は、生理期間中や妊娠中に発生することもあります。
【主な症状】
・おりものが黄又は赤っぽい ・粘りがある ・臭いが強い
・陰部の痒み、痛み ・下腹部の痛み ・尿の色が濃い ・熱っぽい ・口臭がある
・口が乾く ・尿の色が濃い ・便秘気味
【食養生】
スベリヒユ(五行草) セリ ニガウリ 枝豆 バナナ イチジク 干し柿・・・
 
 
 
快眠、快食、は一番安いお薬 (^_-)-☆
おりものの発生地、膣は女性ホルモンにコントロールされています。
そして女性ホルモンのバランスは、自律神経のバランスや体全体の健康状態に密接に関係しています。
女性ホルモンは、脳にある「脳下垂体」から放出されるホルモンです。
そして自律神経は、脳下垂体に隣接する「視床下部」にコントロールされているため、互いに密接に関係しあっています。
自律神経のバランスは、規則正しい食生活、快眠、適度な運動によって良い状態に保たれ、これは女性ホルモンの働きと連動しています。
そのため、おりもののケアには、快眠、快食が基本となるのです。
 
 
他に綿素材の下着を選び、入浴の際は刺激の少ない石けんを選びぶことも効果的です。
くれぐれも洗い過ぎて乾燥させないようにしましょう。
膣の自浄作用を低下させ、正常なおりものの環境が悪くなります。
 

2018/05/19

中医学から養生#2 春の養生

みなさま、こんにちは 加藤百合子です。加藤さん ミニ
今年の桜は白く華やかでした。花びらの代わりに美しい緑が街並みを彩り始めました。少し暑さも感じる程で、陽気が良くなりました。
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私達は挨拶の中で“陽気”という言葉を何気なく使います。
陽気は、
1.時候
2.ほがらかなこと
3.万物が動きまたは生じようとする気
と意味が書いてあります<広辞苑>。
中医学は、3番の意味と関連があるように思われます。
では春に関して中医学で少しお話したいと思います。
春の季節を“陰消陽長”と表わします。冬の寒さの陰気が減り、反対に温かい陽気が多くなるという意味です。温かい春の風に、新芽が出て、新緑となり、つぼみが花を咲かせ、物事が外へ外へと移り変わり、陽気が盛んになることが伺えます。体で言えば、寒さによる緊張が温かい風で緩み、中から陽気が沸いてきて、力へと充実していきます。
このように物を動かすことを“疏泄”、動かす物の補充することを“補気”と言います。春は、五臓の中で肝にあたり、疏泄は肝の機能の一つです。陽気は食事の中からも補充され、補充する補気は五臓の中で脾の機能の一つです。そのほか、食に関する体の機能を表す味覚では、肝は酸味に、脾は甜味に分類されます。
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春は温かくなるので、さっぱりした酸味のもの、例えば酢の物やレモンのサイダーなどを好むようになります。酸味のものを食事に取り入れて、疏泄を良くしています。しかし、酸味を取りすぎると、胃もたれや食欲が落ちますね。これは酸味の取りすぎが、体の機能を活性化しすぎて傷めています。特に、脾を傷めやすく、消化が落ちやすくなります。
そこで、春は、脾が丈夫であるように、補気をする甘みの食べ物をすこし多めに取り、疏泄する酸味の食べ物を少なめに取る方がよいですよ!っと古い書物でも紹介されています。

2018/04/24

茉莉先生のPMS(月経前症候群)講座♪♪

中医学では、漢方の3000年以上の長い歴史の中で、女性のカラダは7の倍数で変化すると考えられています。
現代の女性にも通用し、カラダの節目節目の女性エネルギーの変化を表します。
寿命が長くなっても初潮18歳から閉経50歳は昔の女性と同じ!!
7×4=28 歳 7×5=35歳 は女性ホルモンの分泌も活発で、卵巣の働きも充実して、妊娠力もピーク!です。
しかし、このエネルギー量が35歳に入ると下降し始め、冷えや今まで跳ねのけられていたストレスの対処にも問題が生じてきます。
これらの問題がカラダにダメージをジワジワ与え、「ストレス人間」・「老け行く私」を作っていきます。
35歳からのエネルギー量ダウンのカーブを緩やかにするために、漢方的養生で日々のダメージを整え、若々しさをキープしましょう。
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【PMS(月経前症候群)・・・漢方的養生で月経前の不調をラクに!】

生理前や排卵期に、カリカリ、イライラ、周りの人に当たって自己嫌悪  “(-“”-)”

 
女性の心身をコントロールするのは、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンです。これらのホルモンがカラダのサイクルによって増減し、その変化に誘発されて不快な症状が起こりやすいとされていますが、その原因は、まだハッキリしていません。
基本的には月経の3~10日前辺りからイライラしたり、甘いものが食べたくなったり、乳房が張って痛い、むくみや体重増加などの症状が現れる事があります。
では、これらの症状を中医学的な体質に分けて考えて対処しましょう!!
 
 

【イライラ・怒りっぽい気滞(きたい) タイプ】 ←PMSに多くみられる!!

「血」を蓄え、血量や月経周期の調節を担う「肝(かん)」ストレスの影響を受けやすい特性があります。
またストレスを発散させて、「気(エネルギー)」の巡りをスムーズに保つ働きもありますが、ストレス等で肝の働きが低下してしまうと、気の巡りが停滞し、ストレスを発散できず、イライラや怒りっぽいなどの精神的な症状が起こりやすくなります。
【症状】
イライラ・怒りっぽい・乳房脹痛や痛み・頭痛・肩こり
月経前にお腹が張る・月経周期が長くなったり、短くなったりする
経血の色が暗く、小さい血の塊が出る
【食養生】
ミント 菊花茶 ジャスミン茶 玫瑰花 柑橘類 春菊
三つ葉 イカ セロリ コリアンダーなどを食べると良いです。
 

【むくみ・体重増加、湿(しつ)の停滞 タイプ】

月経前は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えます。
黄体ホルモン(プロゲステロン)は、月経中の出血のよる栄養不足を防ぐため、カラダに栄養や水分を貯め込む作用があります。
そのため月経前に無性に甘い物を食べたくなったり、むくみや体重の増加(1~3Kg)があったりします。
このような症状が過度な場合を、中医学的に考えると
胃腸(脾胃)の働きが低下し体内に湿(余分な水分や汚れ)が停滞していると考えます。
胃腸不調には、日頃の食事を気をつける(脂っこいもの、甘い物、味の濃いもの)を避けることが大切です。
【症状】
むくみやすい・太りやすい・痰や目ヤニが多い・吐き気・舌の苔が白くベタベタしている
経血がぬるぬるしており粘着質である。
【食養生】
あずき・スイカ・とうがん・きゅうり・緑豆・もやし・はと麦など

【疲労・倦怠、エネルギー不足虚弱 タイプ】

過度なダイエット、貧血、病気による消耗などが原因で「気(カラダのエネルギー)」と「血(体内に栄養を与える)」が不足して、月経前の疲労感や倦怠感、不眠といった不調が起こりやすくなります。
【症状】
疲労感・倦怠感・不眠・めまい・顔色が白い・記憶力の低下
月経周期が長い、経血の色が薄い、経血量が少ない
【食養生】
なつめ・クコの実・黒砂糖・鶏肉・豚肉・ひじき・鰻・ほうれん草など

【冷え・痛み瘀(お)血(けつ) タイプ】

血(けつ)は「気(エネルギー)」と一緒に流れているため、停滞すると巡りが悪くなり、瘀血を生じます
また「血」は「暖かいとスムーズに流れ、冷えると停滞する」という特徴があります。
日頃の生活の中で知らず知らずのうちに冷えが入り込み、血が冷えて瘀血を招きます。
 
【症状】
痛みが強い、頭痛、腹痛、肩こり、冷え性、手足のしびれ、
舌の色が薄い暗く瘀斑(黒い点)がある。
月経痛が酷い、経血が黒っぽくレバー状の塊が多い、
【食養生】
紅花・ヨモギ・サフラン・ショウガ・シナモン・玉ねぎ・
 
以上です。
原因がはっきりしないPMSを一人一人の体質や症状に合わせて、漢方で柔軟に対応し
月経と上手に付き合っていきましょう。
 

2018/04/20

花粉症に使えるツボまとめ ちょこっとツボ講座 by ぴー店長

こんちにはー(*´∀`*)
花粉症をやわらげるツボの話がtwitterにて話題となりました!!
そんなわけで、花粉症に使えるツボをまとめ、さらに詳しく説明しますね。

花粉症の方はぜひぜひ実践してくださいね♪

こちらは太淵(たいえん)というツボです。
中医学には気血を全身に輸送する経絡(けいらく)という特殊なルートがあると考えられています。
経絡の中の全ての気は太淵に集まります。したがって、病状を判断する為に触ることもあるツボです(脈診といいます)
太淵は優しく押すことで【肺を強くし気を増やす】作用があります。
肺は水を降ろす機能(粛降)がありますので、
肺を強くすることで、水を降ろす機能が強化され、鼻水を止める  
ということです。

こちらは風池(ふうち)というツボです。
「風池」の「風」は、風病(花粉症、風邪、急なめまいや痙攣など)を指し、「池」は大きく池のように凹んでいることから「風池」と命名されました。500年以上使われている実績と歴史の長いツボです。
風池は体内に侵入した「風」を探すツボとされております。 中医学的に花粉は「風」とされていますので、体内の風を探す=体内の花粉を探す、と考えられます。
そして首より上の熱の症状を抑える効果もあります。
目の痒みの原因は「熱」であるので、熱を抑えることで痒みもやわらぎます。
さらに外部から侵入してくる悪いやつ(花粉、風邪など)から身を守ってくれる作用まであります。
この3つの作用があり、尚且押すことで効果も発揮しやすいので 風池は花粉症を抑えるのにうってつけのツボなのです!! 周りに花粉症にお困りの方がいましたら、押してあげましょうね(*´ω`*)

こちらは列缺(れっけつ)というツボです。
列缺は太淵と同じく肺を強くするツボです。
ですが、太淵との違いは頭痛に効く、気の巡りを良くする、という効果が期待できる点です。
花粉症で鼻が詰まりすぎて頭痛が発生した
花粉症になってからイライラする!!という方にピッタリのツボです。

以上です。
今年花粉症で困った方はツボもいいですが、やっぱり冬から漢方で体調を整える、のが一番効果があると思っています。
ですので、来年花粉症で苦しみたくない方は、今年の冬から漢方薬局に相談に行きましょうね!

過去のツボ記事はこちら↓
冷え性に使えるツボまとめ ちょこっとツボ講座 by ぴー店長
#2 ストレスを和らげるツボ

2018/04/14

卵巣年齢について ~鮎澤先生より~

女性のカラダはライフステージごとに、
女性ホルモンの変動と密接に関係しています。
初潮・妊娠・出産・閉経と各ステージにおける、女性ホルモンの変化や女性特有の病気も出てきます。
女性のカラダと深く関わる大切な器官である卵巣から、年齢とともに変化する状態を知ることも大切です。
35歳頃から女性ホルモンは減少(老化、老けてみえる)します。
女性特有の病気や症状で困らないためには、ホルモンの減少を緩やかに充実していく必要があります。
 
2000年前の中国の医学書には、女性のカラダは7の倍数で変化すると記されています。
鮎澤先生 卵巣年齢
 
【卵巣の働きについて】
卵巣の働きには
・排卵によって月経周期を整え、妊娠に至る
・女性ホルモンを分泌して女性美をつくる
・気持ちをコントロールして、精神を安定させる
などがあります。
中医学(中国漢方)では、この卵巣の働きの充実には、
血(けつ)と腎(じん)
の養生が関係すると考えます。
【血について】
「血」は全身を巡り、各組織や臓器に栄養を運び、潤いを与え精神状態を安定させます
【血が不足のタイプ】
月経の終わるころから疲れやすい
月経量が少なくサラサラで色がうすい
めまい・立ちくらみ・貧血
乾燥肌・顔色が悪く、肌荒れ小じわが気になる
情緒不安定・不眠
髪に艶なく枝毛・切れ
爪が薄く割れやすい
更年期障害
などです。
【腎について】
「腎」は生命エネルギーの源。生殖機能・成長・発育・免疫系の調節・ホルモンの
分泌などの生命活動の根本を担い、「精」を蓄える臓器です
【腎不足のタイプ】
月経不順・不妊
経血がサラサラで色が薄い
腰痛・足腰に力が入りにくい
記憶力の低下
耳鳴り・聴力低下
頻尿
めまい
などです。
女の一生、ライフステージを大切に (^^♪♪♪

2018/03/23

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売