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中医学 の記事一覧

眠れない人は読んでくださいね ~不眠と中医学~

こんちには!!
暦の上では白露(はくろ9月8日~22日)といい「大気が冷えてきて、露ができ始めるころ」とされており、この時期から秋が深まると言われています。
 
今年はまさにその通りで
”寒い日と暑い日の差が激しく、昼間は暑いが朝起きると寒い”
といったような秋の足音が早々と聞こえる感じがします。
秋が来るのが早く、寒いなー異常気象だなーっと思っていたのですが、まぁ暦上「秋の始まりです!」といわれているので仕方ないです…夏は諦めます。
そして季節の変わり目になると「不眠症」は増えます。何故かと言うと「体温調節が難しくなるから!」
だそうです。
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【不眠症と漢方】
というわけで不眠症を中医学的に4つのタイプにわけて説明します(代表的なものです)
 
〈心のエネルギー不足タイプ〉
寝るのにも体力を使う!っとよく言われますが中医学的には、
気血(エネルギー)が不足すると「心」に栄養が届かなくなり眠れなくなります
「心」は精神活動を支配しているので、栄養がなくなると精神が不安定になり、そして眠れなくなるということです。
このタイプの特徴は
 
寝付きが悪い、夢が多い、眠りが浅い です。
 
[その他の症状]
動悸、疲れやすい、やる気がでない、食欲不振、顔色が悪い
 
上記の症状に当てはまる方にオススメなのが心脾顆粒(しんぴかりゅう)です。
心脾顆粒は心を元気にして気血の吸収を助ける生薬が配合されています。物忘れが多い方にもオススメすることがあります。
 
〈自律神経失調タイプ〉
ストレスによって「肝」の機能が興奮して、自律神経が敏感になり眠れなくなります。
「肝」は自律神経と関係があるとされ、ストレスを受け「肝」が興奮すると自律神経も興奮し、そして眠れなくなります。
 
このタイプの特徴は
寝付きが悪い、夢が多い、驚きやすい です。
[その他の症状]
いらいらする、怒りっぽい、ため息がでる、目が充血、爪が割れやすい などです。
 
上記の症状に当てはまる方にオススメなのが酸棗仁湯(さんそうにんとう)です。
酸棗仁湯は肝の興奮をおさえて、眠りに導く生薬が配合されています。
 
〈食生活が悪いタイプ〉
脂っこいもの、しつこい味のものを食べ過ぎている、またはお酒を飲み過ぎていると胃腸が弱り余分な水が体内に発生します。その余分な水のことを湿(しつ)とか痰(たん)と呼びます。
余分な水(痰、質)が心(精神)を侵し(説明をかなり省いていますが)眠れなくなります。
 
このタイプの特徴は
寝るのにとても時間がかかる(または全く寝れない)、胸部に不快感がある、悪夢をみる
[その他の症状]
口が苦い、頭が重い、めまい、舌の苔が厚い などです。
 
上記の症状に当てはまる方にオススメなのが星火温胆湯(うんたんとう)です。
星火温胆湯は胃腸の調子を整えて、余分な水を除き、眠りやすくする生薬が配合されています。
 
〈心が過剰に興奮しているタイプ〉
先程述べた自律神経失調タイプ、食生活が悪いタイプの2つが悪化すると心が興奮してしまいさらに眠れなくなってしまいます。他に頭脳を良く使う仕事の人も心が興奮して眠れなくなります。
 
このタイプの特徴は
寝るのにとても時間がかかる(または全く寝れない)、夢が多い
 
[その他の症状]
尿の色が濃い、動悸+不安感舌がとても赤い
さらに〈食生活が悪いタイプ〉〈自律神経失調タイプ〉の症状を合併することが多いです。
 
上記の症状に当てはまる方にオススメなのがミンハオです。
ミンハオは心の興奮を抑え、脳をスッキリさせてくれます。
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いかがでしょうか?
自分に当てはまるものはありましたか?
イスクラ薬局六本木店では2017.9/16(土)~10/7(土)まで
秋の快眠キャンペーン♪(クリックで詳細)をしてますので、この機会にぜひともご来店いただき相談してください。
宜しくお願い致します。
 
イスクラ薬局六本木店 中神

2017/09/16

中医学温泉日記 #6 『秋の養生』

こんにちは、タミーこと田宮です。田宮店長 ミニ
皆さま今年の夏はいかがお過ごしになられましたか?関東では梅雨と夏が逆転したような変な天気が続いたりもしましたよね。普段元気な方もこんな天候だと体調が乱れてしまったかもしれません。
秋の空
さて、今年の9/7~9/22(秋分の日前日まで)は二十四節気でいう白露(はくろ)に当たります。
「白露」とは、夏の盛りが過ぎで朝晩の気温が下がり、朝露を感じられる時期を言います。ザックリいうと秋の気配がしてくる頃のことですね。
一般的に白色は雪を連想し冬という感じがしますが、中医学の五行学説で「白」は秋と関連のある色なのです。元々白のイメージのある冬と関連のある色は「黒」なのです。面白いですね。
また、秋は五臓だと「肺」に注意が必要な季節でもあります。「肺」は乾燥を嫌い、潤いを好みます。
この時期におすすめの食べ物は、梨やレンコン、きのこ、大根、はちみつなどです。主に秋の食べ物が多いのですが、これらは体を潤して乾燥から守ってくれます。
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夏の疲れは肺の乾燥を招き咳が止まらないなどの症状が出ることもあります。しっかり養生して、秋を楽しみましょう♪

2017/09/08

母乳と中医学

【中医学的に母乳ってなに?】
中医学的には母乳(乳汁)は「気血」を源とするとされています。
 
そしてザッッッックリいうと
 
「血が沢山あり、消化能力がしっかりして元気だと母乳がよくでる」※1
 
とされています。
現代医学的にも母乳は「血液」からできるとされていますね。
そして母乳は1日あたり個人差はあるが
「600ml~1000ml」なかには3000ml以上分泌することもあります。
ということは
 
最低でも毎日600mlの血やエネルギーを子供に直接注ぐわけです!!!!
 
育児は精神的にも肉体的にも大変なのです。
ですので、旦那さんは奥様を全力で支えましょうね。
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【なぜ母乳がでないのか】
中医学では母乳がでない原因を主に3つに分けます。
 
《気血(エネルギー)不足型》
一般的に分娩時の出血の量は50~200mlとされており、400mlを超えるものは大出血と言われます。さらに分娩はかなりエネルギーを使い、難産であると気血の消耗も激しくなり失われるので、それを源とする母乳がでないまたは少ないということに繋がります。
気血不足型の方は
乳房がフニャフニャと元気ない感じになります。
母乳もシャビシャビとうすくなります
他の症状は
顔が青白い、食欲不振、精神の疲れ、無力感、めまい、ふらつき、など
があります。
気血不足型の方にオススメの食材は
山芋、牛肉(赤み)、豆類、牛レバー、栗、かぼちゃ、にんにく、にら、らっきょう、牡蠣、黒豆、ぶどう、ブルーベリー
などです。
 
《ストレス型 肝鬱気滞》
産後にストレスが溜まり、イライラしたことで気血のめぐりが悪くなり滞ってしまった結果、分泌がスムーズに出来ない状態
ストレス型の方は
乳房のめぐりが悪いので、
自転車のタイヤの空気をいれすぎた時のようにパンパンに張った感じがします。でも実際さわってみると固くはないです(気が詰まってるだけなので)
他の症状は
精神不安(イライラ、くよくよ、ため息がでる、すぐ泣ける)、腹部がパンパンになった感じ、脇腹がつっぱる感じ、など
ストレス型の方にオススメの食材は
春菊、セロリ、ニガウリ、イカ、アサリ、パセリ、梅干し、黒酢
などです。
 
《血のめぐりが悪い型》
血流がわるく、唇や舌が紫色だったり悪露が少なかったり排出されなかったりする方に多いです。
血のめぐりが悪い型の方は、上記に書いた《ストレス型》とよく似た症状ですが、
実際にさわってみると、痛く固くしこりがある(血が詰まっているので)
 
という特徴があります。
他の症状は
頭痛、肩こり、同じ部位が痛い、冷え性、悪露にかたまりが交じる、皮ふが黒ずみガザガザする、など
血のめぐりが悪い方にオススメの食材は
さんま、いわし、あじ、さば、しょうが、らっきょう、にんにく、玉ねぎ、もも
などです。
乳児
 
【あとがき】
こんにちはーーーー
中神です。
私事ですが6月に第一子を授かりました。
さらにほぼ同じ時期にとっても近い人達が5人も出産をむかえ、賑やかくなっています(^O^)
そして産後の悩みも色々と耳にするようになり、

母乳がでない…または始めは出ていたのに急に出なくなってしまって困っている

と相談されることがたびたびありました。
母乳がでないことを話す方たちからは「不安と焦りと悲しみ」がごちゃまぜになったような感情が感じられ、私は母乳について軽く考えていたな~と痛感しました。
そして、母乳のことで困っている方の助けになりたいと考えこのブログを書きました。
力になれたら幸いです。
それではまた。
 
 
※1産婦衝任血旺,脾胃氣壯,則乳足而濃,乃生化之源旺也。
「胎産心法」卷之下 乳少無乳并乳汁自出論より

2017/08/22

#1 熱中症対策のツボ

こんにちは、Pてんこと中神です。中神さん左2 ミニ
猛暑が続き体調を壊しやすい時期ですね。熱中症対策に
こまめに水分補給と塩分補給をお忘れなく♪
私は以前、鍼灸師として約10年間現場にいたので「ちょこっとツボ講座」をします。

今回は熱中症対策のツボです
身体の熱を冷ましてくれるツボ
委中(いちゅう)&曲沢(きょくたく)
「委中」の位置は、膝の後面にあり、90度に曲げてできるシワ
の中央。指がぐぐぐっと深く入る所にあります。
「曲沢」の位置は、腕を伸ばして手のひらを上にして肘を90度
くらいに曲げてできるシワの中央にある硬い筋の内側にありま
す。こちらもぐぐぐっと深く入ります。
文章では分かりづらいという方は「委中 ツボ」「曲沢 ツボ」
で検索してみて下さい。
委中の説明
曲沢
どんな効果があるのか??
「委中」は身体の深部まで冷やし、気血をめぐらし、リラックス
させるという効果があります。他には腰痛を治療する時はよく
使用するツボです。「曲沢」は「委中」と似た効果があるのです
が、このツボは「水」の性質があり熱を抑えると同時に心を落
ち着かせる作用もあります。

2017/08/17

胃腸炎✕湿✕漢方

【胃腸炎と中医学について】
「胃腸炎」とは
胃や腸に炎症が発生し「おう吐、下痢、腹痛を呈するものをいいます。基本的には細菌やウイルス、カビに感染して発生する「感染性胃腸炎」が多いといわれますが、ストレスが原因で発生する「神経性胃腸炎」もあります。
六本木店では、6月後半~7月前半に「胃腸炎」でご体調を崩された方が多数いらっしゃいました。
なぜ6月後半~7月前半に集中して「胃腸炎」が発症したのでしょうか…
ある時期に多数の人が集中して何らかの症状が発生した際は、その地域の人間に平等に影響をあたえるものが原因であると考えられます。

その地域の人間に平等に影響をあたえるもの…
今回の場合は「気候」です。
 
6月後半~7月前半の東京の天気はどうだったのでしょうか?
6月25日からは曇りの回数が増えて、湿度はあがりっぱなし(´ー`)
かなり蒸し風呂のような空気だったと記憶しています。
 
冷房をつけ、冷たい飲み物を良く飲むようになったのもこの時期からだったような…
さて、そんな気候がどうして胃腸炎につながったのでしょうか…??
 
まず、湿度が多い空間は細菌やカビなどにしてみれば、増殖の大チャンス!!
増えた細菌やカビなどが手など介して口に侵入し
「胃腸炎」発生!!
 
他には、
 
暑いので冷蔵庫の中の飲み物をイッキ飲み…
仕事で疲れて家に帰って冷たいビールをイッキ飲み…
アイスを食べることが増え、冷たいそうめんを食べることも増えた。
 
そして冷房をガンガンかけて、おうちでゴロゴロ…
電車に飛び乗り、冷房が直接あたるところで涼んで…
 
そんな私生活を過ごしていると、体や胃腸が弱り、病気に対する抵抗力を失います
すると、いつもは体の中に住んでいても悪さをしなかった細菌やウイルスが暴れだして
「胃腸炎」発生!!
と考えられます。
※このような機序で悪くなることも考えられるので、腐った食物を食べなくても「胃腸炎」になることがありますよ。
 
それでは、上記のことを「中医学」的に解釈してみますと
梅雨時や夏の蒸し暑い季節は、外の湿気が多くなるので、発汗が上手くできなくなり体の中に「余分な水分」が溜まり、それが「腹痛、おう吐、下痢」を引き起こしたと考えます。
「余分な水分」とは何でしょうか。
中医学ではそれを、湿(しつ)や湿濁(しつだく)とよび、イメージは「汚く濁ったドロドロ、ネバネバした水」です。
 
「湿」にはとても厄介な性質があります。
それは「ドロドロ」しているので症状の進行はゆっくりで、気づかないうちに体が「湿」に侵されてしまいます。
さらに「ネバネバ」しているので、「湿」を排出しようとしても粘着して中々外に出てはくれません。
ですから、
「湿」に対しては症状が発生する前に予防することが大事になります。
 
「湿」に侵されると
 
・体が重だるくなる(朝起きられない、疲れがとれない)
・むくみ
・胃腸の働きが悪くなる 
・食欲不振
・下痢
 
といった症状が発生します。
なかなか治らない慢性疲労や疲れも「湿」が原因のことがあります。
上記の症状に+自分の舌を鏡でみて舌の表面が真っ白だったら要注意です!!
 
では「湿」を予防するポイントをいくつか紹介します。
 
・自分の体温以下の食べ過ぎない(サラダ、果物、アイス、そうめん、刺し身etc)
・脂っぽいもの食べ過ぎない
・水分とりすぎない…体を動かして汗や尿などで排出した分を補充するのは良いのですが、体を動かしてないのなら沢山飲む必要はありません。
・除湿機やエアコンのドライ機能を使い、湿気をすくなくする。
・雨に当たらない
 
このようなことに気をつけながら生活するとよいでしょう。
 
夏も本番になってきましたね。夏の終わりに体調を崩さない為にも「湿」を極力、発生しないように心がけましょう。
 
それではまた~
 

2017/07/25

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