こんにちは!車田です
少し前のお話になりますが、江戸東京博物館でやっていた江戸と北京-18世紀の都市と暮らし-を見てきました!
見に行かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。
写真撮影が許されている範囲が狭かったので、ほとんどビジュアルには残せませんでしたが、たとえば江戸時代に使われていた薬売りの担ぐ箱⇩(これはくすり博物館のもの)や道具なども見ることが出来て、
とても面白く、昔の人々がどれだけ生活に手間を掛けていたのかよくわかります。
北京の古い看板も、何が売られているのかがシンプルに表現されていてわかりやすく、現代の中国のデザインとはまた違って、なんだか日本的な感じがいたしました。
中でも、やはり、陰陽五行の考えが文化として根付いている国なんだなぁと改めて感じたのがこちら⇩(実際の写真)
正陽門という、天安門広場の南にある、北京の城門に魔除けとして収められていたものです。
いちばん大事な門。いろんなものが出入りする門。
そこにこの五行の性質にもとづき素材を選び、それぞれ更に五色揃えています。
木→五色の木片
火→五色の玉(ぎょく)
土→五穀
金→五色の金属
水→五色の糸
火に玉、水に糸というのがなぜなのかよく分かりませんが…
(ご存じの方、教えてください(^o^)/)
漢方薬にも、五行のエレメントにならった方剤があります。
木(東・青)→小青竜湯
火(南・赤)→朱雀湯
土(中央・黄)→竜黄湯
金(西・白)→白虎湯
水(北・黒)→玄武湯
それぞれメインで使われている生薬の色がそのエレメントの色になっています。(方位とも関係します。風水ですね)
中国の各時代の皇帝達はそれぞれテーマとしたエレメントを持っていて、この五行の相生の順に巡っているという話も聞きます。
政治、宗教、生活習慣、文化、医療…
中国では全てにおいて陰陽五行の考えがベースにあるのですね。
本当に奥の深い中国の文化。とても面白い展示でした!
ブログ日記BLOG
中医学 の記事一覧
江戸と北京の文化のおはなし
2017/05/11
日・中医学ヒストリー#4 『ルーツを辿り、そして今』
こんにちは!ムーリィこと木梨です
室町~安土桃山時代は中国明との交易はさかんに行われ、明に留学した日本の医師らは中国最先端の金元医学(※)を持ち帰り、当時の日本医学界をリードしました。
(※金元医学とは三大古典をもとに新たに提唱した学説)
ところが江戸時代中期になると、古典である『傷寒論』への回帰を唱える日本独自の考えが興ります。これは急速に浸透していき多くの漢方医が誕生しました。これが今の日本漢方の主流になっています。
江戸東京博物館 / Dai44
江戸時代は終わり開国後近代化・西洋化の波が押し寄せ、明治政府が漢方を医学教育からはずしたことで漢方は一気に衰退します。同じく中国でも西洋医学の導入がさかんになりますが、中国は国家を挙げて伝統医学を守り「中医学」として西洋医学と共存する道を選んだのです。
明治以後、衰退したとはいえやはり漢方への根強い支持のもと復興へ動きが本格化。その後完全復権を果たし今や漢方は多くの医療現場で用いられるようになりました。一番身近なものは病院で処方されるエキス顆粒ですね。
ツムラ 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) / muo1417
2千年以上脈々とつながる日中医学を駆け足でみてきましたがこれを通して漢方にまた新たな興味を持って頂けたなら幸甚でございます。
2017/05/09
枸杞の原液 入荷しました!
こんにちは!車田です
本日はイスクラ枸杞の原液のご紹介です。
保存がきかないため、受注販売での取扱でしたが、ご要望が多く、生産体制が整いましたのでもう少し定期的に皆様にお届けできるようになりました!
ここ数年、スーパーフルーツ ゴジベリーなどと言われ、海外でも多くの方が枸杞の良さを体感されています。
中医学の世界では、昔から生薬として使われて生きたものですし、もちろん日本でも、その良さは知られておりました。
枸杞にまつわるアレコレと、イスクラの枸杞の原液へのこだわりを、ご紹介いたします。
【中国における枸杞】
枸杞は『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』という中国の古典において、上品(じょうぼん:命を養い長生きさせるもの)に分類され
「長期間食べ続けると身のこなしが軽くなり、老いにくくなる」
と記載されています。
また『抱朴子(ほうぼくし)』という古典では専任になる食べ物として枸杞が登場し、古代中国において健康に大変有用なものとして注目されてきたことが伺えます。
【日本における枸杞】
日本においても『養生訓」を著した貝原益軒(1630~1714年)が『大和本草』に
「枸杞は最良の薬菜」
と絶賛し、また日本の植物分類学の父であり、自らを「本草の精」と称した牧野富太郎博士(1862~1957年)は
「長生きしたければ枸杞を食え」
と書いて、自室に掲げていました。
イスクラ産業の『枸杞』へのこだわり
500ml ¥3800(税別)
point① 楊貴妃も食べていたスーパーフルーツ
枸杞は中医学では滋補肝腎(じほかんじん)・明目(めいもく)作用のある生薬として知られており、約1300年前の絶世の美女と呼ばれる楊貴妃もアンチエイジングに1日2粒食べていたと言われています。
アサイー同様、美容と健康を支えるスーパーフルーツとして、世界でも注目されており、脂肪肝などの肝臓病・高血圧・視力回復・高コレステロール・腰痛・膝の痛み・老化防止などへの効用が期待されています。
point② 高品質であること
枸杞には粒の大きさによって6等級があり、大きいほど果肉が厚く、甘みの強いのが特徴です。「イスクラ枸杞」は最高等級の「貢果(こうか)」に属します。年間わずかしか採れないため、中国においても一般には流通していません。「貢果」の名の通り、皇帝に献上されてきたプレミアムな枸杞なのです。
「イスクラ枸杞の原液」は中国寧夏回族(ねいかかいぞく)自治区の首都である銀川市で栽培・収穫された新鮮な枸杞の実を絞りピューレ状にしたものです。中国寧夏回族自治区は晴天の日が多く、日光が強く降り注ぎ、昼夜の温度差が大きく、アルカリ性土壌という植物の生育には厳しい気候風土ですが、これらの条件がかえって枸杞栽培に最も適していると言われ、品質の高い枸杞が収穫されます。
point③ 低農薬栽培であること
イスクラ枸杞は寧夏農林研究室が、これまで何も栽培したことがない青海省の土地を新たに開墾し、厳重な管理のもとに低農薬栽培したものです。完熟した枸杞の果実は皮が薄く、痛みやすいのですが、これをひとつひとつ手摘みで丁寧に採取しています。
point④ 保存料、香料無添加であること
素材の良さをそのまま活かして、出来るだけシンプルに仕上げました。保存料が入っていないため、これまでは年2回の受注販売をとってきましたが、ご要望が多くなり、生産体制を整えた結果、以前よりも定期的にご提供できるようになりました。自然の甘みと酸味をぜひご堪能下さい。
2017/03/31
中医学温泉日記 #4 『春の入浴養生法』
こんにちは、タミーこと田宮です
暦の上ではもう春ですね。
中医学では春は”肝”と関わりの深い季節であり、肝が一番乱れやすい時期と考えます。
また肝は自律神経の調節を担っており、この時期は睡眠だけでなくイライラや気分の落ち込みなど、自律神経のトラブルも起こりやすくなります。
春の乱れやすい肝の調整方法の一つに入浴があります。
✓ 寝付きに不安をお持ちの方へ
寝る30分~1時間前にぬるめのお湯にゆっくり浸かる
ぬるいお湯は体を程よくリラックスさせ、副交感神経を高めて眠りやすい状態へと導きます。
✓ 寝起きがシャキッとしない方へ
朝に熱めのお湯に浸かる
熱めのお湯は交感神経の興奮を促しますので、目覚めへと導いてくれます。
4月は新しい環境が始まり、緊張やストレスも溜まりやすくGW頃に体調を崩す人も多いです。“肝”の乱れをコントロールして楽しく春を過ごしたいですね。
2017/03/23
中医アロマ#4花粉症の対策レシピ
こんにちは!ミッポこと車田光穂です
4回目は、花粉症対策レシピをご紹介します。
✓ とにかく鼻がグズグズの方へ
ティートゥリー + ユーカリ + ペパーミント
各1滴ずつをマスクやハンカチに垂らして持ち歩く。
ハッカ油単品もおすすめ。
ティートゥリーとユーカリはどちらも温性なので、炎症がある時は必ず涼性や寒性のものと併せて使うのがおすすめです。
✓ 鼻と目両方痒くなる方へ
ティートゥリー + ユーカリ + カモミールジャーマン
カモミールジャーマンは白目の炎症を抑えてくれる涼性の精油。
全て1滴ずつ洗面器に垂らして蒸気吸入がおすすめ。
✜おまけの鼻うがい
その他、ティースプーン1杯の塩にティートゥリーを一滴垂らして混ぜたものを500mlの水に溶かしたもので鼻うがいするのもおすすめです。一回の使用量は、お好みでどうぞ。
もうすぐやってくる春も、元気に楽しみましょう!
2017/02/14