こんにちは、タミーこと田宮です
暦の上ではもう春ですね。

中医学では春は”肝”と関わりの深い季節であり、肝が一番乱れやすい時期と考えます。
また肝は自律神経の調節を担っており、この時期は睡眠だけでなくイライラや気分の落ち込みなど、自律神経のトラブルも起こりやすくなります。
春の乱れやすい肝の調整方法の一つに入浴があります。

✓ 寝付きに不安をお持ちの方へ
寝る30分~1時間前にぬるめのお湯にゆっくり浸かる
ぬるいお湯は体を程よくリラックスさせ、副交感神経を高めて眠りやすい状態へと導きます。
✓ 寝起きがシャキッとしない方へ
朝に熱めのお湯に浸かる
熱めのお湯は交感神経の興奮を促しますので、目覚めへと導いてくれます。
4月は新しい環境が始まり、緊張やストレスも溜まりやすくGW頃に体調を崩す人も多いです。“肝”の乱れをコントロールして楽しく春を過ごしたいですね。

ブログ日記BLOG
中医学 の記事一覧
中医学温泉日記 #4 『春の入浴養生法』
2017/03/23
中医アロマ#4花粉症の対策レシピ
こんにちは!ミッポこと車田光穂です
4回目は、花粉症対策レシピをご紹介します。

✓ とにかく鼻がグズグズの方へ
ティートゥリー + ユーカリ + ペパーミント
各1滴ずつをマスクやハンカチに垂らして持ち歩く。
ハッカ油単品もおすすめ。
ティートゥリーとユーカリはどちらも温性なので、炎症がある時は必ず涼性や寒性のものと併せて使うのがおすすめです。
✓ 鼻と目両方痒くなる方へ
ティートゥリー + ユーカリ + カモミールジャーマン
カモミールジャーマンは白目の炎症を抑えてくれる涼性の精油。
全て1滴ずつ洗面器に垂らして蒸気吸入がおすすめ。

✜おまけの鼻うがい
その他、ティースプーン1杯の塩にティートゥリーを一滴垂らして混ぜたものを500mlの水に溶かしたもので鼻うがいするのもおすすめです。一回の使用量は、お好みでどうぞ。
もうすぐやってくる春も、元気に楽しみましょう!

2017/02/14
日中医学ヒストリー#3 『中国医学はいつ日本にやって来た?』
こんにちは!ムーリィこと木梨です
日中医学ヒストリー 第3回目の今回は、中国医学はいつ日本にやって来た?をテーマにお送りいたします。

“日落雲海觀 Sunset Cloudscape” / 寧 Serenity / SML.20130304.EOSM.03030.P1.L1 / See-ming Lee 李思明 SML
中国では今からおよそ2千年前の漢の時代に医療の経験や知識が体系化され、三大古典と言われている『黄帝内経』『神農本草経』『傷寒論』に著されました。これらの医学理論は脈々と受け継がれ現在の漢方の基礎となっています。
たとえば葛根湯、私たちにとってとてもなじみ深い漢方薬ですが実はこの傷寒論に登場する処方なのです。2千年前と全く変わらない処方を今も服用しているなんて何と感動的なことでしょう!

The Sleepy Alleys of Pingyao / timquijano
ではこの中国医学はいつ日本にやって来たのでしょうか?
大陸の文化が朝鮮半島を経由して日本に入ってきたのは大和時代。その後遣隋使、遣唐使による日中間の交流が始まりました。中国から多くの生薬や医学書が渡来し、さらに大陸に渡った多くの留学生が最新医学を日本に持ち帰りました。そして日本における医学教育体制や医療体制は整い、838年を最後に遣唐使の時代は終わりを告げました。
それから約150年後、医博士である丹波康頼は隋唐医学をまとめ『医心方』として朝廷に献上しました。これは日本に現存する最古の医学全書と言われており、今は国宝として上野にある東京国立博物館に収蔵されているそうです。
実物を見たいですね~♪

2017/01/10
新年!こんな生薬見つけてきました…
こんにちは!車田です
私は年末年始、香港とマカオに行っておりました。
中国ではとっても有名な北京同仁堂の支店を発見し、さらにそのディスプレイに、初めて見る生薬を見つけました。

それが、こちら…↓↓↓

お隣の牛黄(ごおう)より高い…日本円にして約30万円…
一体これは何の生薬なのか…
漢字だけ見たら、棗(なつめ)という字が入っています。
棗の一種??いやいや、それがこんな値段するはずないんです。
じゃあ、猴ってなにか?
これは確実に動物の何かではないか…
あーでもないこーでもないと言いながら、木梨さんと調べてみた所、なんと…
「猴」とは「猿(さる)」のこと。
そして、「猴棗」とは…どうやら猿の胆石のようでした。
牛黄が牛の胆石なので、値段的にも納得です。
マレーシアとかインドとかチベットとか…なんとなく温かい地方に生息する猿の胆石のようで、どこの猿でも良いわけではなく、自然の中で様々な木の実を沢山食べて育った猿のものが良いらしいということがわかりました。
こんな猿みたいです↓↓↓

種類としては開竅薬で、性味などは以下の通りです
性味:性苦;微咸;性寒。
帰経:心経;肺経;肝経。
功能:清熱镇惊;豁痰定喘;解毒消肿
主治:痰熱喘咳;咽痛喉痹;惊痫;小儿急惊;瘰疬痰核。
当然、日本漢方には出てきませんが、中薬学の本にも出ておらず、地域によって使われている生薬って違うんだなぁと改めて実感いたしました。
これを生薬として使っているということは、猿を食べる文化があったということですね。
猿の種類を指定する文章にインドという地名も出てきたことから、アーユルヴェーダでも用いられているかもしれません。
さらに…
スーパーなどで売られている飲料水がまるで方剤名のようで面白く、生薬や薬草を知っていなければわからないような植物名のお茶などもたくさん見かけました。

こちらは、華潤堂という香港のドラッグストアのようなところで売られていた、生薬の刻みセット。
一般の人が手軽に買えるような場所で、こんな風に売られているということに、やはり文化の力なんだなぁと感じました。

それから、こちらは観光らしく、太平山からの眺めとレパレスベイ(映画「慕情」の舞台になった場所)です。


香港は人が沢山で、人を見に行ったようなところもありましたが、海外での年越しは初めてだったのでよい思い出になりました!
今年もたくさん勉強して、みなさまのお役に立てるように頑張ります!
どうぞ宜しくお願い致します☆
2017/01/06
中医学温泉日記 #3 『足湯』
こんにちは!タミーこと田宮です
寒くなってきて温泉で暖まりたいなと思う今日この頃です。
気温が下ってくると冷えを感じたり、頭痛・生理痛など色々な痛みが発生しやすくなります。体を温めるために暖かいお風呂に入ることはお勧めしたいのですが、すぐのぼせてしまったり、逆に疲れてしまう、寝るまでに冷える、血圧が高いなどの問題がある方は入り方に注意が必要です。そんなときにおすすめしたいのが足湯です。

大湯沼川天然足湯 / Nao Iizuka
足湯というのはくるぶしより少し上までお湯につかる入浴法で他の入浴法とは違い、衣服を着たままでOKです。足だけを温めるので体内に急激な温度変化が生じないため、体に負担がかかりにくく、ゆっくりと全身を温めてくれます。

薪ストーブ / takeshi
そもそも足には沢山の血管が通っており、“第二の心臓”とも言われています。足が冷えていると心臓に戻る血液が冷えて流れも悪くなり、胃腸の不調、生理痛や婦人科疾患など足以外の様々な不調の原因にも繋がります。だからこそ足を温めることは大切です。その一つの方法として足湯を紹介させてもらいました。

血債血還 / vinqoo123
今回は温泉の話からは離れてしまいましたが、足湯もおすすめですので、ぜひ試してみてください。
2016/12/10




