バレンタインシーズンがやってまいりました。
今回は、バレンタインにちなんで、可可(ココア・カカオ)を中医学してみようと思います。以下、薬膳素材辞典からの抜粋です。
【科目】アオギリ科
【別名】ココア カカオ、可可(中国)Cocoa(英)
【原産地】南アメリカ、メキシコ
【日本の産地】特になし
【収穫時期】産地のより異なるが、乾期と雨期の年2回
【属する部分】果実から採れる種子
【性味/帰経】平、甘、苦/肺、心、大腸、胃
【働き】
1.補気益心 動悸、疲労、居眠りしやすい
2.利尿通淋 尿少、尿の出が悪い
■応用例
口内炎:ココアの粉末に蜂蜜を適量入れてよく練って糊状にし、患部に毎日塗る
【禁忌・使用上の注意】
肝陽上亢(ストレスで頭に血が登っているような状態)、胃腸虚弱、不眠の者、小児、妊婦は慎むこと
【栄養成分】
たんぱく質、脂肪、リン、カルシウム、食物繊維、フェニルチアミン、パントテン酸、テオブロミン(カフェインに似た成分)
その他、動脈硬化の予防、整腸作用、抗ストレス作用があると言われています。また、ココアに多く含まれるプリフェノールには強い抗酸化作用があり、ガンを抑制すると言われています。
ただし、砂糖たっぷりのチョコレートは話が違って参りますのでお気をつけください。その場合は、ただの湿を溜める食材となってしまいます。
もしチョコレートでカカオの摂取をされたければ、濃度70%以上のものをお選びください。今年はぜひ健康的なバレンタインデーをお過ごしくださいませ。