薬膳
トウモロコシのひげスープでむくみ解消
六本木店 大森 裕子
外湿と内湿
梅雨はムシムシして過ごしにくいですね。温度変化も激しいので、体調管理が難しい季節です。実は夏ばてするかどうかの鍵は、
1つ前の梅雨をどう過ごすかにかかっています。梅雨の間に十分な体力を養っておけば、次にやってくる夏に万全の態勢で臨めますから、
暑さのダメージを受けても回復しやすいのです。
しかし、梅雨時はなんだか身体が重く、気持ちもいまひとつすっきりしませんね。一体なぜでしょう?
それは湿には身体を重だるくする性質があるからです。空気は湿気を多く含んでいますし、
季節柄つい冷たいものを食べ過ぎると消化や水分の代謝が落ち、体内にも余分な湿気がたまりがちになります。
身体の中も外も湿がいっぱいのこの時期は、だるくて食欲がない、食べないので元気が出ない、更にだるくなる、という悪循環におちいります。
旬のトウモロコシ
そこで今回は、6月下旬から7月に旬をむかえるトウモロコシを使って、むくみに良く、元気がつく簡単なスープをご紹介しましょう。 トウモロコシの実は食欲不振を解消し、尿の出を良くする働きがありますが、日頃捨ててしまう皮・ヒゲ・軸・葉・根にも利湿や利尿 (尿の出を良くし、身体に溜まった余分な水分を排泄し、むくみを解消する)の働きがあり漢方薬として用いられています。 特にヒゲは漢方薬としては玉米鬚(ぎょくべいしゅ)という名前ですが、利尿に優れ、煎じても変な味がしないので、どんどん利用したいですね。 一緒に入れる具材には、体内の余分な湿をとるキュウリ冬瓜などの瓜類・山芋・はと麦、元気をつける鶏肉・山芋・卵がオススメです。
トウモロコシのひげスープ(2~3人分)
【材料(二人分)】
トウモロコシの実 1本分
トウモロコシのヒゲ 1本分
鶏肉 50g
チキンスープ 150cc
キュウリ 1/3本
山芋 50g
卵 1個
水溶き片栗粉
塩 少々
ミックススパイス 少々
【作り方】
- 山芋は皮を剥いて2mmほどにスライスし、大きければ半分に切っておく。
- キュウリも2mmにスライスし、更に千切りにしておく。
- チキンスープに使った鶏肉を取りだし、50gをスライスしておく。
- トウモロコシの皮を剥き、実を削り取っておく。
- 鍋に水100ccとトウモロコシのヒゲ1本分を入れ、弱火で約10分煎じて、濾す。
- 別の鍋に、ヒゲの煎じ汁とチキンスープ150ccとトウモロコシの実を入れて火にかける。
- 実に火が通ったら、塩とミックススパイスで味を調え、水溶き片栗粉でとろみをつけ、溶き卵を散らしてかき玉にする。
- キュウリ、山芋、鶏肉を加えてかき混ぜたら火を止め、器に盛る。しゃきしゃき感を残すため煮すぎないこと。
チキンスープは、鶏肉は葱を加えて塊のまま茹で、ゆで汁に浸けたまま冷ましたものを利用しています。 肉もスープもいろいろに使い回せて便利です。
【食材の功能】
トウモロコシ:甘味/平性/胃・大腸経/開胃・利尿
トウモロコシのひげ:甘・淡味/平性/腎・胃・肝・胆経/利尿消腫・清肝利胆
キュウリ:甘味/涼性/肺・脾・胃経/清熱・利水・解毒
山芋:甘味/平性/脾・肺・腎経/補脾・補肺・固腎・益精
鶏肉:甘味/温性/脾・胃経/温中・益気・補精・填髄
卵白:甘涼/潤肺利咽・清熱解毒
卵黄:甘/平/心腎脾/滋陰潤燥・養血熄風
胃腸が弱い人はトウモロコシを食べ過ぎるとお腹を壊しやすいので注意しましょう。
