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この症状って?

花粉症と免疫の関係って?改善・予防に効果的な食べ物も紹介

春先になると花粉症の方が増えます。日本ではスギ花粉症を原因とするケースが一番多いといわれていますが、スギ花粉の他にもマツやブタクサ、ヨモギなどがあります。花粉の量や花粉の飛び回る時期のほか、食事や食べ物も花粉症と関わりを持っているようです。

不規則な食事により栄養バランスが崩れ、免疫力が低下することによってアレルギーを起こしやすい体質をつくりだしていると言われています。いろいろな食べ物をバランスよく食べるという食生活が抵抗力を高め、花粉症を予防します。特に、体の抵抗力、免疫力をつけてくれるビタミン、ミネラルは不足しないようにしましょう。

ウイルスと戦う免疫のイラスト

 

花粉症と免疫の関係


花粉症は、免疫システムの過剰反応によって引き起こされるアレルギー性の疾患です。具体的には、花粉が体内に侵入すると、免疫システムが花粉を異物と認識し、過剰に反応することで症状が現れます。以下に、花粉症の症状とそのメカニズムについて詳しく解説します。

  • 症状:花粉症の主な症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血、喉のかゆみ、咳などがあります。これらの症状は、花粉が呼吸器や目の粘膜に触れることで引き起こされます。

  • メカニズム:花粉症のメカニズムは、免疫システムの過剰反応によって引き起こされます。花粉は通常、無害な物質ですが、アレルゲンとして体内に侵入すると、免疫システムが異物として反応します。免疫システムは、花粉を異物と認識すると、IgE抗体を産生し、マスト細胞や好塩基球などの免疫細胞にシグナルを送ります。マスト細胞が刺激されると、ヒスタミンやその他の炎症性物質が放出されます。これらの物質が血管を拡張し、粘膜の浮腫や炎症を引き起こし、症状が現れます。好塩基球も炎症性物質を放出し、花粉と結合してヒスタミンなどの物質を放出することで、症状が強化されます。

  • 遺伝的要因:花粉症の発症には遺伝的な要因も関与しています。家族歴がある人ほど花粉症になりやすいとされています。遺伝子の変異が特定のアレルギー反応を引き起こしやすくすることが考えられています。

  • 花粉の季節性:花粉症の症状は通常、花粉の飛散がピークを迎える春や秋に現れます。これは、特定の植物の花粉が大量に飛散し、アレルギー反応を引き起こすためです。花粉症は、免疫システムの過剰反応によって引き起こされるアレルギー性の疾患であり、特定の季節に特定の花粉に反応することが特徴です。免疫システムの正常な機能を維持するためには、適切な治療法や予防策を行うことが重要です。


 


 

【花粉症対策】免疫力を高める方法


花粉症の対策として免疫力を高めることは、花粉症の症状を軽減し、体内のアレルギー反応を抑制する効果が期待されます。以下に、免疫力を高める方法を具体的に説明します

  • バランスの取れた食事:免疫力を高めるためには、バランスの取れた食事が重要です。新鮮な野菜や果物、全粒穀物、健康な脂肪(オメガ-3脂肪酸を含む魚やナッツ)、タンパク質源(魚、豆類、大豆製品)を含む食事を摂取しましょう。特に、ビタミンCやビタミンE、亜鉛、セレンなどの栄養素は免疫力をサポートします。

  • 適度な運動:適度な運動は免疫力を高める助けになります。有酸素運動や筋力トレーニングを定期的に行うことで、免疫システムを活性化し、花粉症の症状を軽減する効果が期待できます。

  • ストレス管理:ストレスは免疫機能を低下させる要因の一つです。ストレスを軽減するためには、リラックス法や深呼吸、瞑想、ヨガなどのリラックステクニックを取り入れることが効果的です。

  • 充分な睡眠:充分な睡眠は免疫力を高めるために不可欠です。睡眠不足は免疫機能を低下させ、花粉症の症状を悪化させる可能性があります。7〜9時間の睡眠を確保し、規則正しい睡眠習慣を心掛けましょう。

  • 免疫サポートサプリメント:ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、エキナセアなどの免疫サポートサプリメントを摂取することで、免疫力を高めることができます。ただし、医師や専門家の指導のもとで摂取することが重要です。

  • 腸内環境を整える:健康な腸内環境は免疫力を高める上で重要です。プロバイオティクスやプレバイオティクスを摂取し、腸内の善玉菌を増やすことで、免疫機能をサポートします。


これらの方法を組み合わせて、免疫力を高めることで花粉症の症状を軽減し、快適な季節を過ごすことができます。ただし、個々の体質や状況に応じて最適な方法を選択することが大切です。

 


 

花粉症の改善・予防に効果的な食べ物


花粉症の改善や予防に効果を期待できる食べ物は、免疫システムをサポートし、炎症を軽減する効果があるものがあります。以下に、花粉症の症状を和らげる食べ物を詳しく解説します。

  1. 抗炎症作用のある食品:オメガ-3脂肪酸を含む魚(サーモン、マグロ、サバ)、ナッツ(アーモンド、クルミ)、チアシードなどは、抗炎症作用があります。これらの食品は炎症を軽減し、花粉症の症状を和らげる効果が期待できます。

  2. ビタミンCを含む食品:ビタミンCは抗酸化作用があり、免疫システムを強化する効果があります。オレンジ、レモン、イチゴ、ブロッコリー、カリフラワーなどのビタミンCを豊富に含む食品を摂取することで、花粉症の症状を緩和する効果が期待できます。

  3. クエン酸を含む食品:クエン酸は、免疫システムを活性化し、炎症を抑制する効果があります。レモン、ライム、グレープフルーツなどの柑橘類にはクエン酸が豊富に含まれています。これらの食品を摂取することで、花粉症の症状を和らげる効果が期待できます。

  4. ヨーグルトや発酵食品:ヨーグルトやキムチ、納豆などの発酵食品には、腸内の善玉菌を増やし、免疫システムを強化する効果のあるプロバイオティクスが豊富に含まれています。これにより、花粉症の症状を緩和する効果が期待できます。

  5. 抗酸化物質を含む食品:抗酸化物質は炎症を抑制し、免疫システムをサポートします。赤や紫の色素を持つ果物や野菜(ブルーベリー、ぶどう、赤キャベツなど)や、緑茶、クルミ、アーモンドなどの食品には抗酸化物質が豊富に含まれています。

  6. 青シソ:αリノレン酸を多く含み、アレルギー症状を抑える効果があります。

  7. さば・あじ・いわし:青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が、免疫力の働きを正常にし、アレルギー症状を抑える効果があります。

  8. 甜茶(てんちゃ):甜茶ポリフェノールという成分がくしゃみ、鼻水を抑え、鼻アレルギーに効果があります。

  9. これらの食品を積極的に摂取することで、花粉症の症状を和らげる効果が期待できます。ただし、個々の体質やアレルギーによって反応が異なる場合があるため、食事の変更を行う前に医師や栄養士に相談することが重要です。


花粉と果物アレルギーとの関連があるとされている食べ物


花粉症の人は果物アレルギーを持っていることが多いようです。それは、花粉症を起こす花粉アレルゲンと果物が持つアレルゲンが共通するためです。

・シラカバ…りんご、桃、さくらんぼ、なし、苺、梅、キウイ
・スギ、ヒノキ…トマト
・ブタクサ…メロン、スイカ、きゅうり、バナナ
・ヨモギ…りんご、キウイ

果物は生の場合アレルギーが起こりますが、加熱することによってアレルゲンが変化して、アレルギーが起きないこともあります。まずは、果物を食べたときにかゆくなったり、ヒリヒリと違和感があったときは、記憶して食べないように予防すると良いでしょう。

 

花粉症でお悩みの方へ


以上、花粉症と免疫の関係、免疫力を高める方法、花粉症の改善・予防に効果的な食べ物をご紹介しました。実は漢方薬による体質改善もおすすめの免疫力を高め、花粉症を予防する方法です。

免疫力や花粉症のお悩み、どうぞイスクラ薬局にもお気軽にご相談くださいませ♡まずはメール相談をご希望でしたらお試しプレ相談、ご予約でしたらお電話もしくはご予約フォームから承ります♡
監修
佐藤薫
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上海外国語大学留学中に中医薬膳に出会い、帰国後北京中医薬大学日本校に入学。中医薬膳専科で中医薬膳学、中医中薬専攻科で中医学を学ぶ。現在、イスクラ薬局日本橋店での漢方相談のみならず、日本中医食養学会講師、北京中医薬大学日本校で中医中薬専攻科での通訳を務める。体の基礎を作る食事からしっかり指導できる学会認定不妊カウンセラー。

「食養生は、中医養生法の礎となるものです。漢方同様、お一人お一人の体質体調に合った食養生法をご提案します。」

*不妊、二人目不妊、子宮筋腫、卵巣嚢腫、月経痛、更年期

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