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この症状って?

口が粘る(口粘)、口がネバネバする

口が粘る(口粘)、口がネバネバする

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口の中がネバネバしてすっきりしない状態を、

中医学では「口粘(こうねん)」や「口膩(こうじ)」と言います。

口粘は舌の苔が厚くなると時に多く見られます。
気候、環境、住居などの外湿や飲酒、美食などの内湿から寒湿または湿熱が生じるため脾胃の働きが減退し、苔が厚くなります。




五行学説では、脾胃は消化吸収・栄養物と水分の輸送に関わり、
味覚や食欲に関係しています。


口の中ですが、脾胃を通じて改善していきます。
口の中が粘るケースの代表的な体質は以下の通りです。


 

脾胃寒湿の口粘


・外界の冷気、脾胃虚弱体質、冷たいものの過食などによって口内に
湿邪が停滞して違和感を生じます。

・熱を伴わないので、口渇はありません。
・脾胃の働きが落ちるので、食欲がなくなることがあります。
また、寒湿邪が四肢・筋肉に滞ると体が重くなるので、倦怠感が強くなることがあります。

・停滞している寒湿が腸に注いで軟便になることがあります。
・舌には白くて厚い苔が認められます。

 

脾胃寒湿の漢方


脾胃の働きを強化しながら、温性薬で停滞している寒湿を除去します。

漢方では「平胃散(へいいいさん)」などを使用します。平胃散は湿邪が脾胃に停滞した状態を改善し、温性の傾向を持つので、寒湿邪に用いられます。口膩・口粘の症状を改善し、口の中を爽やかにします。読んで字のごとく胃腸を整える漢方薬です。

下痢などの寒湿症状が強いときは、利水効果のある「胃苓湯(いれいとう)」を使用します。

脾胃湿熱口粘


・蒸し暑い季節、酒の過飲、美食辛食の過食で湿熱邪が停滞し上蒸すると、
熱邪が絡む口臭や口渇を伴う口膩が現れます。

・湿熱が上蒸すると頭が重くなり、湿熱が四肢に停滞すると倦怠感が現れ、
熱が強いと微熱の症状が現れることがあります。

・湿熱邪によって脾胃の働きが落ちて食欲不振となり、胃濁が上昇して悪心が生じることもあります。
・湿邪と熱邪が混合して腸に停滞すると、軟便が多くなり、残便感のある排便不爽の症状が現れる
ことがあります。

・舌には黄色くて厚い苔が認められます。

脾胃湿熱の漢方


停滞している湿と熱を同時に除去することが重要です。漢方では「茵陳五苓散(いんちんごれいさん)」などを使用します。「茵陳五苓散」は湿熱による諸症状に用いられる処方です。利水作用もあるため、浮腫の症状にも適しています。

穏やかな性質の処方のため、長期使用が可能ですね。



 

また、「温胆湯(うんたんとう)」は湿と熱を除く効果に優れ、
さらに気持ちを落ち着ける効果も優れているので、
不眠症状が強いときに用いることができます。

日本人はもともと胃腸が弱い民族のため、日々の胃腸のケアに「晶三仙」もおすすめです。



口粘で悩まれている方、一度お近くの漢方薬局にご相談されてみてはいかがでしょう?

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