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この症状って?

夏の脾胃対策|中医学が教える“夏バテを寄せつけない胃腸ケア”



夏は「食欲が出ない」「胃が重い」「身体がだるい」「むくみやすい」など、脾胃(ひい:消化吸収の働き)に関する不調が最も多い季節です。中医学では、夏の環境特有の 暑邪・湿邪・冷房の冷え(寒邪)によって脾胃が弱り、夏バテへとつながると考えます。
この記事では、
●夏に脾胃が弱る理由
●脾胃不調による症状
●夏の食養生
●生活養生
●症状別お悩み解消法(漢方含む)
を体系的にまとめ、夏の脾胃ケアを総合的に解説します。



1.夏はなぜ脾胃が弱るのか|暑邪・湿邪・寒邪(冷房)の視点


暑邪で“気”が大量に消耗する


夏は発汗が増えるため、体のエネルギー源である「気」も汗と共に失いやすくなります。脾胃は体内で気を作り出す中心であり、気を作り出す過程の一つである消化自体も気の力が必要なので、気が不足すると 消化力が低下しやすいのです。

冷たい飲食や冷房(寒邪)が脾胃の働きを停滞させる


脾胃は「温」を好む臓腑。
冷たい飲食や冷房は脾の陽気(消化吸収を促進する力)を損傷し、
●胃もたれ
●膨満感
●下痢
●食欲不振
を引き起こします。

日本の夏特有の湿度の高さが“湿邪”となり脾を傷める


湿邪は重く粘りつく性質があり、脾の働きを阻害します。
●身体の重だるさ
●胃がつかえる
●むくみ
●下痢
は典型的な寒湿困脾(かんしつこんひ・寒湿の邪気による脾の損傷)の症状です。

2. 脾胃が弱るとどうなる?|夏バテの正体


脾胃は、食べたものから“気血”を生み出し、全身へ運ぶいわば「エネルギー工場」です。
夏に脾胃が弱ると以下のような、いわゆる夏バテの症状が続出します。
●食欲低下
●胃もたれ、膨満感
●下痢・軟便
●身体の重だるさ
●冷たいものが欲しくなる
●やる気が出ない
●むくみ
これらはすべて、脾胃の弱り(脾気虚)+寒湿の停滞(寒湿困脾)
が原因です。

3. 夏の食養生|胃腸を整え、湿を溜めない食べ方


冷たいものを控え、温・常温を基本に


脾胃を守る鉄則は「温」。脾胃の正常な働きは “適度な温かさ”によって支えられています。
●温かいスープ
●白身魚や鶏肉の煮込み
●温野菜、蒸し料理
●生姜、陳皮などの温め食材
など温かい飲食を意識すると脾胃の働きが回復しやすくなります。

湿を捌き、むくみを防ぐ食材を活用


湿邪を取り除く“利湿作用”のある食材は、湿度の高い日本の夏の味方です。
●はと麦(ヨクイニン):脾の働きを助け、水分代謝を促進
●冬瓜:利尿作用によって体の余分な熱を取り除き、むくみも改善
●とうもろこし:脾胃の働きを高め、余分な水分を排出する作用
●緑豆:体内の余分な水分、熱を排出し。暑気あたりを改善
●きゅうり:利尿作用によって体の余分な熱を取り除き、火照った体やのどの渇きを癒す効果
※冷えすぎを防ぐため、加熱調理がオススメ。

脾胃を補い、気を作る食材


脾胃の弱りを回復させる“補気作用”の食材です。
●山芋(長芋)、米、発芽玄米
●南瓜、いんげんまめ、大豆、枝豆
●じゃがいも、さつまいも、里芋
●鶏肉、豚肉
●白身魚、あじ、いわし
●甘酒(米麹)、棗(なつめ)、枸杞子
特に疲れやすい方は積極的にとるようにしましょう。

適度な苦味で余分な熱を調整


苦味は夏の火照りや炎症を抑える働きがあります。
●ゴーヤ
●春菊
●セロリ
●緑茶
などの苦味の食材を適量取り入れてみましょう。

4. 生活習慣で行う脾胃ケア


冷房との上手な付き合い方


●室温は外気との差が5〜7度以内
●風が直接身体に当たらない位置に
●羽織りものを常に携帯
最近の酷暑では冷房が必須ですが、冷やしすぎは脾胃の大敵です。

軽い運動で“気”の巡りを整える


湿邪は体を動かし、気を巡らせることで発散させることができます。
●朝の散歩
●ゆったりストレッチ
●軽いヨガ
“大量の発汗”は気を消耗するため、軽く汗ばむ程度の運動が理想です。

睡眠で脾胃の回復をサポート


脾胃が回復するのは睡眠中。
特に 23時〜深夜2時 の時間帯にしっかり眠ることができるよう生活リズムを整えましょう。

5. 症状別お悩み解消法|夏の脾胃トラブルに効く中医学アプローチ


ここでは、夏に多い脾胃のお悩みを 症状別に中医学的分析+対策法(食養生・生活習慣・漢方)で詳しく紹介します

症状①:食欲不振・胃もたれ


原因(中医学的アプローチ)
●脾気虚
●寒湿困脾
●冷飲食のとりすぎ

対策法
●温かい汁物を中心にする
●生姜、陳皮、山芋、かぼちゃといった胃腸ケアの食材を日常的に
●冷飲食、冷房に気を付ける
漢方例
イスクラ健胃顆粒(けんいかりゅう)S、焦三仙

症状②:むくみ・身体の重だるさ


原因(中医学的アプローチ)
●湿邪の停滞
●脾胃の弱りによる水分代謝の低下

対策法
●はと麦、冬瓜、とうもろこしといった利湿作用の食材を積極的に摂る
●軽い運動で気の巡りを改善
●温かく利尿作用のあるお茶(はと麦茶、黒豆茶など)を飲む
漢方例
イスクラ勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)

症状③:だるい・疲れやすい・夏バテ


原因(中医学的アプローチ)
●暑邪による気の消耗
●寒湿邪による脾胃虚弱
●発汗過多による気の消耗

対策法
●甘酒(米麹)で脾気を補う
●鶏肉、白身魚、山芋を使ったスープ
●睡眠時間の確保(特に23~深夜2時に熟睡)
漢方例
イスクラ補中丸(ほちゅうがん)T、イスクラ麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)

症状④:下痢・軟便


原因(中医学的アプローチ)
●冷飲食による脾胃の損傷
●寒湿邪の停滞
●脾気虚

対策法
●温かい飲食を意識する
●生もの・冷たい飲み物を控える
●ニラ、生姜、ねぎなど寒湿を発散させる食材を料理にプラス
漢方例
イスクラ健脾散(けんぴさん)エキス顆粒、イスクラ勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)

症状⑤:お腹の冷え・胃のキリキリ


原因
●冷房、冷たい飲食(寒邪)による脾胃の冷え

対策法
●冷房対策(ストール・腹巻き・カイロ)
●生姜湯・陳皮茶など寒邪を除くお茶、温かいスープなどを摂る
漢方例
安中散(あんちゅうさん)、イスクラ開気丸(かいきがん)

6. まとめ|夏の脾胃ケアで“夏バテしない身体”へ


以上、“夏の脾胃対策”について解説してきました。以下にまとめます。
●冷たい飲食を控えて脾胃を守る
●湿をためない食材(はと麦・冬瓜・とうもろこし)を活用
●脾を補う食材(山芋・南瓜・鶏肉)で気を養う
●冷房で身体を冷やしすぎない
●軽い運動と睡眠で脾胃を回復
●症状別に適切なケアと漢方を取り入れる

中医学の視点で脾胃を整えれば、夏の暑さに負けない「元気な身体」を自分で作り上げることができます。

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監修
佐藤薫
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上海外国語大学留学中に中医薬膳に出会い、帰国後北京中医薬大学日本校に入学。中医薬膳専科で中医薬膳学、中医中薬専攻科で中医学を学ぶ。現在、イスクラ薬局日本橋店での漢方相談のみならず、日本中医食養学会講師、北京中医薬大学日本校で中医中薬専攻科での通訳を務める。体の基礎を作る食事からしっかり指導できる学会認定不妊カウンセラー。

「食養生は、中医養生法の礎となるものです。漢方同様、お一人お一人の体質体調に合った食養生法をご提案します。」

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