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胃腸炎✕湿✕漢方



【胃腸炎と中医学について】
「胃腸炎」とは
胃や腸に炎症が発生し「おう吐、下痢、腹痛を呈するものをいいます。基本的には細菌やウイルス、カビに感染して発生する「感染性胃腸炎」が多いといわれますが、ストレスが原因で発生する「神経性胃腸炎」もあります。
六本木店では、6月後半~7月前半に「胃腸炎」でご体調を崩された方が多数いらっしゃいました。
なぜ6月後半~7月前半に集中して「胃腸炎」が発症したのでしょうか…
ある時期に多数の人が集中して何らかの症状が発生した際は、その地域の人間に平等に影響をあたえるものが原因であると考えられます。


その地域の人間に平等に影響をあたえるもの…
今回の場合は「気候」です。
 
6月後半~7月前半の東京の天気はどうだったのでしょうか?
6月25日からは曇りの回数が増えて、湿度はあがりっぱなし(´ー`)
かなり蒸し風呂のような空気だったと記憶しています。
 
冷房をつけ、冷たい飲み物を良く飲むようになったのもこの時期からだったような…
さて、そんな気候がどうして胃腸炎につながったのでしょうか…??
 
まず、湿度が多い空間は細菌やカビなどにしてみれば、増殖の大チャンス!!
増えた細菌やカビなどが手など介して口に侵入し
「胃腸炎」発生!!
 
他には、
 
暑いので冷蔵庫の中の飲み物をイッキ飲み…
仕事で疲れて家に帰って冷たいビールをイッキ飲み…
アイスを食べることが増え、冷たいそうめんを食べることも増えた。
 
そして冷房をガンガンかけて、おうちでゴロゴロ…
電車に飛び乗り、冷房が直接あたるところで涼んで…
 
そんな私生活を過ごしていると、体や胃腸が弱り、病気に対する抵抗力を失います
すると、いつもは体の中に住んでいても悪さをしなかった細菌やウイルスが暴れだして
「胃腸炎」発生!!
と考えられます。
※このような機序で悪くなることも考えられるので、腐った食物を食べなくても「胃腸炎」になることがありますよ。
 
それでは、上記のことを「中医学」的に解釈してみますと
梅雨時や夏の蒸し暑い季節は、外の湿気が多くなるので、発汗が上手くできなくなり体の中に「余分な水分」が溜まり、それが「腹痛、おう吐、下痢」を引き起こしたと考えます。
「余分な水分」とは何でしょうか。
中医学ではそれを、湿(しつ)や湿濁(しつだく)とよび、イメージは「汚く濁ったドロドロ、ネバネバした水」です。
 
「湿」にはとても厄介な性質があります。
それは「ドロドロ」しているので症状の進行はゆっくりで、気づかないうちに体が「湿」に侵されてしまいます。
さらに「ネバネバ」しているので、「湿」を排出しようとしても粘着して中々外に出てはくれません。
ですから、
「湿」に対しては症状が発生する前に予防することが大事になります。
 
「湿」に侵されると
 
・体が重だるくなる(朝起きられない、疲れがとれない)
・むくみ
・胃腸の働きが悪くなる 
・食欲不振
・下痢
 
といった症状が発生します。
なかなか治らない慢性疲労や疲れも「湿」が原因のことがあります。
上記の症状に+自分の舌を鏡でみて舌の表面が真っ白だったら要注意です!!
 
では「湿」を予防するポイントをいくつか紹介します。
 
・自分の体温以下の食べ過ぎない(サラダ、果物、アイス、そうめん、刺し身etc)
・脂っぽいもの食べ過ぎない
・水分とりすぎない…体を動かして汗や尿などで排出した分を補充するのは良いのですが、体を動かしてないのなら沢山飲む必要はありません。
・除湿機やエアコンのドライ機能を使い、湿気をすくなくする。
・雨に当たらない
 
このようなことに気をつけながら生活するとよいでしょう。
 
夏も本番になってきましたね。夏の終わりに体調を崩さない為にも「湿」を極力、発生しないように心がけましょう。
 
それではまた~
 

2017/07/25

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