目の下のクマが気になる
顔の中で目元が与える印象は大きいものです。いつも目の下にくまがあって困る、という悩みを持っている方も多いのではありませんか?ちょっと油断すると出来てしまう目の下のくま。くまがあるだけでゲッソリ疲れているように見えたり、暗い印象を与えてしまいますよね。くまはどうして出来るのでしょうか?
クマの原因
原因は主に血行不良や色素沈着です。目の周りの皮膚の厚さは体の他の部分よりも薄く、皮膚の下にある血流の状態が透けて見えやすい部分です。疲労、睡眠不足、眼精疲労、ストレスなどの日常生活の問題により血行が悪くなり、くまとして目の下に現れるのです。また、とてもデリケートな所で、メイクを落とす時などにちょっと強く擦っただけでも刺激となり、色素沈着を起しくまとなることもあります。
クマを漢方的に考えると
疲労・ストレスが溜まってくると起きやすい「気滞血瘀(きたいけつお)」と考えます。つまり気の流れがうまくいかない(気滞)状態と、血流が悪くなる(血瘀)状態のこと。
頭痛、肩こり、生理痛、などの症状を伴う場合も多く見られます。
こういった場合は、気と血をスムーズに流す活血行気薬を使います。
次に、眼精疲労の回復には、肝と腎の血と陰(潤い)を補うとよいといわれています。
かすみ目、疲れやすい、顔・手足がほてる、めまいなどの症状を伴う場合は、肝腎陰虚に対応する薬を使います。
冷え性体質を改善することも目のくまの改善法の一つです。冷えによる頭痛、肩こり、貧血、めまい、生理痛などの症状を伴う場合には当帰という生薬を含む薬を使います。
くまは毎日の生活の積み重ねが原因なことが多いものです。
睡眠、食事、適度な運動などを心がけることがくまの症状の改善、そして予防になります。
目の周りの状態は体からの一つのサインであると考え、一度生活習慣を見つめなおしてみるのもよいのではないでしょうか。
クマ,