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しびれ、痛み、腫れ 痺証のお勉強をしてきました!

こんにちは、鍼灸師(&管理薬剤師)の市川です。

今回の中医専講座は(ひ)証です・・・

証(ひしょう)とは、関節・筋肉の疼痛、腫脹、しびれ、症状などを言います。現代医学的には、骨・関節の疾患や膠原病・自己免疫疾患などに伴う骨・関節の症状を指しており、例えば、リウマチ性関節炎・シューグレン症候群、強直性脊椎症、頚椎腰椎退行症、変形性関節症、痛風などの疾患が含まれます。どれも病気の経過が長く、繰り返し発症し、治しにくい病気ですね。
中医学的には先天不足・後天失養つまり肝腎両虚・精血不足とのこと(老化からくる筋肉・関節の衰え)がこれら痺証の原因として考えられていて、治療原則は滋養肝腎精血・温腎陽壮腎気で筋肉・関節に栄養を与え、強く丈夫にすることです。

knees and shins....... 31/365
knees and shins……. 31/365 / muffett68 ☺☺

 

よく使われる生薬は食用の蟻(あり)、蛭(ひる)、蛇(へび)など動物性のが多いとのことです。これはこれら動物生薬は、「細い所をくぐり抜ける」という生物のとして特性があり、気血の巡りが詰まってしまって痛むものを改善する力があると考えられています。もちろん、植物性の生薬も使用しますが、これら動物性の生薬の方が多用されています。正直、動物性の生薬に関しては驚きですが、これが中国4000年の歴史なんですね。

イスクラの製品にも、蛭を使った水快宝、蟻をつかったイーパオなどの漢方がございます。どちらも本場中国では、痛みやしびれによく使われる生薬の代表ですが、イスクラのものは錠剤になっており、ご心配と思われる変なニオイも味もしないですし、飲みやすいですよ。

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長年患っている痛み、しびれ、そして筋肉の腫れなども是非当店でご相談くださいね。

2015/07/21

漢方養生講座に行ってきました。

7月11日(土)、日中友好協会江東支部の漢方養生講座のお手伝いに行ってきました。

今回で3回目、前回と同じく日本中医薬研究会 中医学講師の陶 恵寧先生がご講義されました。

テーマは「物忘れと漢方養生」 です。

「物忘れ」とは・・・記憶力の減退を表します。
その他に「健忘」もあり物忘れから記憶喪失までを含みます。

漢方から見る「物忘れ」は
①脳の酷使・・・脳機能の低下(酸欠)
②高齢・慢性病・・・脳の老化
③老化・精神刺激・・・脳への血行不足 など
が原因と考えられその対策として
「補腎」・・・内臓の機能を高めること(脳の機能・老化を遅らせること)
「活血」・・・脳への血流量を高めること
が必要とのことです。

生活食養生では
・たばこを控えること
・お酒を控えること
・飲食構成を調節すること(野菜などを多く、腹八分目になど)

中国では健脳粥という有名な先生が考えたレシピがあるとのことです。
(お米100g、胡桃30g、山芋30g、クコの実15g、リョウガンニク30g)

最後はいつもの講義内容のクイズで盛り上がり大盛況でした。
次回も楽しみですね。

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2015/07/13

やっぱりすごかった『納豆』の力

こんにちは。店長の櫻井です。

今日、7月10日は納豆の日ということでお肌の潤いにもよく、良い血流にもよく、免疫力も強化してくれる『納豆』のお話をしたいと思います。お肌に納豆が良いっていわれてなんだかぴんとこないとは思いますが、これがいいんです。

納豆の原料は大豆ですが、この別名、畑のお肉と言われるほど、良質なたんぱく質と脂肪分を含んでいる大豆ですが、生のままでは毒があって食べられないので、炒ったり煮たりして火を通して無毒化して食べます。でも炒った大豆はそのままでは硬くて消化されにくいという欠点もあります。そこで、そういった欠点を解決してくれるのが『納豆』です。納豆は納豆菌により消化されやすくなり、タンパク質や炭水化物、脂肪分などの栄養素はそのまま残された、すばらしい栄養食品なんです。

fermented soybeans / 納豆
fermented soybeans / 納豆 / [puamelia]

納豆の歴史

納豆は縄文の頃にはもう日本に入ってきていた大豆と、たまたま住居の建材としてそこにあった藁で、これまたたまたま、偶発的に作られたのが始めと考えられており、いまだその起源は詳しくわかっていません。ちなみに納豆は日本独自の食材で、ほかの国にはない、純日本食材なんですよ。

『納豆』という名前が初めて書物に残されたのは、平安時代、11世紀半ばごろに藤原明衡によって書かれた『新猿楽記』です。その中で、納所という「お寺の倉庫で作られた食品」として紹介されています。

戦国時代には、武士たちの貴重な蛋白源やスタミナ源としての保存食・軍事食として、そして江戸時代には、庶民の栄養食として食べられていたようです。当時は納豆ごはんよりも、納豆を味噌汁にいれた納豆汁の方が一般的だったそうです。

納豆..這味道 我OKAY
納豆..這味道 我OKAY / NanakoT

納豆の栄養

「納豆どきの医者知らず」という諺があるのを皆様ご存知でしょうか。

栄養豊富な納豆をしっかりたべると、体力も気力も充実し、病気に負けない身体ができて、医者にかかる人も少なくなってしまうという意味です。納豆には、良質で豊富なたんぱく質に加え、ビタミン類やミネラルなどもたっぷり含まれています。中でも特筆すべきは「ナットウキナーゼ」、「レシチン」、「ビタミンK」そして「ポリアミン」。これらを順に見ていきましょう。

『ナットウキナーゼ』とは、強力な血栓融解酵素のこと。ナットウキナーゼが人体の血栓を溶かすという研究報告はまだないのですが、動物実験では、その効果が確認されていますので、これからの研究に期待です。しかし、研究結果がないからといって、そっぽを向いてしまうのはもったいないですよね。血栓が解かされるということは、血液がさらさらと流れやすくなるということ。血流は心臓の拍動だけでなく、筋肉によっても流れているので、筋肉の活動が少なくなる夜のほうが悪くなります。納豆を血流改善に生かしたいのなら、納豆は夜たべるのが効果的と言えるでしょう。でも食物繊維が多いので、胃腸の弱い方、便秘気味の方、お腹が張りやすい方は、消化能力が高い朝に食べるほうが良いですよ。

血流が悪くなると、お肌に老廃物が溜まりやすくなったり、潤いが届きにくくなったり、シミやくすみが出来たりします。冬場に肌が乾燥するのは、単に空気が乾燥しているからだけではありません。寒さにより無意識のうちに体に力が入ってしまうことで、血流も悪くなっているというのもその原因の一つです。お肌を潤すためにもしっかり血流改善対策をしていきましょう。

次にビタミンKですが、納豆に含まれるビタミンKは食品の中でもトップクラスです。ビタミンKは骨を作るうえでとっても重要なビタミンで、カルシウムを骨に結合させるのに必要なビタミンなので、納豆は、骨粗しょう症の予防にも効果的です。他の食品、例えば、紫蘇、パセリ、モロヘイヤなんかにもビタミンKは多いのですがそれらを毎日沢山食べるのはちょっと難しいですよね。

そして「レシチン」です。レシチンには腸のなかをきれいにしてくれる排毒洗浄作用があるとされています。これまた納豆にたっぷり含まれている食物繊維と協力し合い、胃腸を掃除してくれ、ニキビや肌荒れ予防・改善にも効果的です。さらに納豆菌の一部は生きて腸までとどき、ビフィズス菌のえさになることで、腸内環境を改善してくれます。腸内環境を改善することは、美肌だけでなく、大腸がんの予防や花粉症などのアレルギー症状の軽減など、たくさんのいいことがあります。

「ポリアミン」という成分も含まれています。これは細胞分裂やタンパク質の合成に関与する物質で、赤ちゃんに多く、加齢とともに減ってしまう物質んなので、別名「若返り成分」ポリアミンが無いと細胞は分裂・増殖できません。しっかりとって、張りと艶のある肌を保ちましょう。

 

清水山公園
くめ納豆 / Natchamn

 

 中医学的に納豆をみると

平性で寒熱の偏りが無く、毎日食べられます。大豆よりも消化吸収しやすく、皮膚、爪、髪を丈夫にしてくれます。

納豆
性味:平性~温性
帰経:脾肺
効能:活血解毒、解鬱
血のめぐりを良くして毒を消し、身体の余分なものを排泄して、鬱々とした気分をスッキリさせます。

 

「納豆食うひと、色白美人」という諺があるように、納豆はお肌に“効きます”。その理由は、栄養と保湿成分をたっぷり含んでいて、細胞を元気にして、腸をきれいにするためです。高価な化粧品より納豆の方が断然リーズナブルで、効果が高く、さらに美肌以上のメリットがありますし、おすすめです。お薬やサプリではない自然食品なので、毎日食べることが大切です。勿論、食べ過ぎはいけませんが、毎日一パックで十分なので是非お試しください。

納豆が向いていない人もいらっしゃいます。胃腸が弱い人は夜よりお昼に食べましょう。後、ワルファリン(商品名:ワーファリン)を飲んでいる人は納豆は食べてはいけません。

そして、納豆の有効成分は熱に弱いので、出来るだけそのまま食べるようにしてください。加熱する場合は、70℃を超えないようにしましょう。納豆は、一般的な製法で作られるより、自然製法で作られた藁の納豆の方が、納豆菌のパワーも、栄養も強く、もっとおいしいそうです。自然製法で作られた藁納豆はちょっと高価なので、毎日食べるにはぜいたく品かもしれませんが、月に1,2度ぐらい、身体へのご褒美としていかがでしょうか?

2015/07/10

むくみや便秘、細胞の老化対策に小豆はいかが?

こんにちは、櫻井です。毎月1日はあずきの日だそうです。

※【あずきの日】(毎月1日)
「古事記」の穀物起源神話にも書かれているほど古くから食べられていたあずき。毎月1日と15日には小豆ご飯を食べる習慣もあったあずき。
利尿作用、便通、乳の出にも効果的とされるあずきを食べて健康になってもらえたらと、あずきの製品を扱う井村屋製菓株式会社が制定。日付は毎月1日にあずきを食す習慣を広めたいとの願いから。 (http://ameblo.jp/163cm55kg/より)

実は小豆(あずき)は、漢方薬としても使われるほどのパワーを持った食品で、細胞の老化を防ぐスーパーフードです。小豆は餡子意外の形で食べることって少ないですが、実は大豆をもしのぐ力を持った健康食品なんですよ。

大納言小豆(升入り)
大納言小豆(升入り) / tamba2010

利尿作用・解毒作用が高い小豆

小豆は、中医学では、赤小豆(せきしょうず)と言われる生薬です。性味は平性で、甘、酸。強い利尿作用と解毒作用をもち、むくみの解消に昔から使われてきました。唐の時代に書かれた『食療本草』という書物に、鯉と一緒に煮こむ赤小豆鯉魚湯(せきしょうずりぎょとう)という薬膳が登場します。作り方は、えらと内臓をとった鯉を小豆とお酢と水で煮込むというシンプルなもの。精がつき、余分な水分を排泄してくれます。病中の体力低下や腹水の改善の力があるといわれるスープです。鯉は食べて、小豆が入ったスープもしっかりと飲みます。

同じく利尿作用がある豆には、緑豆がありますが、あちらは涼性で、余分な熱をとる力があるのですが、冬場など寒い季節には、寒熱の偏りのない平性の小豆が向いています。小豆の形を良く見ると腎臓の形に良く似ています。中医学ではこんなことからも「豆は腎臓みたいな形をしているから腎臓の働きと関係がある」と考えるわけです。実際、利尿作用を持ち合わせているのが、中医学のすごいところです。

 

小豆

【性味】 平性、甘・酸味
【帰経】 心、小腸
【効能】 利水消腫、解毒排膿

 

緑豆

【性味】 涼性、甘
【帰経】 心、胃
【効能】 清熱解毒、清暑利水

 

お汁粉
お汁粉 / sota-k

 

細胞の老化を防ぐスーパーフード

小豆は炭水化物の他、良質の植物性たんぱく質やミネラルが含まれつつも、脂肪はすくないという薬膳には欠かせない食品です。そのほか、ビタミンA、ビタミンB1、B2、そして抗酸化作用を持つポリフェノールやアントシアニン、ビタミンCがたっぷりでお肌にも良く、コレステロールを低下させ、血液さらさらにしてくれるサポニンが多く含まれる栄養食品です。その他、血圧降下、疲労回復、便秘改善の改善にも役立つとされています。小豆の色素の一つ、アントシアニンには、効酸化作用があり、筋肉の疲労を抑制し、細胞を老化から守る効果があるといわれています。ビタミンB1やB2は体内ででんぷんや脂肪を分解して、カロリーに換えるために必要な栄養素です。B1やB2が不足するとエネルギーが足りずだるさを感じたり、疲れやすくなったりします。

 

便秘やむくみを改善 妊婦さんにオススメ 【小豆汁】

小豆を是非食べていただきたいのが、妊婦の方。たっぷりと含まれる食物繊維が便秘を改善し、利尿作用がむくみを改善します。さらにお乳の分泌を促進する力もあると言われています。一つ注意点があります。小豆のもつ様々なチカラを期待する場合は、お砂糖は使ってはいけません!むくみならほんのり塩あじの「煮小豆」で食べるようにしてください。

【むくみオススメあずき汁】

【材料】あずき大さじ5に対して水1L

【作り方】

①水でさっと洗って、水1Lにつけて一晩置く。

②①を鍋に入れて火にかけ、約30分ほど弱火で煮る。アクを取って、豆をどけたら完成。 保存は冷蔵庫。でも飲むときは常温で。

1日大体400ml程度、コップ2杯ぐらい飲むのがオススメです。豆は勿論食べられます。ご飯に混ぜたり、そのまま食べてもいいですよ。

小豆ごはん【大納言】#dinner


小豆ごはん【大納言】#dinner / is_kyoto_jp

小豆が日本で食用にされてきた歴史はとても古く、なんと縄文遺跡からも発掘されてるほか、「古事記」にも記述があるそうです。十勝の大納言が有名ですが、実は寒さに弱い品種だそうで、収穫高は非常に天候に左右されやすく、投機の世界では「素人は絹と小豆には手を出すな」とまで言われていたそうです。赤いダイヤと言われる所以ですね。

小豆は、利尿作用が高く、便秘を改善してくれて、お肌にもよくて、元気にしてくれる食材です。湿気が高いこの時期に是非活用してくださいね。

 

 

2015/07/01

産後は漢方でのりきる!

こんにちは。5月から日本橋店に復帰しました元六本木店の橋本です。

最近ママ友やお客様から、「産後疲れてしょうがない」「授乳でくたくた、どうしたらいい?」とよく聞かれます。「産後養生した?」と聞くと、決まって「何もしていない」とのお声が。ということで復帰第一弾ブログでは、私が産後に服用して、とっても助かった漢方をご紹介致します。

 

橋本の産後お助け漢方BEST3

まずは、やっぱりこれ!

BEST1 婦宝当帰膠B(ふほうとうきこう)

母乳の出が悪いとき、くらくら貧血ぎみにも最高です。

産後は、気(エネルギー)や血(血液や栄養)が不足した状態。漢方では、母乳は血の余りといわれていて、血虚(血の不足)につかう婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)がオススメです。

 

BEST2  芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)

産後は少量の出血が何日か続きます。これを『悪露(おろ)』といいますが、この悪露をスムーズに排泄させることが、子宮の回復にとって大切です。芎帰調血飲第一加減は、血流を良くして悪露を出しやすくすると言われている産後の代表漢方薬で、出産直後、お腹が張って痛かった私を助けてくれた救世主です。

 

BEST3  麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)

産後は、汗をかきやすく、気(エネルギー)や陰液(うるおい)を消耗します。エネルギーや潤い不足のとき、特に暑くて汗が出やすいこの時期オススメです。育児や授乳は疲れていても頑張らなきゃいけない。そんなときに是非!

産後疲れは、漢方におまかせください(*^_^*)ママの体のお悩み、一緒に解決していきましょう!

2015/06/26

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売