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「痛みはないのがあたりまえ」~漢方で腰痛改善体験記~

こんにちは櫻井です。

先日、朝起きたらなんだか腰に違和感がありました。歯を磨いたり、顔を洗うために少し前かがみになると左の腰あたりに鈍痛を感じ、腰からおしりにかけて軽い痺れのような感覚を感じていました。その前日に、夕食代わりのピザにやられ、喉が渇き大量に水分を摂ったことと、クーラーをかけたまま寝ていたことなどが原因として思い当たったので、「冷えと湿で脾や腎がトラブルをおこして、血流がわるくなってるんじゃないか?」と考え、朝から「血」の流れをよくする漢方と、冷えと湿と腎のトラブルからくる痛みに使われる漢方を飲んで様子を見ることに。
 
お昼にごろになっても腰の違和感や鈍痛は変わらず、そのままもう一包づつのんで、夕方まで様子を見ていましたがいまいち変化が感じられません。漢方は長く飲まないと効かないとよく言われますが、突発性の痛みなどに対する処方というのは案外即効性が高かったりします。なので、何らかの改善が無いのはおかしいと思い、「もしかして血の流れの悪さ原因は気の巡りの不調によるものでは?」と思い立ち、気の巡りを良くする漢方をプラスするとあらふしぎ。腰の違和感は気にならなくなりました。
 
帰宅後、痛みはまだ少し残っていましたが、寝る前と朝、気の巡りを良くする漢方、血流を良くする漢方、気を補う漢方を飲みました。今のところ痛みは気になっていません。
 

 
中医学には痛みに関して「不通則痛(ふつうそくつう)」「不栄則痛(ふえいそくつう)」という二つの大原則があります。不通則痛というのは、人体を巡っている気や血が順調に巡らない時におこる痛みで、比較的強い痛みであることが多いものを指します。たくさん痛み止めを飲まないとなららない生理痛などもこの痛みの範囲です。もう一方の不栄則痛は、気や血が巡らなくなったことで栄養不足の状態がおき、それが痛みになっているというものです。こちらはどちらかというとじんわりと痛みます。同じ生理痛でも重だるさを伴った鈍い痛みの場合はこちらが考えられます。不通則痛には、冷えによる血の巡りの不調「寒凝瘀血(かんぎょうおけつ)」などがあり、もう一方の不栄則痛には、気や血の不足による「気血不足」の痛みや、腎の働きの低下による痛み「腎気虚損(じんききょそん)」の痛みなどがあります。
 
今回の私の腰痛や腰の違和感は、気滞血瘀(きたいけつお)といって、気の巡りの不調による血の巡りの不調からくる痛みだったようです。血は、気のながれがあって初めて流れるもので、ストレスなどの影響で気の流れが悪くなると必然的に血も流れにくくなります。この場合一生懸命血だけを動かそうとしてもなかなか改善してくれません。そんな時は、気の巡りをよくするものを加えるとすんなりと動いてくれて、痛みがとれたりします。痛みは刺されるような刺痛ではなく、じんわりとした違和感だったので、患部の血や気の不足も関与しているかもしれません。このように実際の現場では二つの大原則ははっきり分かれておらず、微妙に重なりあって存在しています。
 

痛みは無いのがあたりまえです。耐えられないほどの痛みは身体の危険信号です。痛み止めでごまかし続けるのも、根本的な解決にならず放っておいておくことと同じです。痛みのない体にすることが大切です。
 

2013/07/27

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