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喉を労わる「梨」のお話。

今日はなんの話を書こうかな??っと考えを巡らせる毎日で、通勤時間に読んでいる小説からも「今日のネタ」を探し出そうと躍起になっている櫻井です。どうもこんにちは。
いや~寒いですね。この寒さの中、半袖の人や、短パンの人や、ミニスカートの人や、サンダルの人まで見かけますが、体調を崩さないか心配になります。電車のなかでも結構深いところに邪がありそうな、熱と痰が絡まったような咳がよく聞こえてきます。もしかすると私が気にしすぎてるからそう感じるだけかもしれませんが、冬に備えて冷え対策はしっかりしておいて絶対に損は有りません。放っておくと、カゼをひきやすくなったり、悪化しやすくなったり、治りにくくなったり、春先の花粉症が酷くなったり、あちこちに痛みが出たり、女性では、生理痛が悪化するなんてことにもなりかねません。とにかく「未病先防」が大切です。しっかりガードしましょう。特に冷えの邪気が侵入しやすい、手首、足首、首などをガードすることをお忘れなく。お家でも靴下を穿いてくださいね。
 


 
今日10月5日の誕生果は新高梨だそうです。梨ではなくて、「新高梨」に限定されている理由はなんなんでしょうね。個人的には梨の中でも新高が一番好きです。あの瑞々しさとシャキッとした歯ごたえがいいですね。どうも洋ナシみたいなふにゃっとしたのは苦手です。
新高は、新潟の梨と、高知の梨を掛け合わせた物なんだそうですが、その新潟の梨は、かつて高知から移入されたものだそうで、実際には高知県の梨と元高知県の梨を掛け合わせたのが「新高」だそうです。新高は今ではいろんなところで栽培されていますが、やはりおいしいのは南国土佐のものという気がします。昔、高知に住んでいた叔母から送られてていた新高のあの甘さとしゃきしゃき感と瑞々しさが懐かしいです。


Nashi 梨 / thedailyenglishshow


新高かな?

もらった梨がでかい! / hirotomo


梨は、中国を原産として、中国や日本、朝鮮半島に自生している「やまなし」を美味しいものに改良したものだそうです。日本で初めて梨が食べられたのは、弥生時代頃とされ、弥生時代の遺跡から食用として食べられた後の種が見つかっているそうです。初めて文献に出てくるのは、『日本書紀』のなかで、持統天皇が梨の栽培を奨励したという記述があるそうです。


梨を中医学的にみてみると


梨の性味は涼性で甘酸。肺を潤し、喉の乾きをいやし、熱をとり去る働きがあります。1600年の後半ごろに書かれた薬草の書物、『本草備要』の中でも梨は、「生で食べると六腑の熱をとり火を通して食べると五臓の陽を滋養される」とあります。酒毒を解消する働きもあるとされているので、二日酔いにも良いでしょう。その他、痰を抑えてくれる働きもあるので、喉の調子がわるい、熱っぽいなどの時は多目に食べることをお勧めします。痰が気になる人は、毎日少しずつ食べると痰が減るとされています。 中国では 『秋梨膏』と言われる喉を潤す飲み物があります。梨に加えて、生姜、はちみつ、金銀花(炎症を抑える)、甘草(炎症を抑える)、ユリ根(潤す)などが入っています。似たようなものはお家でも簡単につくることが出来ます。梨に加えて、棗などを加えてもよいでしょう。
『秋梨膏』(に似たもの)の作りかたは、梨 2、3個、棗 30gやユリ根を小さ目に切って、そこへ生姜10gほどをすってしぼった汁を加えます。絞らずそのまま加えても良いです。氷砂糖はお好みで50gほど。それらを弱火で煮込み水分を飛ばしたところにはちみつを入れます。そのまま食べてもよいですし、薄めて飲んでも良いです。
もっと簡単なのは、梨をミキサーにかけて、どろどろになったものをはちみつ程度の硬さになるぐらいに煮詰めると、梨のシロップが出来上がります。喉の調子が悪い時になめてくださいね。冷え性の方はそこに生姜を加えると良いでしょう。シナモンと一緒に煮ても美味しく食べられます。その他、輪切りにして蒸してはちみつかけて食べるのも簡単で喉に優しくおすすめです。
 
梨は、喉の乾燥が気になるこの季節にピッタリの食材ですが、涼性で身体を冷やすので、そのままたくさん食べると冷えてしまいます。火を通して食べたり、ジャムのようにしたものに生姜を入れたりして活用してください。
 
梨はまだおいしい季節です。自然の恵みをうまく利用しましょう。
 
 

2013/10/05

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