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咳だけじゃない「カリン」(生薬名:木瓜(もっか))のお話

こんにちは。櫻井です。私の公休は火曜日なんですが、連休とかぶると3連休になる時が多く、しっかり休めてとてもうれしいですが、休み明けにお店に来ると、ちょっとエンジンがかかるまで時間がかかってしまいます。う~ん、、齢なのか。。ってまたこういうことを書くと、同年代の研修生に怒られるので、私個人の体力とポテンシャルの問題ということにしておきます。努力します。
 


近くの公園にお散歩にいきました


ところで、今日の誕生果は「マルメロ(かりん)」だそうです。実言葉は「実力」だそうです。ところで、この「マルメロ(かりん)」と表記されていますが、マルメロカリンまったく違う植物だそうです。原産は中国浙江省(マルメロはイランやトルキスタンなど中央アジア原産です)。カリンの伝来は定かではありませんが、1100年ほど前に弘法大師が中国から持ち帰ったと言われています。
 
日本の諏訪地方で「カリン」と言われているものは、実は「マルメロ」だそうです。両方とも「香り」を使うという部分では似ていますし、実際似た香りがします。果実酒にしたり、はちみつ漬けにしたり、ジャムなどにして食べたりと使い方も二つは似ていますが、見た目はマルメロは産毛に覆われていて、カリンはつるんとしています。この「カリン」と「マルメロ」の混同に関しては、導入当時からなされていたようで、江戸時代に導入されていたころから「マルメロ」が、「カリン」と呼ばれていたそうです。いまだにマルメロという名前が定着せず、そのまま「カリン」として流通しています。
ちなみにカリンの学名はPseudocydonia sinensis と言いますが、訳すと「中国産の偽物のマルメロ」というそうです。もうどっちがどっちかわかりません。
 


画像:wikipedia カリン


 


画像:wikipedia マルメロ


 

カリン(木瓜)を中医学的にみてみると


カリンを生薬では「木瓜(もっか)」といって、中国では2000年ほど前から生薬として使われてきています。中医学の古典、「本草綱目」には、「木瓜には咳止め、利尿作用、鎮痛作用がある」という記述があります。性味はで酸。身体を温め、収斂させます筋肉の痙攣や暑気あたりの悪心、嘔吐、下痢などに使用される他、食欲不振や口の渇きなどにも効果があるとされています。 日本では主に民間薬として咳止め、痰、喘息に使われていますね。のど飴に良く配合されています。種子に含まれる「アミグダリン」という成分が、咳を止める効能を持っているようです。咳止めとして有名なカリンですが、手元の中医学資料には一切「咳」の記述がないのは不思議です。
 
旬は10月~11月と、まさに今が旬です。香りがとてもよいので、そのままお部屋や車の中においてアロマセラピーをするのも良いでしょう。胃腸を元気にしてくれ、食欲を増進させる力があるので、食べ過ぎ注意です。
 

 

2013/11/06

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中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売